2014年12月16日火曜日

衆議院議員選挙の結果について

師走のバタバタした日程ではありましたが、選挙も終わりましたな。
結果は、新聞などの事前予想通りの自民の圧勝。
公明、共産も勝利でしょう。
民主は、前回の大敗から揺り戻しがあってもおかしくなかったのに、微増止まり。
維新は踏みとどまりましたが、完全に勢いが無くなりました。
他の第三局は壊滅状態。
そんな感じです。

選挙前後の議席を比べてみると、下のようになります。

自民党  293 → 291
民主党  62 → 73
維新の党  42 → 41
公明党  31 → 35
共産党  8 → 21
次世代の党  19 → 2
生活  5 → 2
社民党  2 → 2
無所属  17 → 8

0増5減があったことを考えると、自民は微減ですが、実質的には現状維持かやや増といったところでしょうか。
民主は揺り戻しが無く、みんなの党の分を吸収した感じですかね。
2回連続でこの議席に留まったということは、党勢がこの程度で固定される恐れがあり、もうちょっと危機感が必要じゃないでしょうか。
海江田党首が落選したのが、迷走をそのまま表してますね。
野党第一党の党首が落選するのは65年振りとのこと。
何もしなくてもテレビで映され、知名度が上がるのに、落選、つまり惜敗率でも他の民主候補に及ばなかったというのは、ちょっとやそっとの不人気ではないですね。
党首という立場から、民主党への不人気さに党員を代表して晒された感があり、ちょっと可哀相な気もしますが。
ま、10月頃の首脳部の言動と、11月末頃の首脳部の言動が180度違うようじゃ、とてもとても信任できないですけどね。
選挙前から他党との合流を口にする維新も同じ。
支持者にとっては、維新に投票しても年が変われば違う党になってる可能性があるんだから、投票する意味が無い。
ちゃんと合流してから、統一した政策綱領を掲げて立候補するべき。
共産党の躍進は、批判票と固定票のお陰でしょうかね。
ただ、共産党の政策に実現性がほとんど無いのがねぇ
現実に即した政策を打ち出すなら、もっと評価できるんですが。
ただ、法案提出可能な議員数の20人を超えてますから、どのような対案を提示できるか注目したいです。

この選挙結果と、低投票率を受けて、一部マスコミなどで選挙結果だけが民意ではないというような報道も見かけますが、それはどうなんですかね。
よく言われるように、投票しないということは白紙委任です。
一般市民にとって、国政への政治参加というのは限られています。
選挙か陳情かになりますが、大多数の人は選挙のみでしょう。
その数少ない機会を放棄しておいて、民意云々というのも厚かましい。
そもそも、選挙で意思表示しない人の民意をどうやって測るのか?
標本数が少なくサンプルも偏ってるようなマスコミの世論調査なんて、参考にならないですしね。
だいたい、低投票率だと相対的に組織票を持ってる所が有利なわけで、今回は連合などの労働組合系の支援を受ける民主や維新、厚い党員層を持つ共産、創価学会の公明が有利だったと言えます。
自民にももちろん組織票はありますが、組織票というのは固定数ですから、投票率や得票数が増加すれば影響は薄まりますし、少数政党の組織票の方が、低投票率によるメリットが遥かに大きいでしょう。
つまり、一部マスコミが気にする民意の元である、今回投票しなかった人々が、もし投票していたとするならば、これらの自民以外の組織票を持つ政党の得票率が相対的に下がる可能性が高く、結局は自民の議席が増えただけだったような気もします。
自民の落選候補は惜敗の人が多かったですしね。
ま、何にせよ、雲を掴むような実態の曖昧な民意を気にするより、しっかりと現実を見つめて政策を打って貰いたいものです。
 

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