2024年11月21日木曜日

2024兵庫県知事選挙

斎藤兵庫県知事の失職に伴う知事選を行われました。
結果は、周知の通り、斎藤知事の再選。
再出馬した時は、再選するなんて予想はほとんど無かったですが、驚異的な追い上げで見事当選しました。
この再選に対する解析は、色んなメディアで行われていて、オールドメディアの敗北やSNSの影響力が上回ったなどと言われていますが、そういう側面はもちろんあるものの、主語がちょっと大きいような気がします。
リアル兵庫県人として、周囲で聞いた声をまとめると、多くの人は、そんなに熱狂的な斎藤支持でもなければ、様々な疑惑を盲信して忌避しているわけでもない、という感じですね。
斎藤さん、稲村さん、県議会、それぞれ三者三様で、いい所も悪い所もあります。
斎藤さんは、パワハラ気質だが、政策はそこそこ評価できる。
稲村さんは、議会運営を考えると安定感はあるが、政策や支援者が左に寄り過ぎてるので、ちょっとやりすぎ。
県議会は、第三者委員会の報告前に百条委員会を設置して非公開にした上、白黒はっきりする前に不信任を突きつけたので、やり方が強引過ぎ。
全体的にはそんな評でしょうか。
個人的には、百条委員会に証人として出る直前という、自分に有利なタイミングでの不可解な自殺や、補助金キックバックについての但陽信金理事長による明確な否定で、メディアが報じて来たタチの悪い知事というイメージに、疑問符が付きました。
火の無い所に煙は立たぬといいますから、ゼロでは無いんでしょうが、事実をもうちょっと深掘りする必要があるなと。
自分の周辺では、稲村さんに投票か斎藤さんに投票かという感じでしたが、疑惑に関しては、似たようなスタンスの人が多かったです。
つまり、色々な情報を仕入れ、悪いポイントも踏まえた上で、投票した人が多かったと。
そういう意味では、大人の選挙だったのかも知れません。
選挙はベストではなくベターを選ぶものとはよく言ったもので、今回はまさにどの候補が一番マシか、という観点であったと思います。
でもそれは、選挙の本質じゃないかと思うんですよね。
盲信もせず、ネガティブキャンペーンにも揺るがず、良いポイントも悪いポイントも整理して選ぶ。
大人の選択ですね。
 
それから、単純な選挙の勝敗に関して言えば、県下22市長による稲村氏支持表明が、ダメ押しとしては大きかったかも知れません。
しかも机をバンバン叩きながら。
パワハラをネタにした漫才ちゃうんやから笑
兵庫県民の半分以上が、
それ、パワハラやないかーーい!
と、心の中でツッコんだと思います。
しかし、何を思ってあんな表明をしたのか、理解に苦しみますね。
安定的な議会運営ができる方が望ましいとでも言っておけば、市の立場も理解されて間接的な支援になるのに。
過去の知事選では、そういう表明は無かったと思うんですが、だからこそ効きました。
20年に及ぶ井戸県政の既得権があるんやろなと、感じた人も多かったでしょうね。
 
いずれにせよ、知事選は終わりました。
これからが大事なので、引き続き情報を見て行きたいと思います。
 

2024年11月17日日曜日

サイトのリニューアル 香川のお城終了

サイトのリニューアルですが、香川県で訪問したお城の作成を終えました。
お城の数は全部で14城。
 
 
香川県は、兵庫県から見ると近いんですけど、遠い県でもあるんですよね。
古くから神戸~高松間や姫路~小豆島間で定期船があったりしましたし、神戸淡路鳴門道と高松道が繋がって以降、随分と行くのが楽になりましたが、不思議と距離の割に遠く感じるのはなぜでしょうか。
播磨灘をぐるっと迂回する遠回り感があるのかも。
とは言え、回数的には結構訪れていて、行ったお城の分布を見ると、割とまんべんなく県内を巡っているようです。
今年も虎丸城へ行きましたしね。
あとは西讃が手薄なので、あまり有名なお城は無いんですが、いつか巡りたいですな。
さて、次はお城以外のスポットです。
頑張って行きましょう。
 

