民進党の代表選挙が迫ってきましたね。
公示日は9/2。
投票日は9/15。
それに関連して、安倍首相は早期の臨時国会召集を希望していることに対し、現岡田代表が代表選挙後にするべきというような意の発言もありました。
岡田代表は続投しないことを公表しているので、個人的には早めに辞任して早期開催でも大丈夫な日程で代表選挙を行うのが政党としての筋じゃないのかな、なんて思いますがね。
明らかに国会の方が大事なんですし、言わば政党の本来的な仕事場ですから、政党側が合わせないと本末転倒じゃないのかという気がします。
まぁそれは置くとして。
今回の代表選挙は、どうやら前原さんと蓮舫さんの一騎打ちの様相が濃厚になってきました。
前原さんは民進党でも保守系で、一方の蓮舫さんはややリベラルというイメージがあります。
ただ、蓮舫さんも共産党との共闘などには批判的で、個別の政策を見れば保守的な政策も比較的あり、どちらがなっても大きな政策の違いは出ないかもしれませんね。
どちらかと言えば無党派層に支持の高い蓮舫さんの期待が高いようですが、個人的に注目してるのは、蓮舫さんが党首となった場合、今後どうなるのかというのが気になります。
蓮舫さんと言えば、「2位ではだめなんでしょうか」という事業仕分けで名を挙げましたが、国民の潜在的な空気を読むのがうまいという印象ですね。
今回、改憲にも一定の発言をしていますし、最近はやや保守寄りになってきているのも、国民にそういう空気があることを察知したからではないでしょうか。
それ自体は全く悪いことではありませんし、凡百の政治家から一歩抜きんでるには必要な能力だと思います。
ただ、参議院議員なんですよね。
弱小政党ならいざ知らず、野党第一党の党首が参議院議員ではちょっと軽い気がします。
参議院が衆議院のカーボンコピーと呼ばれて久しいですが、参議院は貴族院の流れを引き、いわば民衆の代表たる衆議院を牽制する為の存在で、議決は衆議院の優越が認められている代わりに、解散がありません。
首相が解散!と言っても参議院議員は議員のままなんですね。
つまり、参議院議員の首相だったら、首相が解散と言っても首相は議員の身分のままで、衆議院議員選挙で自ら選挙の洗礼を受けるという立場にならないわけです。
ちょっと軽いなぁ
首相の要件としては、国会議員であることですから、参議院議員でも問題ないわけですが、戦後の首相はすべて衆議院議員です。
やっぱり、民衆の代表として選挙を勝ち上がり、解散なら自ら選挙という洗礼を受く、というのが暗黙の了解なんでしょう。
蓮舫さんが本気で首相を目指すなら、いずれは衆議院議員に鞍替えしないといけませんが、その時はまた色々と周囲に影響が出そうですな。
2016年8月30日火曜日
2016年8月23日火曜日
国盗り合戦 2016夏の陣
最近、ポケモンGoが何かと話題ですが、ポケモンGoも位置ゲーと呼ばれるジャンルに入るでしょう。
その位置ゲーのガラケー全盛時代からの老舗が、国盗り合戦です。
同じくニッポン城めぐりというのもやっていますが、ツーリングをしながら、場所場所で国盗りや城取りをして行った場所を増やしていくのはなんだか楽しいですね。
自分が40代というポケモン谷間世代でもあり、ポケモンGoはやってませんが、同じような収集の楽しさがあるんだと思います。
で、その国盗り合戦は、毎年毎年夏の陣というのをやっていて、その期間中、全国に100スポットが設定されるんですが、夏の日帰りツーリングは、その夏の陣のスポット攻略を兼ねて毎年早朝に行っていました。
今年の兵庫県のスポットはと言うと・・・
・淡路の三熊山
・姫路駅
・城崎温泉駅
淡路と姫路は今年行ったばっかりやがな・・・
ツイてないというか、タイミングが悪いと言うか。
姫路はなんだかんだ毎年行っていますが、淡路なんて数年に1回しか行かないのに。
よし、それなら残るひとつ、城崎温泉へ!
・・・なんてなるか!!
