先日、2回目の米朝収納会談が行われました。
結果は報道されている通りですが、全体的に、「意外にも合意せず」というような報道が多かったように思います。
その根拠として、トランプ大統領は内政で行き詰ってるから外交で得点を稼ごうとするはずで、妥協してでも合意するという推測でした。
しかし、それは合っていたのか?というのを感じます。
現在のアメリカの政権内部を見ても、ズラリと強硬派がそろっていますから、妥協という選択が出て来るとはちょっと想像できないんですよね。
また、自分は、そもそもトランプ大統領は内政的にそれほど困ったと思っていないと思ってますし。
日本のメディアがアメリカのリベラル系メディアと提携しているのはもう周知のことと思いますが、そのリベラル系メディアは完全に反トランプというスタンスを採っています。
当然ながら、報道はトランプ大統領にとって厳しい論調になり、それを情報ソースとする日本のメディアも同じような論調になりがちです。
この構図が、大統領選の予想失敗に繋がり、イギリスではブレグジットの選挙結果の予想失敗になったわけで、それをまた繰り返したのかな、なんて感じますね。
そもそも、アメリカ議会は、上下院で与野党がそれぞれで第1党になる場合が多く、政策も急進的にならない場合が多いので、トランプ大統領の政策もどんどん進んで行くなんて予想した人はほとんどいないでしょう。
そういう面がアメリカ国民の民主主義的バランス感覚だと自分は思っていますが、トランプ大統領自身もそれを理解していて、政策の進みの遅さはある程度織り込み済みなんではないでしょうか。
そうなると、過激なメッセージはあくまでポーズで、それほど内政に困っていないということになります。
疑惑に関しても、ロシアンゲートなんて言われてはいますが、日本のモリカケ同様、反トランプ大統領のメディアが騒いでいる割に決定的な物は出てきていないですしね。
トランプ大統領は、ビジネスマンらしく海千山千の駆け引きが得意ですから、過去の対中国、対EU、対メキシコカナダもそうであったように、合意するまで色んな言葉で上げて落として、自分の望む取引内容を引き寄せるというやり方が得意のように見えます。
今回は、そこに内政の停滞という要素が加わり、北朝鮮やメディアがそれを真に受けて、トランプ大統領の術中にモロにはまったのではないでしょうか。
一方のトランプ大統領は、やっぱり取引が上手くて食えな人。
そんな印象ですね。
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