2016年6月29日水曜日

姫路皮剥き

圧縮してよく分からないタイトルになりましたが、タイヤの慣らしと皮剥きで少し前に姫路へ行ってきました。
なぜ姫路かと言うと、タイヤの慣らしは大体100km程度が必要といわれますが、自宅から姫路を往復するとそれぐらいになるのと、姫路モノレールの解体工事が本格化するという記事を見たからなんですね。
 
で、姫路モノレールとはなんぞや。
昭和41年に開催された姫路大博覧会に合わせて開業したモノレールで、姫路駅とメインの会場であった手柄山を結んでいました。
しかし、わずか8年で休止し、そのまま廃止となってしまいます。
運航距離が2km足らずという短さと、手柄山の駅が山上にあって用がある人以外には不便ということ、隣の山陽電車の数倍の運賃、というのがネックだったようですね。
姫路モノレールが動いていた時期はさすがに生まれ落ちていないので知りませんが、親や親戚の世代では実際に乗ったという話も聞きました。
個人的には、働き始めてから姫路に行った際に、あのレールみたいなやつはなんやねん!ということで目にする度に気になっていましたね。
この辺り、元鉄っちゃんの血でしょうか。
ま、この興味は、姫路のウォーキングイベントに参加できた時に、路線に近いルートで歩けたお陰でかなり解消したんですが、今回は短命な姫路モノレールの中でも更に短命な大将軍駅というビルが解体されるということで、いい記念にしようと思ったわけです。
大将軍駅。
正確には旧字で大將軍駅と書くらしく、
名前からして異常にカッコいい!
更に、10階建てビルの3・4階が駅で、モノレールがビルをブチ抜いているという、文字通り突き抜けた駅。
これはもう阪神高速が同じくビルをブチ抜いているゲートタワービルに匹敵するほど近未来感が抜群ですわ。
あくまで昭和40年当時の近未来ですがね・・・
 
目的地を姫路に定めたのはいいのですが、モノレールの跡地は姫路のど真ん中ということで、行く時間を考えないといけない。
というわけで、早朝に襲撃することにしました。
出発したのは朝6時前だったんですが、この時間でも第二神明や加古川バイパス、姫路バイパスはもうたくさんの車が走ってました。
時間が時間なんで、8割ぐらいがトラックでしたが。
姫路南I.C.で姫路バイパスを出て北へ向かい、市役所を過ぎて西方向へ左折。
適当に当てずっぽうで山陽本線をくぐって北に向かえば、船場川という小さな川に沿っている橋脚が見えてきます。
これが姫路モノレールの跡。
この区間はレールも残ってますね。
 
 
この反対側は、モノレールが新幹線や山陽本線と交差する部分ですが、今は地上を通っていた山陽本線が高架化されたので、新幹線を含めて三重の高架になっています。
もう少しレールが残ってたら凄い画になってたんでしょうが、それはそれで危なそう(^^;)
 
 
ここからすぐ北に、お目当ての高尾アパートがあります。
 
 
表面上はまだまだ綺麗なビルなんですよね。
きれいな顔してるだろ?ウソみたいだろ? 死んでるんだぜ?それで・・・
というタッチの名セリフを連想しました。
このビルの更に凄い所は、駅がフロアぶち抜きという強引さの上に、カーブに沿ってやや湾曲しているところ。
どんだけアクロバティックやねん!
しかし、そんな名アクロバティックビルヂングも、今年の9月で解体されるそうです。
もう建築物としては最期の時なんですね。
近代建築遺産として残したいぐらいですな。
この高尾アパートから少し姫路駅方向に歩くと、かつての高架下があります。
でも、上のレールが撤去されている為、橋脚のみが建物を突き破って建ってるような状態で、こちらもかなり珍奇な姿。
 
