2018年12月8日土曜日

中国の通信機器企業を巡る動き

先日、こんなニュースが出ていました。
 
ファーウェイとZTEの製品、政府調達から排除
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20181206-OYT1T50102.html
 
アメリカ政府が同盟国に対して、ZTE及びファーウェイ製の通信機器の排除を求めていましたが、それに対応した形なんでしょうね。
これに先立ち、カナダではファーウェイのCFOが逮捕されました。
 
ファーウェイCFO、カナダで逮捕。米当局が要請 ── 上院議員は逮捕を称賛

嫌疑は、ZTEと同じくイランへの輸出に関するもので、このまま行けば、ZTEと同じような制裁が発動される可能性がありますな。
いずれにしても、中国製の通信機器にはセキュリティの懸念がついて回っており、事実、10月にはスーパーマイクロコンピュータ製のハードウェアの中にハッキング用チップが見つかっています。
また、日本に先立ち、オーストラリアが排除を決めたほか、イギリスの諜報機関であるMI6の長官は排除するよう警告を出しました。
また、上は5Gの話ですが、イギリスのBTは、4Gからも2年内に排除する方針とのこと。
British Telecomと言えば、イギリスにおけるNTTのような巨人で、公的な性格すらある企業です。
当たり前の話ですが、同盟軍の間では情報がやり取りされる為、どこかにセキュリティホールがあれば、それは同盟軍全体に影響が波及しますから、安全保障上、米軍の処置は至極当たり前で、脱EU化を進めるイギリスとしても、この反応は当たり前と言えます。
ところが、NATO軍の主要国のひとつであるドイツは、参入企業に関しては障壁を設けないと明言しました。
アメリカは、安全保障については特に厳しい印象ですが、NATOはどうなっていくんでしょうかね。
 
再び日本の話に戻すと、日本国内では、ソフトバンクがファーウェイと5Gについての実証実験を進めていました。
その中での、このファーウェイ排除の状況。
まだ、通信網の整備は大規模には進めていないと思いますが、もしかしたら、5Gに関しては設備の再整備が必要になるかも知れませんね。
先日の大障害のイメージも残る中、今年最大のIPOと言われるソフトバンクの上場に影響が出るのかどうか、気になるところですな。
 

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