2025年10月25日土曜日

世界情報サミット

タイトルとは全然違うんですが、自民党の広報が鈴木議員になってから、ぶら下がりなどの取材が全文公表になっています。
いい仕事してますね。
好評ですし。
これは個人的には、昔からやればいいのにと思っていたことです。
捻じ曲げて伝えられたりするんであれば、もう取材のやり取りの全文を出してしまえばいいのに、と。
ニュースや記事を見る側にとっても、どういう発言をしたか、どういうニュアンスだったか、という確認が凄く楽になりますしね。
歴史好きの人なら解ると思いますが、歴史の資料や文献では、本人が書いたとか同時代の史料といった1次史料が、非常に価値の高いものとして扱われ、時代が下った後に書かれた文献などとは雲泥の差があります。
取材の全文というのは、この1次史料にあたるでしょう。
非常に価値が高い。
これを誰でも確認できる形にしているというのは、マスコミを経由した2次情報ばかりだった時代に比べ、非常に健全な情報環境の向上と言えます。
任天堂ダイレクトやトヨタイムズなど、メディアを経由せず、より積極的に自ら発信して行こうという動きはかなり前からありますが、SNSの活用も飛び越え、そのまんま素材を出すというのは、政治の世界の情報発信も、来るところまで来たなという感がありますね。
恐らく、AIでの記事起こしの機能を使って工数を削減していると思われますが、技術の進展が良い方向に影響しています。
 
で、タイトルについて。
ちょうど今、映画もあって懐かしくなり、沈黙の艦隊を読み返しているんですが、独立国やまとを名乗った潜水艦にデレビクルー5人が乗り込み、世界情報サミットを開くという場面があります。
その中でACNのデミル社長が言うセリフに、「世界中の情報がいかなる制約も受けず世界中の人々に届く時代が来る」というのがあり、非常に示唆に富んでるな、と。
沈黙の艦隊の連載は、1988年から1996年までで、連載後半は、日本でのインターネット黎明期にあたります。
まだまだ静的で容量の少ないコンテンツばかりの時代でしたが、それが動画をそのまんまバンバン流せる時代になり、まさに誰でも制約を受けずに届く時代が来たんだなという感想を持ちました。
時代はもう、個人が直接的に政治的な発言をしていく時代になっていますが、1次ソースにアクセスしやすくなることで、さらに深化して行くんでしょうね。
 

2025年10月20日月曜日

連立合意

今日、自民党と日本維新の会が、連立政権の樹立に合意しました。
これで、日本初の女性首相として、高市さんが就任することが確実になりましたね。
女性首相だけではなく、四半世紀以上も続いてきた自民党と公明党の連立政権が解消され、新たな連立政権の誕生となるわけですから、日本の政治史において、かなり歴史的な転換点となりました。
この空気感を記憶しておかなくては!
今後、高市さんには、当然のことながら、初の女性首相という冠が付いて回ることになるとは思いますが、個人的には女性初が高市さんで良かったと思っています。
フェミニストの方々は、強制的にでも男女比率を5:5にするべきだと言うし、女性枠を設定するのは逆差別だという意見もあるし、ジェンダーに関しては、なかなか誰もが納得する施策は無いわけですが、実力でガラスの天井を突き破って首相になる女性であればこそ、そういう雑音を封殺できると思うんですよね。
そして、実力があれば女性でもトップに立てるという前例にもなる。
次に続く人にとっても、あれは配慮があったんじゃないかというような雑音が少なくなるはずで、良いことだと思うんですよね。
ただ、前々々回にも書きましたが、フェミニストの界隈では、やはりフェミニズム重視の女性が初となるべきという論があるようで、保守的指向の強い高市さんは、歓迎されていないようです。
結局のところ、女はフェミニズムやリベラルであるべきという、ジェンダーロールの一種にも見えてしまうんですがね。
その辺りの二重基準はあまり重要視されないようで・・・
兎にも角にも、女性初の首相の誕生となります。
初というだけで、なんだか少し明るい気分になるのは、初物好きな日本人の遺伝子によるものなのかもしれませんが、色々と精力的に進めてくれそうなんで、期待したいですね。
 

2025年10月14日火曜日

万博閉幕

最初はネガティブな報道も多かった万博ですが、なんだかんだ盛り上がって閉幕しましたね。
興味がある人と無い人、大阪から近い人と遠い人で、かなり温度差があったように感じますが、経験しておいて損は無いイベントでした。
何より意義があったのは、来客が関西中心で、関東圏の人口をあてにせず、これだけの大きなイベントを成功させたことでしょう。
関西圏からの入場者数が、総入場者数の2/3を占めてましたからね。
関西の経済界にとっても、成功体験になったはずです。
かく言う自分も、1回だけですが、行ってきました。
入場すると正面に見えてくるのが大屋根リング。
流石に木造でこれだけの規模となると、圧倒されますね。
そして、お目当ての・・・
 