 
ちょっと写真では見にくいかな?
なかなか昭和な一角でした。
 
帰りは、姫路からやや内陸を回って稲美野を東へ。
田植えも終わって美田が感じられる季節になりましたな。
交換からほぼ100km走ったコンビニでタイヤの状態を確認。
 
 
タイヤの回転方向を示す矢印のところにプツプツっとしたものがありますが、これがミシュランマン。
柔らかく走りましたが、以外と剥けてるもんで、そこまで皮剥き完了です。
やっぱりロードに振ってるだけあって、anakee3は倒し易いですな。
前のトレイルウイングは、もっと倒し込む感じじゃないと端まで使えませんでしたし。
この後、自宅まで普通に走ったら、ミシュランマンのところまで剥けてました。
ミシュランマンの皮を剥いたら、ガリガリのミシュランマンが出てきたりして・・・
想像したらちょっと嫌だ。
 
参考:
姫路モノレール跡
地図付きはこちら
 

2016年6月25日土曜日

イギリスのEU離脱

イギリスのEU離脱が決定しましたね。
その影響については、個人ブログですが、
 
http://www.goodbyebluethursday.com/entry/brexit
 
に解り易く書いてありました。
映画の「桐島、部活やめるってよ」に掛けて、どこかで「イギリス、EUやめるってよ」というのを見た時には、
軽いな、おい!
と笑ってしまいましたが、市場を見ると笑ってはいられませんな。
直前まで残留が優勢と見られていただけに、織り込みが足りず、色々と変動が大きく出たようです。
ただ、為替は瞬間でドル円が99円を切ったものの、102円から103円の攻防と、もし離脱したら100円台ぐらい攻防かと考えてた自分の予想よりは大きく動いていません。
この前まで103円台はありましたしね。
肝心のポンド円は、160円弱から140円の攻防と、さすがに10%以上動いていますが。
ちなみに、ポンドドルは1.5弱から1.37を挟む攻防となっていますが、変動率で見ればポンド円の方が大きく、有事の際には相変わらず円がより選好される状態が続いています。
一方、株の方は予想以上に大きく動きました。
離脱なら日経平均で700円から800円は少なくとも動くかもしれないと思っていたんですが、1000円を遥かに超えてくるとは予想外。
2008年のリーマンショックの時でも1000円を越えた下落は1回だけですからね。
さすがにインパクトがあります。
とは言え、10000円以下の1000円と16000円の1000円では重みが全然違いますが。
日経平均の比率で見ると、
 
・2008/10/16 -1089.02 (-11.41%)
・2016/06/24 -1286.33 (-7.92%)
 
と、リーマンショックの時は下落率が10%を超えています。
あの時は、下落率ワースト10に入るような、これに近い暴落があと3回もありましたから、たまったもんじゃありません。
ちなみに、日経平均は構成株の偏りで大きく出たり小さく出たりする場合があるので、指標であるTOPIXで比較すると、
 
・2008/10/16 -90.99 (-9.52%)
・2016/06/24 -94.23 (-7.26%)
 
となります。
比率で見ると市場のインパクト度合いが解り易いですね。
また、リーマンショックの時は日経平均に強く出る傾向があったのと、今回は平均的に落ちたという事が判ります。
 
