2024年10月29日火曜日

2024年衆議院議員選挙

衆議院議員選挙が終わりました。
結果はニュースの通り、自公与党の惨敗です。
自民党は、改選前に単独で過半数を超える256という議席を持っていましたが、石破さんは、自公で過半数という、かなり低い勝敗ラインを出しました。
しかし、結果は191議席。
自公を足しても215議席にしかならず、233という過半数を大きく下回りました。
さらには、不記載と関係ないはずの公明党の代表と副代表がもらい事故で落選し、閣僚も2人が落選と、踏んだり蹴ったりです。
 
敗因の分析は色々なサイトでされていますが、個人的には、やはり石破さんが人気があるという前提そのものが間違っていたように思いますね。
自分の周りでは、サンプル数があまりにも少ないとは言え、安倍さんや高市さんを推す声は聞いたことがあったんてすが、石破さんは皆無でした。
常々、次の総理は誰?というアンケートで、石破さんは首位とか2位だったにも関わらず、です。
そんなあやふやな声に乗っかった総裁選から、もうケチが付いていたのではないかと。
そして、そのあやふやなご祝儀相場を期待して解散し、ドツボにハマったように感じます。
初回の支持率調査でも、歴代総理には無い低さでしたからね。
あと、ざっと流れを見ると、自民党は、戦略的には最悪の中途半端さでしたね。
国民の感情が実際に許すかどうかは、取りあえず横に置きます。
取りあえず横に置いた上で、謝罪し、きっちりと処罰が済んでいるとしっかり主張すべきでした。
特に特捜部が調査して司法に持ち込まれているというのは大事で、国家のシステムとしては手続きが終了している以上、あとは感情の問題でしかないわけです。
これには正解が無い。
そもそもが対処の難しい問題なんです。
ところが、これを重視したんですね。
処罰が済んでいた事を日和って掘り起こしことで、再処罰という形になりました。
再処罰するならするで、解党覚悟の対応をすべきでしたが、さらに党内の反発する声に日和って再処罰が中途半端な形となり、さらに公認非公認にかかわらず2000万円を活動費として渡す。
日和りまくりですね。
後手後手に回って筋の通った戦略が無い。
2000万円の活動費が漏れた事に関しては、これはまた別問題ですが、色々と脇が甘いのも確かです。
 
今回の選挙後に色々なニュースを見ると、面白い分析がありました。
 
 
 
なんか、思い当たるフシがある話です笑
この後手後手に回った選挙戦を見ると、意外と正鵠を射た分析なのではないでしょうか。
メディアでは、組閣で近しい人を集めたりすると、お友達内閣だとすぐに揶揄しますが、実際、トップの採る政策や政策に理解がある人というのは、非常に大事ですね。
閣内一致の原則がありますから、内閣というのはチームです。
もちろん、近しいからといって甘えが出てはいけませんが、その人の事をよく知っていて、自分の代わりに任せても自分の方針とはそう違わないと思わなければ、仕事を任せることができませんからね。
非常に大事。
任せることができず、トップがなんでもこなそうとすると、チームは指示待ちで硬直してしまいます。
こうなると、せっかく多様な人がチームにいても、意味を成さなくなってしまいますしね。
いつもあの批判を見聞きする度に、なんて的外れな指摘なんだろうと思っていました。
逆説的に、記者や評論家は、プロジェクトチームのようなものを立ち上げる経験が圧倒的に少ないから理解できないのか、とも思っていますが。
少し話がそれましたが、石破さんには、そういうよく理解してくれている人というのが少ないんでしょうね。
ネット上にある裏切りの歴史というまとめを見ると、そういう人間関係を醸成するタイプではなさそうですし。
それが今回、噴き出てしまったのかもしれません。
 
いずれにせよ、結果は出ました。
裏金のワンワードで議席を大いに伸ばした立憲民主党も、比例票の数はほとんど伸びていない上に、掲げる政策には問題が多いですし、大幅に議席数を増やした国民民主党も、増えた人数に対しての体制の整備や教育に時間が掛かる。
維新も大阪以外では退潮気味と、それぞれ問題点を抱えています。
これからどうなるのか、要注意ですね。
 