早朝日帰りなんて無理やん・・・
温泉入っても帰りに汗だくになるやん・・・
そんなこんなで、盆休みの早朝ツーリングは、呑吐ダムの衝原湖と淡河への国道428号線を走ってきました。
いつもの周回コースなんですがね。
仕方がありませんな・・・
その位置ゲーのガラケー全盛時代からの老舗が、国盗り合戦です。
同じくニッポン城めぐりというのもやっていますが、ツーリングをしながら、場所場所で国盗りや城取りをして行った場所を増やしていくのはなんだか楽しいですね。
自分が40代というポケモン谷間世代でもあり、ポケモンGoはやってませんが、同じような収集の楽しさがあるんだと思います。
で、その国盗り合戦は、毎年毎年夏の陣というのをやっていて、その期間中、全国に100スポットが設定されるんですが、夏の日帰りツーリングは、その夏の陣のスポット攻略を兼ねて毎年早朝に行っていました。
今年の兵庫県のスポットはと言うと・・・
・淡路の三熊山
・姫路駅
・城崎温泉駅
淡路と姫路は今年行ったばっかりやがな・・・
ツイてないというか、タイミングが悪いと言うか。
姫路はなんだかんだ毎年行っていますが、淡路なんて数年に1回しか行かないのに。
よし、それなら残るひとつ、城崎温泉へ!
・・・なんてなるか!!
早朝日帰りなんて無理やん・・・
温泉入っても帰りに汗だくになるやん・・・
そんなこんなで、盆休みの早朝ツーリングは、呑吐ダムの衝原湖と淡河への国道428号線を走ってきました。
いつもの周回コースなんですがね。
仕方がありませんな・・・
2016年8月17日水曜日
早春の鳴門
前回のあらすじ
倒木通行止めの悪夢を振り払い、郡家城に続いて白巣城のリベンジを達成!
今回の淡路行きは、城のリベンジだけが目的ではありません。
ツーリングに行ってすら牛丼やコンビニに済ます自分には珍しく、食べ物が目的のひとつです。
まず、ん~たまにはラーメンが食べたいな~、という思い付きがありまして、近頃、神戸にも徳島ラーメンがぼちぼちと上陸して来ているので、試しに食べてみるかと思っていた所へ、そろそろ春やしどこかへブラっと行きたいなというのが混ざったわけですな。
そう、淡路島の先には徳島がある!というわけです。
それならいっそその本場を味わっておこうと。
というわけで、白巣城から内陸の県道を南西へと走り、西淡三原I.C.から徳島へサクっと海を渡りました。
いや~、相変わらず四国は近いもんだ(笑)
徳島に渡った時点ですでに13時を過ぎていたので、そのままラーメン屋に直行です。
尚、徳島ラーメンにはスープの色によって数種類あるらしく、それぞれ若干特徴が違うらしいのですが、その中で黄系に分類される三八というお店に行きました。
ま、撫養にあるので、一番行きやすかったというのが選んだ理由なんですが、平日昼時の13時を過ぎても余裕で混んでいるという老舗のお店です。
結局のところ食は嗜好なんじゃ!という自分は食レポは不得手なので、シンプルに
写真ドーン!
ふふふ・・・
今回は食べる前に写真を撮れたぜ・・・
そんな自己反省は置くとして、徳島ラーメンは、味は濃厚でスープにややトロみがあり、腹に溜まるような重厚感がありましたね。
痩せの大食いなんですが、このチャーハンセットでかなりお腹一杯になるぐらい。
おいしかったですね(^^)
腹を満たした後、向かったのは鳴門スカイライン。
三八のお店から小鳴門海峡に出て西へ走り、国道11号線に入って海に突き当たるところを右折すればスカイラインの入口です。
この鳴門スカイライン、地図を見れば海沿いの道で島を縫って走っているので、景観の良い爽やかな道かな?なんて思ってたら、山岳道路と見紛うほどのアップダウンがある道でした。
バイクで走ってる分にはめっちゃ楽しい道ですね(^^)
ちょっとマラソンして来いって言われたら身命を賭して断りますが。
スカイラインは、全線に渡ってメリハリのある道になっているんですが、中でも四方見橋なんて、標高差のある峰と峰を結んでるもんだから、ジェットコースターの最初の上ってく所のように空へ向かっていくんですよね。
これはかなり新鮮。
道でジェットコースターを連想したのは、湯河原パークウェイ以来ですわ。
頂上部はフワっとした感じのある独特な眺めでした。
記念に、そのすぐ近くの展望台で眺めを収めましたが、これも海峡の風景で風情があり、良かったですね。
