結果は、周知の通り、斎藤知事の再選。
再出馬した時は、再選するなんて予想はほとんど無かったですが、驚異的な追い上げで見事当選しました。
この再選に対する解析は、色んなメディアで行われていて、オールドメディアの敗北やSNSの影響力が上回ったなどと言われていますが、そういう側面はもちろんあるものの、主語がちょっと大きいような気がします。
リアル兵庫県人として、周囲で聞いた声をまとめると、多くの人は、そんなに熱狂的な斎藤支持でもなければ、様々な疑惑を盲信して忌避しているわけでもない、という感じですね。
斎藤さん、稲村さん、県議会、それぞれ三者三様で、いい所も悪い所もあります。
斎藤さんは、パワハラ気質だが、政策はそこそこ評価できる。
稲村さんは、議会運営を考えると安定感はあるが、政策や支援者が左に寄り過ぎてるので、ちょっとやりすぎ。
県議会は、第三者委員会の報告前に百条委員会を設置して非公開にした上、白黒はっきりする前に不信任を突きつけたので、やり方が強引過ぎ。
全体的にはそんな評でしょうか。
個人的には、百条委員会に証人として出る直前という、自分に有利なタイミングでの不可解な自殺や、補助金キックバックについての但陽信金理事長による明確な否定で、メディアが報じて来たタチの悪い知事というイメージに、疑問符が付きました。
火の無い所に煙は立たぬといいますから、ゼロでは無いんでしょうが、事実をもうちょっと深掘りする必要があるなと。
自分の周辺では、稲村さんに投票か斎藤さんに投票かという感じでしたが、疑惑に関しては、似たようなスタンスの人が多かったです。
つまり、色々な情報を仕入れ、悪いポイントも踏まえた上で、投票した人が多かったと。
そういう意味では、大人の選挙だったのかも知れません。
選挙はベストではなくベターを選ぶものとはよく言ったもので、今回はまさにどの候補が一番マシか、という観点であったと思います。
でもそれは、選挙の本質じゃないかと思うんですよね。
盲信もせず、ネガティブキャンペーンにも揺るがず、良いポイントも悪いポイントも整理して選ぶ。
大人の選択ですね。
それから、単純な選挙の勝敗に関して言えば、県下22市長による稲村氏支持表明が、ダメ押しとしては大きかったかも知れません。
しかも机をバンバン叩きながら。
パワハラをネタにした漫才ちゃうんやから笑
兵庫県民の半分以上が、
それ、パワハラやないかーーい!
と、心の中でツッコんだと思います。
しかし、何を思ってあんな表明をしたのか、理解に苦しみますね。
安定的な議会運営ができる方が望ましいとでも言っておけば、市の立場も理解されて間接的な支援になるのに。
過去の知事選では、そういう表明は無かったと思うんですが、だからこそ効きました。
20年に及ぶ井戸県政の既得権があるんやろなと、感じた人も多かったでしょうね。
いずれにせよ、知事選は終わりました。
これからが大事なので、引き続き情報を見て行きたいと思います。