 
ガンダム!
世代なもんで笑
パビリオンの予約が難しいこともあって、大屋根リングとガンダムを見れば、目的の半分以上は達成したようなもの。
しかししかし、幸運なことに第5希望で未来の都市パビリオンが予約できたので、色々な企業の未来展示も見ることができました。
ここも見たかったパビリオンだったので、自分的にはかなりラッキーでしたね。
中でも注目は、Kawasakiの馬的乗り物。
 
 
本当にこんなのに乗れる未来は来るんでしょうか?
その頃にはこの世にいない気もしますが笑
後ろからはこんな感じ。
 
 
ちゃんと鐙のようなステップや、メーターもありました。
こちらから見ると、ちゃんとバイク的でしたね。
 
未来の都市パビリオンを出ると、ちょうど花火の直前の時間になっていて、西ゲート前で花火を見ることができました。
みんな大屋根リングに登っているのか、人も多くない状況で、ゆったりと見ることができてラッキー。
そして、花火終了後にそのままお土産屋に行くと、みんな花火を見に行っているタイミングだったので、並ぶことなく入店できました。
かなり良い流れです。
そして・・・
 
 
ガンダム!
世代なもんで笑
目が光り、胸の排気口から湯気も出ていて、夜は夜で昼とは違った迫力がありましたね。
なんだかんだ、雰囲気を楽しむことができて、良い1日を過ごすことができました。
最後に、大屋根リングの夜景。
 
 
夜の景色では、その壮大さがよく解りますね。
人は多かったけど、人混み嫌いの自分でも空気を楽しめた良いイベントでした!
 

2025年10月10日金曜日

連立離脱

最近は、政治の状況の変化が凄いですね。
自民党史上初の女性総裁誕生に続いて、公明党の連立政権離脱となりました。
報道によると、連立期間は26年にも及ぶそうですから、なかなかの歴史的転換点ですね。
その離脱の要因としては、最終的には不記載問題と企業献金などがネックになったようです。
とは言え。
萩生田さんは秘書が起訴されているから別格としても、公明党の斎藤代表も不記載をしていた過去があり、あまり人の事を言えないような気もしますが。
 
 
自民党の不記載問題が発覚してすぐというタイミングでもないですし、離脱が既定路線だったんでしょうかね。
今というタイミングや会談での強硬さは、なんかしっくりきませんが。
それと、コメントの中で斎藤代表は、「保守中道」と公明党を自ら定義していましたが、外から見る限り、どう考えても左派でしょう、と。
少なく見積もって中道左派、世界的に見れば確実に左派ですよね。
この辺りが、中道右派を中心とする自民党の支持層と相容れない部分があり、公明党が嫌いだから自民党支持をやめた、という層が一定数います。
公明党は公明党で、動員力が年々衰えているとは言え、小選挙区ごとに1.5~2万の票が期待できると言われていますから、当落線上の自民党議員にとっては大きい。
ですが、選挙区調整で26年も候補を擁立していない小選挙区もあるわけですから、地盤も何も無くなってそうで、公明党は小選挙区は厳しい所が多そうですね。
兎にも角にも、離脱は決定されたわけですから、今後どうなっていくか、見逃せません。
首相選出に関しては、立憲民主党が政権交代を狙って声を掛け回っていますが、こちらは政策が二の次。
まさに野合の様相ですね。
一方の維新、国民民主は、高市さんに政策が近い部分も多く、連立の枠組みに入るかは別として、政策協定程度は結べそうです。
参政も、やや距離を置いてはいますが、近い政策もあり、こちらも是々非々で協力できそう。
面白いのは、れいわも積極財政で協力できそうなところですね。
今までの枠組みが、大きく動きそうです。
 

2025年10月5日日曜日

自民党高市新総裁誕生

自民党の総裁選で、高市新総裁が選出されました。
決選投票を経ての当選となりましたが、今回は議員票での逆転も起きないどころか、議員票でも高市氏が優勢で、結果的には高市氏の圧勝でしたね。
長期政権であった故安倍総裁がそうであったように、決選投票での議員票で逆転することもあり、決してそれが悪いと思わないですが、前回の石破総裁が、そのパターンで支持率が低空飛行したため、2回連続でそれが起こると、いよいよ党員離れに拍車が掛かりそうだなと思っていました。
それが避けられたのは、自民党にとっては良かったんではないでしょうか。
それと、マスメディアの情報収集能力の低下。
各メディアがあれほど小泉優勢を伝えていたのに、全くの大はずしですからね。
アメリカの大統領選挙や兵庫県知事選挙と同様、旧来の情報筋が全くアテにならないことが露呈してしまいました。
選挙結果も、どんどんネット世論に近付いているように感じます。
マスメディアも、これだけ毎回乖離が激しくなると、情報収集に頭を悩ませていることでしょうし、いい加減学習しないと、報道機関として終わるかもしれません。
 