この辺りの海は、なんか小屋掛けした筏が無数に浮かんでいたんですが、何かの漁なんでしょうな。
その地方の特色が出る景色ってのはいいものです(^^)
鳴門スカイラインを下ってきて、大毛島の海沿いを進んでいくと、鳴門市街地へと渡る橋があります。
この橋は、前々から気になっていました。
大鳴門橋を渡った後、いつも右下に小型の大鳴門橋のような立派な橋が見えるんですよ。
なんじゃこの小奇麗な橋は!ということで、この小鳴門橋も今回の目的のひとつです。
小鳴門橋を下から撮ると、なかなか立派な形をしていますね。
珍しいのは、3連の吊り橋という所です。
渡ってみると、車線が狭くて古い昭和時代に設計された橋というのを感じますが、外観は非常に優美。
夜に大鳴門橋を渡ることも多いのですが、夜景も良さそうでした。
何でもこの橋は、右手に並走している神戸淡路鳴門道の少し先にある大鳴門橋のプレ架橋の役目があったらしいですね。
日本全体が整備に沸騰していたイケイケドンドンの時代らしい話です。
今回は、まだまだ肌寒い季節でしたが、行ってみたいという場所を丁寧に拾って回れたので、非常に満足な日帰りツーリングでした。
とは言え、さすがに寒いので、陽が暮れる前に、どころか15時前には撤収しましたが。
また、徳島にはゆっくり来たいですね。
合計:245.2km
参考:
大鳴門橋
鳴門スカイライン
小鳴門橋
地図付きはこちら
倒木通行止めの悪夢を振り払い、郡家城に続いて白巣城のリベンジを達成!
今回の淡路行きは、城のリベンジだけが目的ではありません。
ツーリングに行ってすら牛丼やコンビニに済ます自分には珍しく、食べ物が目的のひとつです。
まず、ん~たまにはラーメンが食べたいな~、という思い付きがありまして、近頃、神戸にも徳島ラーメンがぼちぼちと上陸して来ているので、試しに食べてみるかと思っていた所へ、そろそろ春やしどこかへブラっと行きたいなというのが混ざったわけですな。
そう、淡路島の先には徳島がある!というわけです。
それならいっそその本場を味わっておこうと。
というわけで、白巣城から内陸の県道を南西へと走り、西淡三原I.C.から徳島へサクっと海を渡りました。
いや~、相変わらず四国は近いもんだ(笑)
徳島に渡った時点ですでに13時を過ぎていたので、そのままラーメン屋に直行です。
尚、徳島ラーメンにはスープの色によって数種類あるらしく、それぞれ若干特徴が違うらしいのですが、その中で黄系に分類される三八というお店に行きました。
ま、撫養にあるので、一番行きやすかったというのが選んだ理由なんですが、平日昼時の13時を過ぎても余裕で混んでいるという老舗のお店です。
結局のところ食は嗜好なんじゃ!という自分は食レポは不得手なので、シンプルに
写真ドーン!
ふふふ・・・
今回は食べる前に写真を撮れたぜ・・・
そんな自己反省は置くとして、徳島ラーメンは、味は濃厚でスープにややトロみがあり、腹に溜まるような重厚感がありましたね。
痩せの大食いなんですが、このチャーハンセットでかなりお腹一杯になるぐらい。
おいしかったですね(^^)
腹を満たした後、向かったのは鳴門スカイライン。
三八のお店から小鳴門海峡に出て西へ走り、国道11号線に入って海に突き当たるところを右折すればスカイラインの入口です。
この鳴門スカイライン、地図を見れば海沿いの道で島を縫って走っているので、景観の良い爽やかな道かな?なんて思ってたら、山岳道路と見紛うほどのアップダウンがある道でした。
バイクで走ってる分にはめっちゃ楽しい道ですね(^^)
ちょっとマラソンして来いって言われたら身命を賭して断りますが。
スカイラインは、全線に渡ってメリハリのある道になっているんですが、中でも四方見橋なんて、標高差のある峰と峰を結んでるもんだから、ジェットコースターの最初の上ってく所のように空へ向かっていくんですよね。
これはかなり新鮮。
道でジェットコースターを連想したのは、湯河原パークウェイ以来ですわ。
頂上部はフワっとした感じのある独特な眺めでした。
記念に、そのすぐ近くの展望台で眺めを収めましたが、これも海峡の風景で風情があり、良かったですね。
この辺りの海は、なんか小屋掛けした筏が無数に浮かんでいたんですが、何かの漁なんでしょうな。
その地方の特色が出る景色ってのはいいものです(^^)
鳴門スカイラインを下ってきて、大毛島の海沿いを進んでいくと、鳴門市街地へと渡る橋があります。
