ああ懐かしき白馬。
春の姿もまた良し!
白馬連峰を右手に見ながら心地よく南下を続けると、その先に見えてくるのは青木湖・・・のはずなんですが、残念ながら青木湖まで行く時間が無い。
かれこれ20年ほど前、サンアルピナ鹿島槍のスキー場に行き、青木湖まで滑って行った懐かしさもあって、青木湖には寄りたかったんですけどねぇ
そういえばあの時、白馬さのさかまでスノーボードで行ってひたすらスケーティングという大変な目に遭いましたけど、スキー場の脇に鉄道が走ってる事に感動もしました。
関西に住んでいると、雪原の上に2本の線路だけが見える状況なんてそう無いですし、スキーをしながら列車が雪の上を滑って行く様子を見るなんてことなんか絶対に無いですからね。
元鉄ちゃんとしては、あれは良かった(^^)
ま、余談は置くとして、白馬から青木湖まで行かず、次の目的地である長野市の善光寺へと向かうわけなんですが、最短距離っぽい国道406号線は、地図で見るとかなりの峠道のようなので、時間が掛かりそう。
なので、その1本南のオリンピック道路と呼ばれる県道33号線で行くことにしました。
この選択はなかなか良かったですね。
オリンピック道路というだけあってかなりの快走路で、スイスイと走れました。
そして日高トンネルを抜けて国道19号線へ入り、長野市街を北上すれば簡単に善光寺へと到着です。
善光寺へは、東側から入りました。
まずは、その東から本堂をば。
横からでも判る異様な巨大さ。
これが善光寺か!
屋根が独特でまた良し。
正面に回ってみると、それはもう建造物の域を超えたかと思えるほど巨大。
迫力が並の寺社とは違いますわ。
なんか本堂自体が、大仏であるかのような感覚にすらなります。
言葉にすると、鎮座。
それほどの存在感ですな。
山門まで歩いてみると、これまたデカい。
なんじゃこの寺は。
何もかもスケールが違う。
いや~感動しましたわ(^^)
ただ、大いに賑わっているという門前町は、17時という時間だったので、閉店している店が多かったですね。
善光寺も、門前町も、本日の営業は終了致しましたという雰囲気がプンプンと漂う中、慌てて引いたおみくじは、
なんと凶!
わざわざここまで遠征してきて凶を引くんかい!
遠さ以上にアウェイ感半端ないな。
そういえば昔、東京まで遠征して浅草寺で凶を引いたこともあったような。
寺のおみくじとは相性が悪いのか・・・
善光寺を後にして、夕闇が迫ってくる中、長野市街を南へ。
真新しい北陸新幹線をくぐり、国道18号線に入って有名な犀川を越え、川中島へと向かいます。
八幡原は、言わずと知れた川中島の古戦場で、川中島古戦場史跡公園という名の緑地公園になっています。
ここも2度目の訪問ですが、かれこれ22年振りになるかなぁ
当時、信州大の上田キャンパスに通っていた同級生がいまして、その家を拠点に長野を回ったんですが、川中島に行くと言ったら、
「川中島?軽井沢なら解るけど川中島行くやつなんかおらんで」
と言われました。
そりゃまぁそうやろな。
二十歳そこそこで史跡巡りしてる奴なんて珍しいと思うわ。
その頃からちょっと嗜好が変わってましたな(^^;)
思い出話は置くとして、陽がもう落ちてしまったこの時間では、もちろん博物館は閉まっているので、武田信玄と上杉謙信の一騎討ちの像を中心に散策していきます。
まずは、やはり一騎討ちの像から。
実際には、この一騎討ちは無かった可能性が高いと思いますが、第4次の川中島の戦いは数ある戦国時代の合戦の中でも、稀に見る死傷率の高い戦いと言われることもありますので、乱戦また乱戦という状況なら可能性はあったかも知れませんね。
ただ、実際には、合戦の様子は甲陽軍鑑や他の軍記物にあるだけで、一次史料には少なく、本当の所はよく判っていません。
また、この頃の謙信は、直前に上杉家を継承して政虎と名乗っていた時代で、僧形ではないんですよね。
めっちゃ有名な像なんやけど、そこはフィクション。
これも歴史の面白さでしょうか。
この一騎討ちの像の近辺には、本当かどうかは別として、その第4次川中島の合戦に関連する色々な史跡があります。
先ほどの像と同じ伝承のものですが、三太刀七太刀の碑。
碑の横に八幡社の本殿が写っていますが、この八幡社が八幡平の地名の元になっているんですね。
小さい社殿ながらも、その名前は広く使われています。
次に、執念の石。
一騎討ちに気付いて謙信に槍で突き掛けたものの討ち漏らしてしまった原大隅が、悔しさのあまりこの石を槍で突き通したという伝承が残っています。
そして、首塚。
戦死した将兵を弔った塚ですが、これは本物ではないでしょうか。
なんなら、この首塚から派生する形で、他の伝承物が増殖したのかも知れませんね。
付近には、両軍の布陣図もあります。
これを見ると、すごく解り易い。
しかし、この布陣図で謙信自ら現在地とある敵本陣まで切り込むとなると、相当突出するか乱戦を極めるかという状況になりますな。
もはや初期の布陣なんて関係無い勢いで。
実際にはどんな戦いだったのか、史料が発掘されたら面白いのになぁ
最後に、時代が下った江戸時代の松代藩の開明派であった佐久間象山の像をば・・・と思ったら、その像の土台で高校生のカップルが仲良くおしゃべりしてました。
そんな状態で・・・
写真なんか撮れるかい!
まるで盗撮みたいに思われるのも嫌やけど、せっかくやから佐久間象山を撮りたかったですわ(> <)
八幡原の川中島古戦場史跡公園を後にして、ちょっと南に行けばすぐ宿泊予定の長野グランドホテルですが、素泊まりなので、ちょっと戻ってステーキ宮で腹ごしらえ。
ツーリング最後の晩餐ということで、ちょっと贅沢に注文したら、結構高くなりました。
うむ。
ファミレスとは言え、ステーキは侮れない。
お腹も満足したところで、宿へと向かいます。
この日の宿泊プランは、ホテルお任せのプラン。
どんな部屋になるんかと入ってみたら・・・
広いツインの部屋でした(^^)
平日やし、優遇してくれたんやろね。
素泊まりには勿体ないぐらい。
この日は平日ということもあって日本人は少なく、外国人の団体さんが多かったんですが、幸い温泉の方は空いていて、落ち着いて入ることができました。
それほど広くない露天風呂に中華系の家族連れの方が入っていましたが、迷惑にならないように静かに入っておられてたようで、こちらもゆっくりできましたね。
マナーが良い人達で良かった(^^)
つづく
参考:
善光寺
川中島古戦場
地図付きはこちら
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