2024年11月10日日曜日

2024年アメリカ大統領選挙

4年振りのアメリカ大統領選挙が終わりました。
結果としては、トランプ前大統領の圧勝でしたね。
激戦州を見れば、そこまでの差はついていなかった州も多いですが、僅差と見られた激戦州でちょっとずつ上回った結果、選挙人の数では300を超え、圧倒的な差となりました。
とは言え、民主党の鉄板牙城であるカリフォルニア州でも、細かい区画で見ると結構共和党が取っているんですよね。
それだけ、民主党がかつての支持者に見限られたということでしょう。
個人的な印象としては、2016年の選挙辺りまでは、両陣営の顔がしっかり見えていましたが、前回、今回と、トランプ前大統領を選ぶかどうかという選挙だったように思います。
前回も、政治家としてはすでにちょっと怪しかったバイデン大統領が候補だったの上、バイデン大統領の男性・白人・年配という属性に対し、女性・有色人種・若手という属性を補っただけのハリス副大統領という組み合わせで、アクの強いトランプ大統領に対し、ハト派安定の陣営のイメージ戦略でしたね。
それは、言い換えれば、独自の主張を表に出すというよりは、「トランプ大統領ではない候補」という消極的な選ばれ方になります。
それは今回も同じで、ハリス候補自身の能力への疑問符もありましたが、やはり「トランプ大統領ではない候補」でしかなかった。
そういう消極的な選択は長続きしませんしね。
そんなイメージです。
 
しかし、今回もメディアは大きく外しましたね。
一番酷かったのは、直前にもかかわらず、こんなニュースを出した英エコノミストでしょうか。
 
 
その分析ソースとなった、アメリカのアトラスインテルも同じですが。
いずにせよ、2016年の大外しから全く精度が変わっていません。
もう隠れトランプというような人は少ないでしょうし、メディアが偏りなくサンプリングするのが不可能になってきているのかもしれません。
そもそも論として、民主支持のリベラルなメディアが多いですから、トランプ支持者の協力は難しいでしょうしね。
どこをどうやっても偏るんでしょう。
 
さて、次期大統領は決まりましたし、議会も上下院ともに共和党が優勢となりそうです。
対中関税60%なんて話もすでに出てきていますが、強い権限を得たトランプ大統領がどのような政権運営をしていくのか、注目ですね。
 

2024年11月7日木曜日

サイトのリニューアル 徳島の全スポット終了

旅日記サイトのリニューアルですが、徳島県で訪れた全スポットの作成を完了しました。
 
 
徳島県のスポットは、お城が17城、温泉が1ヶ所、観光地が1ヶ所、史跡が2ヶ所、自然が3ヶ所、資料館が2館、道路橋梁が4本+兵庫県と共通の大鳴門橋で、計30スポット。
自分の中では、思ったよりも少ない印象なんですが、これは日帰りで何度か訪れているからでしょうか。
日帰りだと、行った印象は強くなるんですが、日帰りだけにあちこち寄るほどの時間がないですしね。
でも、中央に剣山が鎮座している徳島県で、吉野川沿いも沿岸部も訪れることができていますから、行ける所は行ったという満足感はあります。
機会があれば、また徳島ラーメンを日帰りですすりに行きたい所ですな。
さて、リニューアルも四国に到達しました。
長宗我部元親のごとく四国制覇を狙い、反時計回りで香川県へ進むとしましょう。
 