この橋は、前々から気になっていました。
大鳴門橋を渡った後、いつも右下に小型の大鳴門橋のような立派な橋が見えるんですよ。
なんじゃこの小奇麗な橋は!ということで、この小鳴門橋も今回の目的のひとつです。
小鳴門橋を下から撮ると、なかなか立派な形をしていますね。
珍しいのは、3連の吊り橋という所です。
渡ってみると、車線が狭くて古い昭和時代に設計された橋というのを感じますが、外観は非常に優美。
夜に大鳴門橋を渡ることも多いのですが、夜景も良さそうでした。
何でもこの橋は、右手に並走している神戸淡路鳴門道の少し先にある大鳴門橋のプレ架橋の役目があったらしいですね。
日本全体が整備に沸騰していたイケイケドンドンの時代らしい話です。
今回は、まだまだ肌寒い季節でしたが、行ってみたいという場所を丁寧に拾って回れたので、非常に満足な日帰りツーリングでした。
とは言え、さすがに寒いので、陽が暮れる前に、どころか15時前には撤収しましたが。
また、徳島にはゆっくり来たいですね。
合計:245.2km
参考:
大鳴門橋
鳴門スカイライン
小鳴門橋
地図付きはこちら
2016年8月9日火曜日
早春の淡路島 その2
前回のあらすじ
郡家城のリベンジなる!
郡家城から下りてきた後、さて出発するかと準備をしていると、通りすがりのライダーに、なんでこんな辺鄙なとこにバイク止めてんねん的に走りながら凝視されました。
でも、普通の人ならそう思いますよね。
どう考えても地元の人しか通らない道で、何かがあるわけでもない道端にバイクを止めてる。
まさか城があるなんて思わないやろし・・・
でもこんなところにも城があるんですよねぇ(^^;)
この辺りの意識の差は、見られる方から見ると、今もしかしてこう思ったんちゃう?なんて想像できてなんか面白いですな。
自分の性格が悪いから、面白く感じるのかもしれませんが(^^;)
そんな些事は置くとして、郡家城の次に向かったのはたこせんべいの里。
最初は全く存在を知らなくて、結構前に人伝にお土産として有名らしいという事を聞いて買ってみたら、結構おいしかったんですよね。
昔は地元兵庫のせんべいである播磨焼きにハマってたりもして、せんべい関係は妙に食べたくなる時期があります。
このたんせんべいの里のせんべいでは、特に玉ねぎのせんべいとシソ味のせんべいが好きですね。
歴史小説なんかを読みながらポリポリやるのがいい!
というわけで、今回もお買い上げ。
バイクにケースを載せてきたのでそれに収納し、ついでに無料サービスのコーヒーを頂いて、体を暖めたら気合を入れなおして再出発ですな。
たこせんべいの里は津名一宮I.C.のすぐ近くですが、I.C.のすぐ西から内陸部を縫って走る県道を南西へと進み、鮎原と呼ばれる一帯に入ってくると、左手に神陽台という住宅団地が見えてきます。
神陽台付近は、農村風景に突如として住宅団地が現れるので、通る度、急に風景が変わるみたいで妙に印象に残る場所なんですが、この団地の背後にあるのが白巣城という山城。
今回のリベンジ第2弾です。
神陽台の端を進んで山手方向へ進んで行くと、道沿いに何ヶ所も白巣城への案内が出ており、城へ向かうのに迷うことは無いでしょう。
集落を過ぎると登山道に入り、後はひたすら急勾配の道を登坂して行きます。
途中、すれ違う場所がほとんどないので、車なら対向車に注意しつつ慎重に上らないといけない道ですが、バイクはその点、気楽ですね。
下手に急坂で停車すると、バランスを崩して立ちゴケするという危険性は付きまといますが(^^;)
前回来た時は車で、途中の倒木がどうにもならず延々とバックを強いられた記憶がまだ新しい道なんですが、今回は道沿いに倒木の兆しすら無く快調。
唯一心配だったのは、急坂を上り続けた先に駐車スペースが無かったらどうしようかということだったんですが、白巣城の駐車場はかなり綺麗に広く整備されていて、平場が少ない山上ながら、駐車場に傾斜もほとんどありませんでした。
これは、バイク乗りにとっては非常に嬉しい。
きっちり舗装されていても、傾斜があると色々と心配事が出てきますからね。
前回の苦い倒木の記憶とは打って変わって、あまりにも綺麗に整備の手が行き届いていることに驚きながら、階段を登って城に入ってみると、こちらも丁寧に下草が刈られ、非常に散策しやすい城となっていました。
素晴らしい!