2024年10月25日金曜日

西田敏行

西田敏行さんが先日、亡くなりました。
個性派俳優として、釣りバカ日誌の浜ちゃんを始めとして、どこかコミカルな雰囲気の演技がうまい俳優さんでしたね。
また、関西人には、探偵ナイトスクープの2代目局長としても御馴染みでした。
異常に涙もろい局長として、初代の上岡龍太郎さんとはまた違った魅力のある局長さんでしたね。
大河ドラマなどの歴史系でも、重要な役回りを任される役者さんでした。
大河ドラマだけでも、出演が14作、主演が4作もあり、毎年出ているんじゃないかと錯覚するほど。
映画や民放を含めた数多くの偉人役から、こんなネタ年表まで作成されています。
 
 
この表、大好きですね。
どんな芝居だったかなと、思い出したりもできますし。
それほど、歴史物では、無くてはならない役者さんでした。
個人的には、鎌倉殿の13人の後白河法皇とか、架空なのでこの表には出てこないですが、ステキな金縛りと清須会議に出て来た更科六兵衛の、枕元に立ちそうな役どころが面白くて好きでしたね。
妙に歌舞伎じみた言い回しと、死んでるのか死んでないのかよく分からない雰囲気。
面白かった。
でも、この年表が更新されることはもう無いんですね。
そう思うと、寂しいですな。
ご冥福をお祈りします。
 

2024年10月20日日曜日

サイトのリニューアル 徳島のお城終了

サイトのリニューアルですが、徳島県で訪問したお城の作成が終了しました。
お城の数は全部で17城。
 
 
徳島県は、中央に剣山の山塊がデンと陣取っていますから、お城は街道筋、つまりは吉野川沿いと海岸沿いの2つの筋に沿って存在しています。
地図を見ると、吉野川沿いも海岸沿いも、ひと通りはお城を訪問できていますね。
戦国時代の阿波の治所であった勝瑞館や勝瑞城、同じく江戸時代の徳島城はもちろん、歴史上有名な白地城や脇城、岩倉城、海部城を訪れることができていますので、なかなか満足感の高い県となっています。
訪れておきたい残りの城は、篠原長房の上桜城や小笠原氏の一宮城、初期徳島藩の支城阿波九城の残りである西条城と仁宇城でしょうか。
吉野川沿いには、まだまだ国人たちの城があるので、それらをゆっくり巡っていくのもいいかもしれませんね。
さて、お城が終わりましたので、引き続き徳島県のお城以外のスポットへと進みましょう。
 

2024年10月15日火曜日

東信群馬埼玉ツーリング その5

前回のあらすじ
 
ホテルの近くの散策もまたツーリングの醍醐味なり。
 
前回から1ヶ月半が経ってしまいましたが、続きをば。
佐久ホテルを出発し、この日は軽井沢から碓氷峠を下って群馬、そして忍城まで行く予定でしたが・・・まずは南下。
前の日に時間があれば寄ろうと思っていた、内山城へ向かいます。
岩村田から県道138号線のバイパス道路でスイスイと進み、国道254号線へ。
国道254号線は、信濃の佐久と上野の下仁田を結ぶ下仁田街道と呼ばれた道ですが、内山城はその長野側の入口にあり、上野侵攻を進める武田信玄によって重視されました。
甲陽軍鑑に度々出てくる城ですね。
今回の佐久行きのメインターゲットは、西洋城郭である龍岡城、そして甲陽軍鑑に出てくる海ノ口城と内山城。
前日に訪れた2城と、この内山城でコンプリートというわけですね。
国道254号線から、早速、内山の集落の道に入り、少し高い場所にある園城寺へ。
この園城寺は、当時は根小屋と呼ばれる居館があったといわれ、後背の山に内山城があります。
前日に訪れた平賀城は、隣の峰ですね。
明確には見えませんが、射線はギリギリ確保できる感じの位置関係です。
 