2024年11月4日月曜日

東信群馬埼玉ツーリング その6

前回のあらすじ
 
武田信玄が重視した内山城を攻略!
前日に犯した失策は、少しだけカバーできました・・・
 
前日、平賀城から岩村田まで、細い道が多くて結構時間が掛かったので、時間短縮のため、千曲川を渡って中部横断道へ。
佐久北I.C.まで走れば、丸っと旧市街をパスできます。
そして、国道141号線から国道18号線へ辿り、碓氷峠へ。
碓氷峠へ差し掛かる手前の軽井沢の駅前は、さすがに避暑地としての雰囲気がありましたね。
自分は買い物やグルメを楽しむことも無いので、完全スルーですが、雰囲気だけは味わいました笑
軽井沢の駅前近くには、碓氷峠のバイパス、正確には入山峠への分岐があるんですが、そちらへ向かう車を横目に、旧道へと向かいます。
ちなみに、古代の東山道はバイパスのある入山峠経由だったようで、当時の碓氷峠は、その入山峠のことだったという説もありますね。
旧道に入ると、そこからはひたすらにヘアピンカーブが続く下り道となり、難所度合いが実感できます。
上と下という漢字が入った峠という名前がついていますが、碓氷峠は片勾配の道なんですよね。
なので、ひたすら下り。
ただ、観光客の車はバイパスへ流れてしまっているので、先行車どころかすれ違う車すらありません。
こんな楽しい道を独り占めできるとは!
途中、めがね橋が横に見え、観光客もちらほらいたんですが、車がいないという魅力に抗えず、立ち寄らないまま走り続けてしまいました。
峠道を抜け、下り道が最終盤の坂本宿跡に差し掛かる頃、何やら前から仮装した人たちが。
後で調べたところによると、この日は安政遠足(とおあし)の開催日だったようです。
安政遠足とは、安中藩が藩士の鍛錬のため、安中城から碓氷峠の熊野神社までの7里を競争させたもので、日本最古のマラソンと言われるそうな。
こんな急坂を競争させる安中藩は鬼か。
しかも30km弱のコースの最後に碓氷峠の坂を持ってくるなんて、
まさに鬼の所業!
当時は、移動はひたすら自分の足でしたから、現代人と基礎体力が違うとは言え、恐ろしい話ですね笑
 
今から坂をひたすら登ることになる人たちへ心の中で拍手をしながら、坂本宿を抜けて横川駅へ向かいます。
軽井沢から横川の区間は、明治期の鉄路開通以来、難所として知られ、かつては専用の機関車が補助で付くことで有名でしたが、北陸新幹線が開通すると、廃止されてしまいました。
残念ですけど、どうしてもボトルネックになるので、仕方がないことですが。
現在は、一部の線路を利用して、鉄道文化村という施設になっています。
まずは記念に鉄路を跨いで撮影。
 
 
この鉄路は、鉄道村へ車両が反応される際に使われるとのこと。
横川駅は、車止めで終着駅になっています。
 
 
横川駅の北側に出ると、鉄道村に止められている車両を見ることができました。
 
 
かつて使われていた線路が残っており、そこには碓氷峠専用の補助機関車として開発されたEF63の重連が。
 
 
そうこうしている内に、機関車と車掌車が進んできました。
体験運転ができるとのことで、何とも羨ましい限りですね。
 
 
ちなみに、峠の釜めしも食べてみたかったんですが、今は横川駅では売っていないそうで、国道沿いに店舗があるそうです。
 
横川駅から線路沿いに西へ進んで行くと、碓氷関所の跡がありました。
 
 
碓氷峠は、関東である上野と信濃の境目で、江戸幕府は、関東へ出入りする人や物を取り締まる場所として、非常に重要視していたようです。
実際の運営は、幕府と安中藩の共同だったようですが。
この日は、関所まつりが開かれていて、非常に賑わっていましたね。
出し物の時間とは合いませんでしたが、お祭り気分が味わえて、楽しかったです。
 
つづく
 
参考:
 

2024年10月29日火曜日

2024年衆議院議員選挙

衆議院議員選挙が終わりました。
結果はニュースの通り、自公与党の惨敗です。
自民党は、改選前に単独で過半数を超える256という議席を持っていましたが、石破さんは、自公で過半数という、かなり低い勝敗ラインを出しました。
しかし、結果は191議席。
自公を足しても215議席にしかならず、233という過半数を大きく下回りました。
さらには、不記載と関係ないはずの公明党の代表と副代表がもらい事故で落選し、閣僚も2人が落選と、踏んだり蹴ったりです。
 