しかし、経済の先行きが急激に混沌として来ましたから、消費税増税の先送りは結果的に大正解でしたね。
冒頭のブログにもあるように、日本企業はイギリスに投資しているところも多いので、日本にも影響が大きく出そうですし。
更に、スコットランドや北アイルランドの独立派が、じゃ俺も、みたいな感じで勢いを得ており、英連合王国からの離脱とEU再加盟という道筋を与えた格好になっているので、影響は長引きそうです。
そして、自国の文化を大事にするフランス国民も、独立的な考えに親和性があり、密かにイギリスよりも独立派が強いのではないかとも言われていますね。
3強の内の2強が去れば、EUは崩壊に向かってしまうでしょう。
今後、影響が波及するのか収束するのか、しばし目が離せません。
思えば、サミットの時に安倍首相がリーマンショック以来の数値の悪さを指摘した際、イギリスのキャメロン首相とドイツのメルケル首相がそこまでの状況じゃないと楽観的に捉えていたのを思い出しますな。
そして、関西人としては、
あんたらのところが震源地になっとるやないかい!
と面と向かってツッコんでやりたい(笑)
あ~ツッコミたい。
ちなみに、このサミットで安倍首相がリーマンショック級のリスクがどうたらたこうたら、政治利用がどうたらこうたらという報道がありましたが、首相官邸の公式動画を見ると判るように、その部分の本質は、今世紀の世界経済のエンジンとなっていた新興国の経済が急速に悪化しており、それに伴って世界の貿易額や資源価格がリーマンショック以来の水準に落ち込んできている、ということなんですよね。
メディアは、政局絡みのバイアスを掛けず、この部分をしっかり伝えて欲しかったです。
世界経済の置かれた状況というやつを。
日本は、状況が悪い悪いとメディアや野党は言い募りますが、まだまだ安定した部類にあるわけですしね。
とは言え、これら新興国の不振に加え、G7側にも問題が出てきたことになりますから、日本を含め、今年はまだまだ波瀾がありそうです。
 



2016年6月23日木曜日

ソフトバンクと楽天

イギリスでは、現地時間の今日23日にEU残留に関する国民投票が行われます。
日本時間にすると23日の15時。
即開票されるので、日本時間では24日6時から開票ということになります。
大勢が判明するのは日本の市場が開場してからでしょうか。
しかし、賛成と反対が拮抗しているだけあって、世界の各市場は織り込めていないようですね。
百戦練磨の市場参加者達も、さすがに動きを読めていないのでしょう。
 
そんな大きな経済トピックを控えつつ、少し気になるニュースを。
日本のITの雄と言えば、ソフトバンクと楽天の名前がすぐに挙がると重いますが、この2社に関するニュースがちょこちょこと出てきてます。
まず、ソフトバンク。
6/4の記事ですが、2014年には売る気が無いと言っていたアリババの株の売却を決定したというニュースです。
 
http://jp.reuters.com/article/sofbank-alibaba-idJPKCN0YQ038
 
記事中では、パズドラを当ててソフトバンクの決算に大いに貢献したガンホーの株も売却とありますね。
しめて1兆1600億とちょっと。
更に21日には、ゲーム開発会社のスーパーセルの売却のニュースも出ました。
 
http://jp.reuters.com/article/softbank-supercell-idJPKCN0Z714L
 
こちらは全株の売却で、7700億円の案件です。
下の記事の最後にも書いてありますが、3社の株売却で得られる利益は2兆円に迫り、この資金をどこに投入するのかが気になる所ですな。
公式なアナウンスでは、財務体質の強化とされており、確かに有利子負債はかなりの額になっているんですが、ソフトバンクはファンド的性格が強いので、次の買収を仕掛ける可能性も十分に考えられます。
また、これらとは別の系統のニュースですが、同じ21日には、後継者として迎えた副社長アローラ氏が電撃退任することがわかりました。
 
http://jp.reuters.com/article/softbank-arora-son-idJPKCN0Z71BW
 
株主総会が22日ということで、その事前の再任案にはアローラ氏の名前があった事から、日程的にもかなり際どい決定であったようです。
上の各社の株の売却と考え合わせ、運営方針で何らかの対立があったのかも知れませんね。
孫さんがもう少しトップに留まるという程度の話にしては、ちょっと急過ぎる。
この辺りは憶測を呼ぶかもしれません。
ソフトバンクは、アメリカのスプリント買収以降、T-mobile買収を断念した経緯もあってあまりうまく回らず、その買収によって増えた有利子負債の圧縮を急いでいるようにも見えますが、今後はどう舵を取っていくのでしょうか。
次の一手が注目されますね。
 