いや、ほんまちょっと感動するぐらいでしたわ。
整備のされ方も、縄張的にも。
白巣城の歴史はというと、あまり詳らかではなくて、天正9年(1581)の織田軍による淡路平定の際に落城したという話が伝わっているだけなんですが、重要性や知名度は置くとして、これは訪れるに値する城ですわ。
まずは、案内板の鳥瞰図をば。
中世の山城らしく、峰筋に翼を広げるような縄張りです。
登山道は、鳥瞰図の米蔵と本丸の間辺りに通じているんですが、城に入ってすぐ出迎えてくれるのは、竪堀へと繋がる堀切。
なかなか規模が大きいですね。
そのままするすると登ると、本丸の下の段に取り付く場所に食い違いがあります。
更に少し登って本丸へ。
本丸には小さな社が祀られていました。
本丸の西方向には西ノ丸がありますが、その間も削平地となっており、郭として十分機能する大きさがありますね。
下は本丸の直下から西ノ丸方向の写真で、正面の盛り上がった部分が西ノ丸です。
西ノ丸は名前的に本丸に次ぐ郭のはずですが、ここに何故か城址碑がありました。
更に、城主であった安宅冬秀の碑も。
西ノ丸がまるで城の中心のような扱いですね。
西ノ丸の先には立岩という場所があります。
この岩の下が通路になっているんですが、地形的に小郭や木戸のようなものがあって峰筋の移動を制限してたのかもしれません。
立岩の先は少し離れて馬責場という区画があり、ここは複数の段から構成される結構大きな郭です。
下の写真は馬責場の最後部から峰筋の突端の郭を撮っていますが、この手前にも削平地がありました。
馬責場が白巣城の北西方向の突端となるので引き返し、西ノ丸の脇を通って本丸方向へ戻ります。
本丸の北東側のすぐ下には、馬繋場という土塁に囲まれた一角があり、ここも上下2段となっていました。
本丸から離れる方向にあるのが上段なんですが、ここには往時のものでは無さそうな石塁の基部のようなものがあり、後世に何か記念碑か社のようなものがあったのかもしれませんね。
本丸やそれに付随する一角から今度は少し離れた東の区画へ。
東には東ノ丸という一角があるんですが、その途中には米蔵という櫓跡がありました。
この米蔵の反対側は、本丸と東ノ丸を繋ぐ郭と思しき盛り上がりが続き、区画ごとに見事な堀切が残っていました。
ただ、郭の中は藪ってて、とても入れそうにないのが残念。
更にもう少し北東に進むと、東ノ丸です。
ここはかなり視界が広かったですね。
ここから大阪湾の眺め。
この東ノ丸の先は、馬の背のような狭い峰筋となっており、その途中でいくつかの小郭が設けられ、導線を制限しています。
その城内の端と思われる小郭が下の写真。
この先も馬の背の峰筋、緩やかな道だったので何かあるかと思いましたが、何もありませんでした。
防衛的に考えると、このような緩やかな道はちょっと嫌ですね。
城主の安宅冬秀も、当時はちょっと気にしてたのかもしれません。
しかし、淡路は洲本城だけじゃないですね。
洲本城の石の城っぷりも素晴らしいですが、この城の中世の雰囲気たっぷりの土の城っぷりもいい!
洲本城に寄ったら、比較対象としてぜひ寄ってもらいたい城ですね。
つづく
白巣城
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郡家城のリベンジなる!
郡家城から下りてきた後、さて出発するかと準備をしていると、通りすがりのライダーに、なんでこんな辺鄙なとこにバイク止めてんねん的に走りながら凝視されました。
でも、普通の人ならそう思いますよね。
どう考えても地元の人しか通らない道で、何かがあるわけでもない道端にバイクを止めてる。
まさか城があるなんて思わないやろし・・・
でもこんなところにも城があるんですよねぇ(^^;)
この辺りの意識の差は、見られる方から見ると、今もしかしてこう思ったんちゃう?なんて想像できてなんか面白いですな。
自分の性格が悪いから、面白く感じるのかもしれませんが(^^;)
そんな些事は置くとして、郡家城の次に向かったのはたこせんべいの里。
最初は全く存在を知らなくて、結構前に人伝にお土産として有名らしいという事を聞いて買ってみたら、結構おいしかったんですよね。
昔は地元兵庫のせんべいである播磨焼きにハマってたりもして、せんべい関係は妙に食べたくなる時期があります。
このたんせんべいの里のせんべいでは、特に玉ねぎのせんべいとシソ味のせんべいが好きですね。
歴史小説なんかを読みながらポリポリやるのがいい!