敗因の分析は色々なサイトでされていますが、個人的には、やはり石破さんが人気があるという前提そのものが間違っていたように思いますね。
自分の周りでは、サンプル数があまりにも少ないとは言え、安倍さんや高市さんを推す声は聞いたことがあったんてすが、石破さんは皆無でした。
常々、次の総理は誰?というアンケートで、石破さんは首位とか2位だったにも関わらず、です。
そんなあやふやな声に乗っかった総裁選から、もうケチが付いていたのではないかと。
そして、そのあやふやなご祝儀相場を期待して解散し、ドツボにハマったように感じます。
初回の支持率調査でも、歴代総理には無い低さでしたからね。
あと、ざっと流れを見ると、自民党は、戦略的には最悪の中途半端さでしたね。
国民の感情が実際に許すかどうかは、取りあえず横に置きます。
取りあえず横に置いた上で、謝罪し、きっちりと処罰が済んでいるとしっかり主張すべきでした。
特に特捜部が調査して司法に持ち込まれているというのは大事で、国家のシステムとしては手続きが終了している以上、あとは感情の問題でしかないわけです。
これには正解が無い。
そもそもが対処の難しい問題なんです。
ところが、これを重視したんですね。
処罰が済んでいた事を日和って掘り起こしことで、再処罰という形になりました。
再処罰するならするで、解党覚悟の対応をすべきでしたが、さらに党内の反発する声に日和って再処罰が中途半端な形となり、さらに公認非公認にかかわらず2000万円を活動費として渡す。
日和りまくりですね。
後手後手に回って筋の通った戦略が無い。
2000万円の活動費が漏れた事に関しては、これはまた別問題ですが、色々と脇が甘いのも確かです。
 
今回の選挙後に色々なニュースを見ると、面白い分析がありました。
 
 
 
なんか、思い当たるフシがある話です笑
この後手後手に回った選挙戦を見ると、意外と正鵠を射た分析なのではないでしょうか。
メディアでは、組閣で近しい人を集めたりすると、お友達内閣だとすぐに揶揄しますが、実際、トップの採る政策や政策に理解がある人というのは、非常に大事ですね。
閣内一致の原則がありますから、内閣というのはチームです。
もちろん、近しいからといって甘えが出てはいけませんが、その人の事をよく知っていて、自分の代わりに任せても自分の方針とはそう違わないと思わなければ、仕事を任せることができませんからね。
非常に大事。
任せることができず、トップがなんでもこなそうとすると、チームは指示待ちで硬直してしまいます。
こうなると、せっかく多様な人がチームにいても、意味を成さなくなってしまいますしね。
いつもあの批判を見聞きする度に、なんて的外れな指摘なんだろうと思っていました。
逆説的に、記者や評論家は、プロジェクトチームのようなものを立ち上げる経験が圧倒的に少ないから理解できないのか、とも思っていますが。
少し話がそれましたが、石破さんには、そういうよく理解してくれている人というのが少ないんでしょうね。
ネット上にある裏切りの歴史というまとめを見ると、そういう人間関係を醸成するタイプではなさそうですし。
それが今回、噴き出てしまったのかもしれません。
 
いずれにせよ、結果は出ました。
裏金のワンワードで議席を大いに伸ばした立憲民主党も、比例票の数はほとんど伸びていない上に、掲げる政策には問題が多いですし、大幅に議席数を増やした国民民主党も、増えた人数に対しての体制の整備や教育に時間が掛かる。
維新も大阪以外では退潮気味と、それぞれ問題点を抱えています。
これからどうなるのか、要注意ですね。
 

2024年10月25日金曜日

西田敏行

西田敏行さんが先日、亡くなりました。
個性派俳優として、釣りバカ日誌の浜ちゃんを始めとして、どこかコミカルな雰囲気の演技がうまい俳優さんでしたね。
また、関西人には、探偵ナイトスクープの2代目局長としても御馴染みでした。
異常に涙もろい局長として、初代の上岡龍太郎さんとはまた違った魅力のある局長さんでしたね。
大河ドラマなどの歴史系でも、重要な役回りを任される役者さんでした。
大河ドラマだけでも、出演が14作、主演が4作もあり、毎年出ているんじゃないかと錯覚するほど。
映画や民放を含めた数多くの偉人役から、こんなネタ年表まで作成されています。
 
 
この表、大好きですね。
どんな芝居だったかなと、思い出したりもできますし。
それほど、歴史物では、無くてはならない役者さんでした。
個人的には、鎌倉殿の13人の後白河法皇とか、架空なのでこの表には出てこないですが、ステキな金縛りと清須会議に出て来た更科六兵衛の、枕元に立ちそうな役どころが面白くて好きでしたね。
妙に歌舞伎じみた言い回しと、死んでるのか死んでないのかよく分からない雰囲気。
面白かった。
でも、この年表が更新されることはもう無いんですね。
そう思うと、寂しいですな。
ご冥福をお祈りします。