オンラインショッピングという土俵で激しく戦うソフトバンクに比べ、それほど大きなニュースが出ていない楽天ですが、こちらも少し気になるニュースが出ていました。
 
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ08H1U_Y6A600C1000000/
 
英国とスペインから撤退し、オーストリアの事業はドイツに統合するというものです。
これに先立ち、東南アジアでは2月にシンガポール、マレーシア、インドネシアからの撤退を決定し、3月までには閉鎖、4月にはタイのサイトを売却していました。
まだまだそういう土壌が無いというのならまだしも、今や需要が伸び盛りの東南アジアでの撤退です。
ヨーロッパに比べ、こちらは単純に競争に負けたというほど楽観できるものではないような気もしますね。
現状では世界的な再編は当然ではありますが、海外で実質的に成功しているのは台湾とアメリカ程度で、南米ブラジルも不調。
ちょっと根本的なビジネスモデルを再考する時期に来てるのかもしれません。
こういうネガティブな話題で必ずといっていいほど話題に出てくるのは、楽天の社内公用語の英語化ですが、相変わらず収益は日本が中心ということで、やっぱり業績としての成果があまり出てないようですね。
手段の目的化の典型的な例ではあるんですが、三木谷さんはそれを承知で導入したんでしょう。
立場が人を育てるということがあるように、とりあえず何かの方式に当てはめればそれに付随するものを得られることはあるので、手段の目的化が必ずしも悪だとは思いませんが、それでも言語というのは道具に過ぎる。
生活パターン、生活様式まで塗りつぶすというのならまだ解るんですが、ネイティブのバイリンガルならともかく、言語は伝えたい母国語があってそれを変換してるに過ぎませんからね。
ま、全ての手段を使って半分程度の意思疎通ができる程度の自分では、説得力は全く持ち合わせていないんですけども(笑)
ただ、だからこそ、優秀な人があっという間に英語を使えるようになるのも見てきましたし、ただ英語が出来るだけって人もいたんで、地頭の良い人を探す工夫をした方がいいんじゃないかと思いますね。
逆説的に言えば、それが簡単にできるならこんな施策は採らないよ、ということかも知れませんが。
難しいなぁ
 

2016年6月20日月曜日

真田丸での北条氏政

今年の大河ドラマの真田丸は、毎週欠かさず見てますな。
去年は維新が来る前に断念しましたが(^^;)
 
で、昨日の真田丸ですが、北条氏が降伏して小田原の役が終結するところでした。
小田原の役の終結後、氏政が自刃するわけですが、そこに焦点を当てた回でしたね。
真田丸での氏政はと言うと、初期はカットインのような形での登場が多く、必ず湯漬けを食べているという武将でした。
これは、汁掛け飯の逸話のオマージュですな。
氏政は汁掛け飯が好きだったが、いつも食べてるのに適量が分からず2度掛けしているのを見た父氏康が嘆いたという話。
しかしながら、これは後世の創作で、毛利家の元就と輝元の間にも同様の逸話がありますね。
愚将のひとつの雛形といったところでしょうか。
これとは逆に、戦の講話の際に息子が用を足すために中座したのを咎め、この場で漏らしてしまうことよりも戦の講話の話が大事だと諭した逸話のパターンがあります。
これは竹中半兵衛と伊達政宗の話として伝わっており、戦上手な武将に関する逸話の雛形と言えますね。
ま、それはともかく、毎回毎回見る度に湯漬けを食べてるわけですわ。
どんだけ湯漬け好きやねん!
と、毎回画面に突っ込んでおりましたが、最後の回は、戦国武将としての覚悟というか、矜持というか、意地というか、そんなものが見えた回でしたね。
主役たる真田家と北条家は、上野を巡る和戦で密接に関わるわけですが、北条家の主たる武将として出てくるのは、氏政と氏直と江雪斎の3人だけ。
ちょっと寂しいななんて思ってましたが、意外と時間を割いての滅亡のくだりだったので、氏政については印象深くなりました。
最後はやっぱり湯漬けやったけども!