 
ちなみに、園城寺はあじさいの名所とのことなので、梅雨の季節はいっぱいかもしれません。
さあ、内山城への登山を始めましょうか。
まずは麓の案内板。
 
 
かすれてしまって読みにくい・・・
案内板を過ぎ、山に入って行くと、石垣が出迎えてくれました。
 
 
内山城のある山は、岩質の山です。
大きな岩がゴロゴロ。
石垣はあまりないですが、石材には困らなかったでしょうね。
 
 
さらに登っていくと、段郭の下に出てきます。
 
 
さらに進むと、細長い主郭部の突端に出ました。
ここは3段ある主郭部の先っぽですね。
その先端から本丸方向の眺め。
 
 
さにら進んで2段目から本丸方向。
 
 
そして本丸。
 
 
本丸にある木製の城址碑は、傾いていました。
 
 
本丸の東側には下の削平地が見えます。
 
 
下りてみると、こんな段郭でした。
 
 
最後に、内山城から内山峡へ向かう下仁田街道の眺め。
 
 
これで佐久地方のメインターゲットを訪問し終えました。
いや~満足感がありますね。
内山城から下りた後、もう少し足を延ばして平賀城へ。
前日にスマホをバイクに忘れるという失態を演じた城です。
せめて遠景だけでも・・・
 
 
さすがに連日で登る気にはなれませんでした笑
 
つづく
 
参考:
 

2024年10月10日木曜日

日本創生解散

衆議院が解散されました。
石破首相が、自民党総裁選で主張していた予算委員会開催後ではなく、総裁選勝利後に表明していた通り、首班指名された後、できるだけ早くというタイミングですね。
ただ、解散して迎え撃つ立場にある石破首相ですが、新閣僚なんかを見ると、ちょっとおぼつかない。
公明党が抑えている国交相以外では、お仲間の防衛族が中心で、それに加えて森山さんが調整した陣容なんですが、外相も防衛族の岩屋さんですし、パイプ的に心細いですね。
前外相の上川さんが石破さんに投票してたわけですから、留任でもよかったんではないかと。
財務相は、財務官僚出身の加藤さんで、安定感はありますが、出身だけに、財務省を掣肘できるかという面は気になります。
そのほかは、官房長官に留任した林さんに見えるような論功行賞や、初入閣が多さで在庫一掃などと称されていますが、そう呼ばれてもしょうがない一面はありますね。
ただ、個人的には、首相の政策に理解があるわけですから、論功行賞自体は問題ないと思っています。
首相がしっかり手綱を握ってればいいわけなので。
石破内閣では、それができるのかどうか、予測ができませんね。
すでに森山さん頼りの面が出てしまっていますし。
いずれにしろ、解散の時期もそうですが、東アジア版NATO構想がアメリカにもインドにも早々に否定され、地位協定の改定交渉も後退、日銀の独立性の主張も、市場の暴落などもあって自ら言及することで後退と、掲げた政策が現実の前に後退を余儀なくされている印象です。
そのほかでは、法人税も増税の余地があると言っていましたが、これもやめた方がいいですね。
法人税は、何年も掛けて、OECDだけではなくタックスヘイブンも巻き込み、15%程度と合意した国際的な基準があります。
日米の法人税は、今でさえこれより高いですから、法人税が上がるとなると、グローバル企業は、本支社間の仕入れなどで海外子会社の利益を厚くし、海外で法人税を納税するようになるでしょう。
日本の対外資産は世界一、つまりは国内へ還流しない利益が国外にたくさんあるわけですが、ただでさえ海外の収益を国内にどう還流させるか苦慮しているのに、それに水を差す動きになってしまいますから。
その辺り、経済に弱いと言われる石破首相が解っていたのかどうか。
 