というわけで、今回もお買い上げ。
バイクにケースを載せてきたのでそれに収納し、ついでに無料サービスのコーヒーを頂いて、体を暖めたら気合を入れなおして再出発ですな。
たこせんべいの里は津名一宮I.C.のすぐ近くですが、I.C.のすぐ西から内陸部を縫って走る県道を南西へと進み、鮎原と呼ばれる一帯に入ってくると、左手に神陽台という住宅団地が見えてきます。
神陽台付近は、農村風景に突如として住宅団地が現れるので、通る度、急に風景が変わるみたいで妙に印象に残る場所なんですが、この団地の背後にあるのが白巣城という山城。
今回のリベンジ第2弾です。
神陽台の端を進んで山手方向へ進んで行くと、道沿いに何ヶ所も白巣城への案内が出ており、城へ向かうのに迷うことは無いでしょう。
集落を過ぎると登山道に入り、後はひたすら急勾配の道を登坂して行きます。
途中、すれ違う場所がほとんどないので、車なら対向車に注意しつつ慎重に上らないといけない道ですが、バイクはその点、気楽ですね。
下手に急坂で停車すると、バランスを崩して立ちゴケするという危険性は付きまといますが(^^;)
前回来た時は車で、途中の倒木がどうにもならず延々とバックを強いられた記憶がまだ新しい道なんですが、今回は道沿いに倒木の兆しすら無く快調。
唯一心配だったのは、急坂を上り続けた先に駐車スペースが無かったらどうしようかということだったんですが、白巣城の駐車場はかなり綺麗に広く整備されていて、平場が少ない山上ながら、駐車場に傾斜もほとんどありませんでした。
これは、バイク乗りにとっては非常に嬉しい。
きっちり舗装されていても、傾斜があると色々と心配事が出てきますからね。
前回の苦い倒木の記憶とは打って変わって、あまりにも綺麗に整備の手が行き届いていることに驚きながら、階段を登って城に入ってみると、こちらも丁寧に下草が刈られ、非常に散策しやすい城となっていました。
素晴らしい!
いや、ほんまちょっと感動するぐらいでしたわ。
整備のされ方も、縄張的にも。
白巣城の歴史はというと、あまり詳らかではなくて、天正9年(1581)の織田軍による淡路平定の際に落城したという話が伝わっているだけなんですが、重要性や知名度は置くとして、これは訪れるに値する城ですわ。
まずは、案内板の鳥瞰図をば。
中世の山城らしく、峰筋に翼を広げるような縄張りです。
登山道は、鳥瞰図の米蔵と本丸の間辺りに通じているんですが、城に入ってすぐ出迎えてくれるのは、竪堀へと繋がる堀切。
なかなか規模が大きいですね。
そのままするすると登ると、本丸の下の段に取り付く場所に食い違いがあります。
更に少し登って本丸へ。
本丸には小さな社が祀られていました。
本丸の西方向には西ノ丸がありますが、その間も削平地となっており、郭として十分機能する大きさがありますね。
下は本丸の直下から西ノ丸方向の写真で、正面の盛り上がった部分が西ノ丸です。
西ノ丸は名前的に本丸に次ぐ郭のはずですが、ここに何故か城址碑がありました。
更に、城主であった安宅冬秀の碑も。
西ノ丸がまるで城の中心のような扱いですね。
西ノ丸の先には立岩という場所があります。
この岩の下が通路になっているんですが、地形的に小郭や木戸のようなものがあって峰筋の移動を制限してたのかもしれません。
立岩の先は少し離れて馬責場という区画があり、ここは複数の段から構成される結構大きな郭です。
下の写真は馬責場の最後部から峰筋の突端の郭を撮っていますが、この手前にも削平地がありました。
馬責場が白巣城の北西方向の突端となるので引き返し、西ノ丸の脇を通って本丸方向へ戻ります。
本丸の北東側のすぐ下には、馬繋場という土塁に囲まれた一角があり、ここも上下2段となっていました。
本丸から離れる方向にあるのが上段なんですが、ここには往時のものでは無さそうな石塁の基部のようなものがあり、後世に何か記念碑か社のようなものがあったのかもしれませんね。
本丸やそれに付随する一角から今度は少し離れた東の区画へ。
東には東ノ丸という一角があるんですが、その途中には米蔵という櫓跡がありました。
この米蔵の反対側は、本丸と東ノ丸を繋ぐ郭と思しき盛り上がりが続き、区画ごとに見事な堀切が残っていました。
ただ、郭の中は藪ってて、とても入れそうにないのが残念。
更にもう少し北東に進むと、東ノ丸です。
ここはかなり視界が広かったですね。
ここから大阪湾の眺め。
この東ノ丸の先は、馬の背のような狭い峰筋となっており、その途中でいくつかの小郭が設けられ、導線を制限しています。
その城内の端と思われる小郭が下の写真。
この先も馬の背の峰筋、緩やかな道だったので何かあるかと思いましたが、何もありませんでした。
防衛的に考えると、このような緩やかな道はちょっと嫌ですね。
城主の安宅冬秀も、当時はちょっと気にしてたのかもしれません。
しかし、淡路は洲本城だけじゃないですね。
洲本城の石の城っぷりも素晴らしいですが、この城の中世の雰囲気たっぷりの土の城っぷりもいい!