氏政については、北条家滅亡時の実質的な当主ということで評価が低くなりがちですが、北条家の最大版図は氏政の頃ですし、親族や領内もよく治まっていて、君主としては有能だったと思われます。
この辺り、劇中では家康が肩入れすることによって代弁されてますね。
ただ敗れ去る無能な君主という演出ではなかった。
軍師官兵衛の荒木村重の描き方に通じるものがありますな。
氏政の嫡子で当主だった氏直はというと、この小田原の役の後、高野山へ入りますが、翌年には赦免され、1万石の大名として復活しています。
しかし、その直後に病死してしまいました。
後の狭山藩は北条氏の藩ですが、こちらは氏直の叔父氏規の家系です。
もし、氏直が生きていれば、家康の娘督姫の婿ですし、督姫の再婚相手の池田輝政は後に西国将軍とまで呼ばれたことを考えると、江戸時代には相応に栄達したでしょう。
となれば、氏政の評価もこれほど低くはなかったように思うんですが、それはあくまで「もし」の話。
滅んだ家というのは、なかなか手厳しく評価されてしまいますね。
 

2016年6月16日木曜日

舛添さん都知事辞任

東京では号外も出たそうなんですが、なんというか、舛添さんは引き際を間違えた感がありますね。
状況を甘く見たんでしょうか。
もっと早くに、しおらしい誠実な対応をすれば良かったのに。
しかし、今更ながらほぼ毎週湯河原ってのはちょっと酷い。
回数から言えば、何らかの予定がある週末以外は湯河原に居たということで、行政のトップとして自覚が無さ過ぎます。
政治資金をどう使おうが、違法性が無ければ個人的には小悪党という印象は持ちつつもまぁいいんですけど、この湯河原の件だけはちょっと頂けない。
週末にほぼ地元に居ない知事なんて、有権者なら信頼しようがないですな。
何かあっても即応できないし。
それなのに、足を伸ばしてゆっくりできるとか、強弁と言われても仕方が無いような言い訳をしてた。
そりゃ火が着きますわ。
まるで挑発みたい。
あとは後から後から雪だるま式に突っ込みどころが増えて、今に至ると。
辞任を拒否した理由にしても、リオオリンピックが云々と、どこか焦点がボケてる。
地方自治体の首長なんやから、そこは政策で理由付けして欲しかったですな。
この政策をやり残している、とかね。
 
舛添さんは、過去には自民党の比例代表でトップ得票だったり、首相になってほしい政治家というアンケートでトップを争うほどだったんですが、そこがピークだったのかもしれません。
2010年ですか、自民党から離党したのは。
新党改革の党首になりましたが、政界再編のダークホースとはなれず、後は小数野党の悲しさか、メディアに出る事もあまりなくなりました。
2014年に都知事選に出馬しますが、除名処分を下していた自民党との間ではひと悶着があり、結局は他に人が居ないという消極的支持に見えたのを覚えています。
自民党にも人が居ないんやな、と。
その自民党が最後まで不信任案提出を躊躇っていたのだから、やっぱり後任がいないのかと勘繰ってしまいますね。
あそこまで有権者の批判を浴びたら死に体やろうに。
また、別視点で見ると、参議院選挙が近いというのも重要なポイントになるでしょうか。
ダラダラ問題を長引かせるわけにはいかない。
ここでも舛添さんは読みを誤りました。
続けようが無いなら、早く身を引いたほうが傷も浅いのに。
 
あと、個人的には、費用の多寡はともかく、都市間外交については何か虚飾めいたものを感じますね。
具体的なプランは持ってないが、でも名前を売りたい、といった感じの。
どの外遊でも、芯となるものが見えなかった。
なんなんでしょう。
東京都は、確かに先進国に匹敵するほどの経済規模を持ち、並の国家の国家予算を上回るほどの財政も持っています。
しかし、あくまで地方自治体。
その視点で都市外交をして欲しかったですね。
 