さて、総裁選を数字的に見てみると、1回目の投票では、党員票で高市さんが119票、小泉さんが84票と大きな差が開いている一方で、議員票の小泉さん80票、高市さん64票との差が明瞭です。
これが一般党員と議員との空気の差なんでしょうね。
ただ、これが決選投票になると、党員票が36票対11票と比率が開き、議員票でも高市さん149票対小泉さん145票と、僅差ながら高市さんが上回りました。
麻生さんの戦略も取り沙汰されていますが、党員票の差を見た議員が高市さんに投票したという、選挙の原点に立ち返った動きが大きかったように思います。
2度も党員票を無視するような形になれば、議員自身の当落にも影響しますからね。
その党員票、詳細に見ると、色々面白い。
自民党から得票数が発表されていますが、地方によってかなり色が出ているんですよね。
各議員の地元が強いのは当たり前として、小泉さんは東北地方と南の鹿児島、沖縄が支持、高市さんは北海道、関東、北陸、関西、四国、九州北部東部が支持、林さんは地元を中心に中国地方が支持しています。
九州だけが、3者で割れて票数の差も少ないですが、これだけ地方ごとに色が変わるとは思っていませんでした。
あとは高市さんの都市部での強さ。
宮城、東京、石川、愛知、大阪、愛媛、福岡という各地方の中心都府県をきっちりと押さえており、特に票数が多い東名でダブルスコアに近く、阪ではトリプルスコアという圧倒的強さでした。
一方の小泉さんは、東北地方は宮城以外でトップでしたが、そこでも高市さんと僅差でしたから、党員票は全然固められていなかったと言えるでしょうね。
 
さて、これで自民党初の女性総裁が誕生し、日本初の女性首相の誕生の可能性が高まったわけですが、これについての反応で明暗を分けた2人が・・・
辻元清美議員が、「ガラスの天井をひとつ破りましたね」と称賛した一方で、福島瑞穂議員は、「女性なら誰でもいいというわけではないということの見本」と激怒しました。
男女平等という視点では、辻元議員があるべき姿で、男女平等と政治的スタンスは別の問題なんですよね。
色んな政治信条を持った男性も女性もいていいはずで、その誰もが等しく権利を得られるというのが本当の平等。
都合の良い主張をする人だけが出世や評価されるべきというのは、逆差別です。
あくまで総裁選のおまけの事ですが、フェミニズムへの支持がそれほど広まっていないことを象徴する反応でしたね。
 