洲本城に寄ったら、比較対象としてぜひ寄ってもらいたい城ですね。
つづく
白巣城
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2016年8月5日金曜日
早春の淡路徳島 その1
夏真っ盛りですね。
今年は朝晩が過ごしやすいですが、晴れると暑い・・・
というわけで、涼しかった、いやまだ寒かった早春の話をば。
淡路に渡ったのは、3月の中旬。
確定申告の打ち上げを兼ねて、ツーリングシーズンの幕開けを祝ってひとっ走りしてこようと思い立った時、そういえば淡路に渡るのも安くなったんよなと思い出し、行き先を淡路に決めました。
ちょうど前回行った時に辿り着けなかった城が2つあるしリベンジやな、と。
行く予定だった日は、事前の予報では14℃。
当日、気温が上がってくる10時ぐらいから動き出し、明石海峡大橋を渡って淡路へ。
しかし、この日は風が強かったですな。
明石海峡大橋が吹きっ晒しで寒いこと寒いこと。
海を渡ってる時の気温約10℃。
淡路島島内の神戸淡路鳴門道は結構標高が高い部分もあるんですが、そこでは約8℃。
冬やん・・・
北淡I.C.で高速を出た時には、もう完全に手先の感覚が無くなっていました。
そこから海岸沿いの道を進み、郡家から伊弉諾神宮方向へ。
神宮を過ぎて、一宮中学校の所の信号を左折し、郡家川を越えると郡家城は目の前です。
しかし、ここまでノンストップで体が冷え切り、バイクを降りるのも一苦労なぐらい体が強張ってました。
まだまだバイク乗りには厳しい季節やわ・・・
ここは、2年半前に来て、中まで入れなかった城。
懐かしいですな。
前回来たときと違い、畦道や農地に柵がしてあり、風景はやや変わってました。
前回は崖の直登を断念したんですが、今回も同じく郡家川沿いの道を進んだ先の崖を登る予定。
装備も整え、準備万端です。
しかし、郡家川沿いの道は人が入らなくなったのか、藪化しつつあってえらい荒れようでした。
前は、車で入ることも可能なぐらいの未舗装路だったんですけどねぇ
農地の柵なんかを見るに、この辺りを里山として使ってた人がいなくなってしまったんでしょうか。
各地で見られる里山の荒廃も、同じですね。
農村部の過疎化と高齢化。
ま、それはともかくとして、藪を踏み分け、時には掻い潜り、城の裏手の崖に到着。
この崖の際に窪地があるんですが、これは空堀の跡かもしれません。
そこからやや奥に進み、比較的手掛かりの多い場所から木の根元を利用して、斜めに斜めに崖を登って行きます。
高さは大したことなくて、10m足らずといったところ。
登り切ると、平場が現れました。
ここは本丸から見ると次段だったようです。
また、かなり広くて、居住区画だったのではないでしょうか。
この次段の縁辺部は盛り上がっており、明らかに土塁の跡ですね。
うむ、城らしくなってきた!