石破さんの評として、「後方から味方を撃つ」というのがあります。
後方から理想論を言うのは簡単ですし、党内野党としては、それが存在感を高める上で有効だったでしょう。
しかし、理想論を現実に落とし込むのには、色んな人を巻き込んでいく必要がある。
会社でも、一線を引いた立場から、色々と評論家みたいに正論を言う人がいますが、その人が敢然と対策案を進めるバイタリティと情熱を持っているかと言えば、そうではない場合が多いでしょう。
石破政権の最初の支持率が悪かったのは、政策を後退させた部分ももちろんあるでしょうが、根本的には、この正論論者的評論家の部分だと思っています。
この評を覆すことができるのかどうか、ちょっと注目したいですね。
 
一方の野党立憲民主党では、日銀の物価安定目標を2%から0%超に下げるという公約を出しました
これは・・・民主党時代から何も変わっていない・・・
物価と賃金は、あざなえる縄のごとしです。
先に賃金が上がれば、可処分所得が増えますから、需要が増えて売りやすくなり、やがて売価が上がる。
先に物価が上がれば、コストプッシュインフレという言葉はありますが、企業は市場や融資銀行から評価される以上、営業利益率という言葉からは逃れられないので、いずれは利益にも物価分の伸びが加わることになります。
そして、それが賃金に波及する。
鶏と卵ですね。
どちらが先かは分からない。
この片方である物価を0%にするとどうでしょう。
企業は、売価が上がらないので、賃金に還元することができません。
一方で、立憲民主党は、最低賃金を早い段階で1500円にすることも掲げています。
売価を上げずに賃金を上げなければいけません。
企業は、合理化や省人化を図って対応するでしょう。
あるいは内部留保を吐き出さなければなりません。
すると、職を失う人が出て来ますし、売り上げが上がらなければ企業も保守的になり、内部留保をなんとしても確保しようとします。
結果、世の中にお金が回らない。
これは、30年間見て来た景色ですね。
問題の根本は、企業の収益が上がったのに、労働分配率が下がり続けたこと。
ターゲットはそこなんです。
片方を縛ったまま片方を上げるなんて、そんな政策は続くわけがない。
現実的ではない、耳に心地の良いだけの公約を掲げるなんて、本当に何も変わっていないですね。
 
物価高に苦しむ人が多いとは言いつつも、国外の狂乱物価に比べれば、日本の物価なんて全くマシな部類でした。
そこは岸田政権で評価されていい部分かと思っていますが、評価されませんでしたね。
それは横に置くとして、物価は、今は2%を切るレベルに来ている。
海外での、目標としての物価上昇率は、一般的に2%程度です。
現代の経済政策は、その2%を基準に色々と実施されるわけですな。
FRBが利下げに転じたのも、インフレ率が2%に近付いたから。
日本は、そういう意味では、通常の経済政策が立案できるような、良い状態にあるわけです。
それをわざわざデフレの世界へ戻そうとする党がある。
何を思ってこんな常識無視の政策を出してきたのか、理解できないですね。
支給額が決まっている年金世代を取りに来ているのかも知れませんが、現役世代には受けないでしょう。
もっと経済政策を勉強して欲しいものです。
 

2024年10月6日日曜日

サイトのリニューアル 鳥取の全スポット終了

旅日記サイトのリニューアルですが、鳥取県で訪れた全スポットの作成を終えました。
 
 
鳥取県のスポットは、お城が17城、温泉が5ヶ所、観光地が1ヶ所、神社が2社、史跡が3ヶ所、自然が6ヶ所、資料館が4館、橋梁が2本の計40スポットです。
兵庫県からお手軽に行ける隣県ですので、訪れた場所も多いですね。
改めて、鳥取県と岡山県は、ちょっと遠くまで行こうと思ったときに、一番ハードルが低い県なのだと、改めて自覚しました。
国道2号バイパスと岡山ブルーラインが無料の岡山県と、鳥取道が無料の鳥取県。
ちょっと日帰りで・・・なんて考えた時に、強力な味方となります。
あと、特筆すべきは温泉の多さでしょうか。
地元の兵庫県以外に、これほど温泉を訪問している県は無いです。
因幡伯耆は、隠れた温泉強国ですな笑
さて、本州での兵庫県の隣県の作成を終えました。
最後の四国の隣県である、徳島県へ進むとしましょう。