2025年9月28日日曜日

ステマ

自民党の総裁選が、思わぬ方向に進んでいますね。
小泉進次郎陣営がニコニコ動画で自作自演をしていたことを、文春が露わにしました。
いわゆるステルスマーケティング、略してステマと呼ばれる行為ですね。
そして、小泉家とその国家老とも称される牧島家との関係も、広く知られることになりました。
政治の世界は、武士の世界に通じるものがあるなぁなんて思いを改めて持ったんですが、義理と人情とやせ我慢なんて言葉があるように、武士よりも任侠道がその本質により近いのかも知れません。
ステマについては、2023年以降、商品や役務を提供している企業がやると景品表示法違反になるんですが、政治活動では法律違反にはなりません。
ただ、商品じゃないからと言って、同じ行為が倫理的に問題ないかと言えば、当然ながら真っ黒。
自分は、ニコニコ動画を見てはいないんですが、「顔が変わった」とか「エセ保守に負けるな」というような言葉は、他のSNSでも見かけました。
まぁ、ネット界で斜陽になりつつあるニコニコ動画だけでステマを実行してたなんてことは、効率を考えても無いわけで、証拠はありませんが、他のSNSでもやってたのは間違いないでしょう。
小泉陣営では、あっさりと事実を認めて、牧島かれん議員の広報班長辞任という形で落とし所としたいようですが、これはもっと深刻な問題だと思うんですよね。
選挙において、いわゆるステマを行うというのは、公明正大に投票を行わなければならないという建前を持つ民主主義に対しての、挑戦と言えるほど深刻な問題ではあるんですが、それに対する批判や解説は偉い人がすることでしょうから、横に置きます。
自分が1つ感じたのは、これに対する反応が鈍いオールドメディアの深刻さ。
オールドメディアも、かつては、というか今もしたいと考えているかも知れませんが、そういうブームを作り出す、批判的な空気を作り出すということをしてきたので、ステマに対しては業界として感受性が低いのかな、と。
なんか苦笑ぐらいの感じの報道に見えるのは、気のせいでしょうか。
これが、メディアの気に入らない候補だったら、鬼の首でも取ったみたいに騒ぎそうなんですがね。
この辺り、メディアの世論に対する傲慢さとして、もっと深刻に考えないといけない事のように思います。
2つ目に感じたのが、小泉進次郎議員自身に関する未来に対する深刻さ。
勝つか負けるかは分かりませんが、このまま総裁選を続けてどちらの結果になっても、明るい話にならないんですよね。
総裁選で勝った場合は、当然ながら工作があった選挙が公正だったのかという議論になりますし、その先の首班指名や来たるべき衆議院選挙でも、かならずステマは論点になります。
野党は喜々として攻めるでしょう。
それに耐えられるだけの弁舌力や図太さ、臨機応変さといった資質があるのかどうか、非常に疑問ですね。
また、負けたにしても、工作をした、しかも自陣営の持ち上げだけではなく特定候補のネガティブキャンペーンを行っていたというのは、次回以降の総裁選に重大な影響を与えるのではないかと思います。
またやってるんちゃうの?という目でこの先も見られ続けますからね。
さらに、民族的文化的に、日本人はネガティブキャンペーンが嫌いというのもあります。
他国の選挙では、ネガティブキャンペーンが常識だったりしますし、日常のCMなどでも競合製品との比較やネガティブキャンペーンというのはありますが、日本には馴染まない。
これが、正々堂々ならともかく、裏で隠れてやってたなんて、割とクリーンなイメージがあった小泉議員には、致命的なことのように思えます。
そもそも、4代に渡って政治家をやってる家に、しがらみやコネクションが無いなんてことはまず無いんですが笑
いずれにしても、近々では良い話になりそうにはない。
目の前の小さな利得を捨て、勇気を持って撤退し、禊を済ます方が、先々を考えると本人のためのような気がします。
でも、これだけ神奈川を中心とした議員に支持を明確にされてたら止まるのも難しいし、そのまま走り続けるんやろなぁ
 

2025年9月23日火曜日

2025自民党総裁選告示

自民党の総裁選が告示されました。
衆参で少数与党になってはいますが、自民党の総裁が首相に最も近いのは確かですから、次の総裁が政権の軸になってくるのは間違いないと思われます。
この総裁選に立候補したのは5人。
メディアの解説や世論調査を考えると、小泉さんと高市さんが有力のようです。
あくまで個人的なイメージですが、ざっと並べてみると下のような感じでしょうか。
 
 ・小泉さん・・・現政権の政策を継承。本人の色は控えめだが、リベラルかつ新自由主義的。
 ・小林さん・・・保守派。安全保障政策と財政に造詣が深い。
 ・高市さん・・・保守派。最も現政権とは政策的な色が違う。本人の能力はとても優秀。
 ・林さん・・・現政権の政策を継承。安定感はあるが親中的。岸田派がバックアップか。
 ・茂木さん・・・本人の能力はとても優秀。年齢的にラストチャンスか。
 
自分は自民党員ではないので、外から見ている立場ですが、取り敢えず小泉さんと林さんについては、党を立て直す気があるのか?とは感じます。
僅か1年で支持率を失って退陣する政権の政策を継承と言ってますからね。
不人気政権の延長戦をしてどうすんの?というのが率直な感想。
政策としても、対米交渉が進んだとは言え、問題点も出て来てますし、内政的にはこれといった成果の無かった石破政権ですから。
それにプラスして、何かを乗せられるような期待感も、両氏には無いですしね。
当然の話ですが、石破首相は閣僚であった両氏に期待しているようですし、両氏も閣僚としての立場もあるので、180°の転換とはいかないでしょうが、それにしても・・・というのは思ってしまいます。
あと、各陣容を見渡して思うんですが、小泉陣営には、加藤さん、河野さん、野田さんといった総裁選の敗退者が多いのも気になりますね。
勝ち馬に乗りたい心情が働いているんでしょうか。
良い言い方をすれば、チームとしての安定感とも言えますが、トランプ大統領を筆頭に習近平国家主席、プーチン大統領、南北朝鮮の元首といったアクの濃い面々と、首相として伍していけるのかと言えば、不安しかありません。
いや、絶望と言ってもいいかも。
2世かつ甘いマスクのリベラルという共通項から、トランプ大統領に歯牙にも掛けられなかったカナダのトルドー元首相が連想されます。
何より、小泉構文がネット上で無能のネタとして散々に扱われている人を首相にするのは、一国民として勘弁してくれという気持ちが強いですね。
なんか最後は愚痴っぽい感じですが、総裁選がどうなっていくのか、かなり心配です。