今年のG20が終わりましたね。
米中の貿易衝突が何かと懸念された1年でしたが、最後まで双方ともに強硬な姿勢というのは避けられた感じです。
しかし、内容はと言えば、色々と報じられているのを見る限り、新たな引き上げが見送られただけで、実質的にただの先延ばしに過ぎません。
トランプ大統領は、元々G20や多国間交渉には消極的ですが、今回も特に何も語らずに帰国しました。
米中で合意はありましたが、それを先に発表したのが中国側で、米国は遅れて発表しています。
論調も、中国側は合意を示したい感じである一方、アメリカはと言うと、90日という明確な期限を区切ったことが重要視されているようですね。
この温度差が、両国の現状を表しているのかもしれません。
当面、攻防が入れ替わることはなさそうですな。
このG20では、懸念されながらも声明が出されましたが、その29項目に、不公正な取引に関することが記されていました。
つらつらと読んでみると、「国有企業における腐敗防止及び清廉性の確保に関する原則」という事項に言及されており、パッと見は中国に対する牽制のように思えます。
しかし、最近のニュースなんかを見てると、フランスにもこれが当てはまるんですよね。
安倍首相がわざわざ、
「今後のアライアンスのあり方は政府がコミットするものではない。当事者の納得いく形で議論が建設的に進むことを期待する。」
と首相会談で述べたのも、このようなことを念頭に置いていたんでしょう。
端的に言えば、フランス政府は提携に口を出すなと。
一方のマクロン大統領はと言えば、支持率が20%台と非常に低迷し、パリでは暴動も起こっています。
こちらはこちらで挽回に必死。
ルノーと日産の話は、雇用にも影響が出る話ですし、絶好の得点稼ぎと考えている可能性が高そうです。
また、渦中のゴーン元会長には、犯罪に問えないのではないかという見方も出ており、こちらもまだまだ紆余曲折がありそうですな。
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