この次段の中央部には、埋もれた土橋のような地形があり、水が溜まってる場所もありました。
往時は水ノ手だったのかもしれませんね。
池から奥に進んでいくと、数mほど高い場所に本丸があり、その北側にまで次段は回り込んでいます。
本丸に入ってみると、長さ20m、幅10mほどの楕円形でした。
その先にも郭がありそうですが、こちらは判然としませんね。
この先は空堀があり、その先は竪堀のように郡家川の支流の河合川方向へ落ち込んでいました。
堀の先にある北側の郭。
ここの比高は、本丸から比べるとかなり低いですね。
里山として使われていた頃は、ここも何かに使われていたような痕跡があります。
今は完全に竹藪でどうしようもないですが。
結構ちゃんと遺構が残っているのに、案内板の類もないのはちょっともったいないですな。
せめて城址碑でもあればねぇ
ま、兎にも角にも、リベンジは成功。
さぁ、次行ってみよう!
つづく
参考:
郡家城
地図付きはこちら
今年は朝晩が過ごしやすいですが、晴れると暑い・・・
というわけで、涼しかった、いやまだ寒かった早春の話をば。
淡路に渡ったのは、3月の中旬。
確定申告の打ち上げを兼ねて、ツーリングシーズンの幕開けを祝ってひとっ走りしてこようと思い立った時、そういえば淡路に渡るのも安くなったんよなと思い出し、行き先を淡路に決めました。
ちょうど前回行った時に辿り着けなかった城が2つあるしリベンジやな、と。
行く予定だった日は、事前の予報では14℃。
当日、気温が上がってくる10時ぐらいから動き出し、明石海峡大橋を渡って淡路へ。
しかし、この日は風が強かったですな。
明石海峡大橋が吹きっ晒しで寒いこと寒いこと。
海を渡ってる時の気温約10℃。
淡路島島内の神戸淡路鳴門道は結構標高が高い部分もあるんですが、そこでは約8℃。
冬やん・・・
北淡I.C.で高速を出た時には、もう完全に手先の感覚が無くなっていました。
そこから海岸沿いの道を進み、郡家から伊弉諾神宮方向へ。
神宮を過ぎて、一宮中学校の所の信号を左折し、郡家川を越えると郡家城は目の前です。
しかし、ここまでノンストップで体が冷え切り、バイクを降りるのも一苦労なぐらい体が強張ってました。
まだまだバイク乗りには厳しい季節やわ・・・
ここは、2年半前に来て、中まで入れなかった城。
懐かしいですな。
前回来たときと違い、畦道や農地に柵がしてあり、風景はやや変わってました。
前回は崖の直登を断念したんですが、今回も同じく郡家川沿いの道を進んだ先の崖を登る予定。
装備も整え、準備万端です。
しかし、郡家川沿いの道は人が入らなくなったのか、藪化しつつあってえらい荒れようでした。
前は、車で入ることも可能なぐらいの未舗装路だったんですけどねぇ
農地の柵なんかを見るに、この辺りを里山として使ってた人がいなくなってしまったんでしょうか。
各地で見られる里山の荒廃も、同じですね。
農村部の過疎化と高齢化。
ま、それはともかくとして、藪を踏み分け、時には掻い潜り、城の裏手の崖に到着。
この崖の際に窪地があるんですが、これは空堀の跡かもしれません。
そこからやや奥に進み、比較的手掛かりの多い場所から木の根元を利用して、斜めに斜めに崖を登って行きます。
高さは大したことなくて、10m足らずといったところ。
登り切ると、平場が現れました。
ここは本丸から見ると次段だったようです。
また、かなり広くて、居住区画だったのではないでしょうか。
この次段の縁辺部は盛り上がっており、明らかに土塁の跡ですね。
うむ、城らしくなってきた!
この次段の中央部には、埋もれた土橋のような地形があり、水が溜まってる場所もありました。
往時は水ノ手だったのかもしれませんね。
池から奥に進んでいくと、数mほど高い場所に本丸があり、その北側にまで次段は回り込んでいます。
本丸に入ってみると、長さ20m、幅10mほどの楕円形でした。
その先にも郭がありそうですが、こちらは判然としませんね。
次段に戻り、北側に目を向けると、帯郭が見えます。
この先は空堀があり、その先は竪堀のように郡家川の支流の河合川方向へ落ち込んでいました。
堀の先にある北側の郭。
ここの比高は、本丸から比べるとかなり低いですね。
里山として使われていた頃は、ここも何かに使われていたような痕跡があります。
今は完全に竹藪でどうしようもないですが。
結構ちゃんと遺構が残っているのに、案内板の類もないのはちょっともったいないですな。
せめて城址碑でもあればねぇ
ま、兎にも角にも、リベンジは成功。
さぁ、次行ってみよう!
つづく
参考:
郡家城
地図付きはこちら
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