買収疑惑といい、これで尚の事、東京五輪は前途洋々とは行かなくなりました。
でも、次の知事さんには頑張って名誉挽回をしてほしいものですな。
 

2016年6月9日木曜日

サミット前後のニュースあれこれ

サミット前後にあったニュースを見ていると、なんか世界の流れが少し表に出てきましたような気がしますね。
 
まず、前にも取り上げましたが、アメリカが対ベトナムの武器禁輸を解除したニュース。
 
http://jp.reuters.com/article/vietnam-obama-idJPKCN0YF08R
 
これがサミット前の5/23。
オバマ大統領は、過去のアメリカの外交や戦争についての歴史的清算を、自らの大統領時代
の業績として残そうとしている意図があるようで、これもその延長線上にあることですが、近視眼的には、南シナ海に絡む対中国の戦略であるのは間違いありません。
 
そして、サミットでは、
力による現状変更に対する懸念を首脳宣言に盛り込みました。
 
http://www.sankei.com/politics/news/160526/plt1605260057-n1.html
 
名指しはしていませんが、中国を念頭に置いているのは間違いなく、中国自身も、議長国日本を名指ししての強烈な不満の表明や、大使を呼び出して講義するなどの行動を取っています。
また、別件として、中国の過剰生産に対する懸念も話し合われました。
 
http://www.sankei.com/economy/news/160527/ecn1605270032-n1.html
 
特に鉄鋼の過剰生産が酷く、廉売輸出の温床となっています。
石炭や鉄鋼の分野では、年初に中国がレイオフによる生産調整を明言しました。
 
http://jp.reuters.com/article/china-economy-employment-idJPKCN0W208N
 
しかし、現状は生産量はしばし減少した後、再び増加しています。
雇用というのは社会不安に直結しますからね。
株の暴落が一段落し、再び土地のバブルが芽吹きそうな状態なので、構造改革の手を緩めがちになってるのでしょうか。
また、鉄鋼に関しては、同時期にこんなニュースが流れました。
 
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/160527/mcb1605271212021-n1.htm
 
アメリカが関税法337条の調査を始めるというものですが、337条とは輸入品の排除、不公正行為の差し止めを規定した条文です。
これは品目で調査されるので、輸出事業者が不当廉売したかどうかではないのですね。
つまり、中国産の鉄鋼が品目として制限される。
ま、日米貿易摩擦の頃に散々使われた条文らしいんですが。
とにかく、アメリカも色々と中国に対して本気になってきてるということが解ります。
それ以外には、
 
http://www.sankei.com/politics/news/160527/plt1605270076-n1.html
 
のニュースもありました。
質の高いインフラ投資の合意なんですが、何を念頭にこんな合意をするかというと、もちろん中国主導のAIIBでしょう。
ただ、AIIBに関しては、未だに格付けを獲得できておらず、というか取れるけど低い格付けになるからやらん!というのが実情のようですが、何にしろ、金融的資金調達的には不透明感があります。
集めた基金を種銭にした信用で債権を起債しないと、集めたお金だけじゃたいした事業はできないですからね。
しかし、こうして並べてみると、独紙が評したように、サミットの影の主役は中国でしたな。
いろんな意味で。
 
サミット後になると、こんなニュースが流れました。
 
http://www.sankei.com/world/news/160603/wor1606030006-n1.html
 
同時期に行われていたOECDの理事会ですが、サミットの宣言を受けて、鉄鋼の過剰生産に言及しています。
また、南シナ海関連では、こんなニュースもありました。
 
http://blogos.com/article/178298/
 
割と中国には文句を言ってこなかったマレーシアが、態度を硬化させたというニュースです。
小笠原諸島でもそうでしたが、中国漁船と言うのは大量にやってきますからね。
しかも、沿岸警備が強腰か弱腰かよく見ている印象です。
弱いと見れば数の暴力で押し切る。
この辺り、上に策あれば下に策ありの中国国内の感覚をそのまま持ってきている感じですね。
そして、それを中国の沿岸警備部門がサポートするという感じ。
また、このようなニュースも流れました。
 
