アメリカの大統領選のビッグイベントである討論会を終え、クリントン氏の優勢が伝えられていますね。
しかししかし、アメリカの支持率調査を調べてみると、
え?ほんまに優勢なん?
と首をかしげたくなる状態です。
http://www.investors.com/politics/ibd-tipp-presidential-election-poll/
http://www.realclearpolitics.com/epolls/2016/president/us/general_election_trump_vs_clinton-5491.html
この辺りの数字を見てみると、クリントン氏優勢ではありますが、かなり際どい勝負ですな。
日本の報道を見ていると、あれだけスキャンダルが出てまともに勝負になるわけない、というような印象になりますが、全世界共通でメディアは、やや左、そして過激な言動を嫌う、という傾向がありまして、アメリカ国内でも民主党支持のCNNを筆頭にネガティブキャンペーンをやっている状態なんですね。
当然、それを引用する日本のメディアもネガティブ情報が多くなるということになります。
アメリカ国内では、クリントン氏に対する私用メールを使ったなどというセキュリティ系のスキャンダルも報じられていますが、ネガティブ要素の物量が違う。
それで尚、この支持率ですからね。
どんだけ不人気やねん!
という話ですが。
史上最も不人気同士の対決とはよく言ったもんですな(笑)
ただ、報道を見ていると、日々感じてる事はアメリカでも進行中なんやな、感じずにはおれませんね。
それは、ネットなどの影響で市井の人々の意見と、メディアの論調や調査にかなりの乖離が生まれていること。
昔はメディアが世論を先導、誘導する傾向がありましたが、メディアはまだその気分も持ち続けている一方、市井の人々はネットで素早く多くの情報を手に入れ、自らの論を持つようになっている。
その結果がこの乖離なんだと思います。
日本のマスコミの報道の論調を見ていると、安倍政権はそんなに強くないし、安全保障法案も廃案に追い込まれてるし、原発の再稼働も不可能だったはず。
ところが、市井の人々はメリットデメリットを判断して、全面的な賛成でないにしろ、現実的な手段として支持した。
トランプ氏の場合は、現実的な手段というよりは、どうしようもない現実を変えてくれそうな人という意味での支持ですがね。
いずれにしてもメディアと市井の乖離は大きいわけです。
しかし、オバマ大統領もチェンジを掲げてたことを考えると、アメリカの中下層に社会の歪が相当に溜まり続けてるという印象ですな。
アメリカンドリームという言葉に乗せて富裕層の優遇をしてきたツケが、来てるのかもしれません。
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