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM05H2M_V00C16A6FF8000/
 
フランスの国防相が、南シナ海域に海軍艦艇を定期的に派遣するようEUに提案するというものです。
ちょっとこれは意外でしたね。
ドイツ銀行がやたら中国に貸し込んでたり、HSBCやバークレイズがアジアでの影響力を無くしていく中でAIIBを始めとする手数料収入を目論むイギリスなんかは、中国を当てにしているのか割と寛容で、EU全体としてもそういう傾向なのかなというイメージでしたが。
EUは英独仏がトップ3なので、見方を変えると、英独に対抗してのポジショントークなんでしょうかね。
どう進展するのか興味があります。


今日は今日で、中国の軍鑑が初めて尖閣諸島の接続水域に入ったというニュースがありまして、きつくなった監視の目に対抗する狙いがあるのかなとも思いますが、いずれにせよ、良くも悪くも中国はしばらく注目の的であり続けるんでしょうな。
 

2016年6月4日土曜日

リアタイヤ交換

前回はパンクと修理の経緯でしたね。
その続きです。
 
帰って来てから、タイヤ交換だ!と動き出したまではよかったんですが、近くのバイク用品店などを探してみても、お目当てのanakee3はどこも品切れしてました。
ん~困った。
そうしている間にも、リアタイヤはスローパンク状態なので、じわじわと空気は抜ける。
継ぎ足し継ぎ足しで走るなんてやってらんねー
というわけで、焦る気持ちを抱えつつネットでanakee3を探すと、大抵の店はやはり欠品だったんですが、リアタイヤだけ1本の在庫がある店を見付けました。
おぉ!
ポチっとな。
在庫が無くならない内にすぐさま購入。
そして、その手で持ち込み交換してくれる店を検索。
すると、家からほど近いところに幸いにも持ち込み対応の店がありました。
数日後、タイヤが無事到着。
 
 
ふむ。
やっぱり独特のトレッドパターンがかっこいいですな(^^)
そして、探しておいたバイク屋さんに電話して予約。
更に数日後に交換完了。
装着後はこんな感じです。
 
 
個人的な感覚としては、標準だった前のトレイルウイングよりやや硬めですね。
乗り味はオンロードタイヤに近くなった感じ。
オン:オフが9:1なんで当たり前と言えば当たり前ですが。
それと、独特のトレッドのパターンに起因すると思われる小刻みな振動のようなものを感じます。
トレイルウイングはブロックタイヤに近い振動という感じでしたけど、それともまた少し違う感覚。
喩えるなら、やや荒いアスファルトを走ってる時の凹凸を拾ってるような感じですかね。
しかも、アスファルトの場合よりやや間隔が長いです。
アスファルトがザーーという連続的な振動とするなら、バタタタタタタタという断続的な感じですか。
ん~言葉で表現するのは難しい。
ある速度域でノイズが出るというインプレもありますが、この振動が共振する周波数になると起こるのかな?
諸々、まだトレッドの角が立ってて敏感に感じると思われるので、距離を走るとマイルドになってくると思われますが。
あと、有名なGSX-Rの納車直後の転倒動画を見れば一目瞭然ですが、タイヤは離型剤とか剥離剤とかタイヤを型から抜く時の薬品のせいで最初は滑りやすくなっています。
なので、その動画がもう頭から離れなくなっている自分は、あまり倒さず慎重に柔らかく走っていたんですが、帰って見てみると、タイヤの端2cmまで使っていました。
倒しやすいんでしょうかね。
倒した感覚はあまり無いんやけども・・・
ミシュランのタイヤは、面の端にミシュランマンがいるのですが、皮むきが終わったらミシュランマン摩滅に挑戦してみようかな(笑)