2018年8月12日日曜日

飛騨富山ツーリング その14

前回のあらすじ
 
お猿さんとウッキッキー
 
宇奈月、黒部という、この5月に最も人気を集める観光地の手前まで行きながら、いつものように観光地に踏み入れること無く涼しい顔で黒部川を後にし、この日の最大の目標である松倉城へ。
北陸道を黒部I.C.から魚津I.C.まで走り、国道8号線を経由して県道33号線に入ればあとは真っすぐ・・・のはずが、国道8号線と県道33号線は立体交差という想定外の事態。
一瞬、焦りましたが、2つ先の交差点から細いながら真っすぐな市道を走って県道33号線に入り直し、事無きを得ました。
バイパスはこういうのがあるから、油断ならないなぁ
目標とする松倉城ですが、16年前にアタックを掛けたものの、その時はダムの工事による通行止めで、登城を断念した経緯があります。
今回は、リベンジってわけですな。
県道33号線を南下して行くと、北陸道の高架をくぐった先の交差点で、いくつかの城の案内に出くわしました。
そういえば、16年前にも北山城や升方城、舟見城の案内を見た記憶が。
古城の案内がまだまだ少なかった時代に、富山県は城好きにはなんて親切な所なんやろうと思ったものでした。
時間を考えれば、松倉城を散策しても、まだまだ余裕があるはず。
今回はこれらも着実に巡って行きますか。
というわけで、まずは東に位置する北山城から。
北陸道に並走する立派な道を少し東に行き、ひとつ目の交差点を右折して山へ入って行くと、北山鉱泉の案内が出てきます。
北山城は、この北山鉱泉の裏山と言える位置にありました。
松倉城の支城のひとつで、当然のように山城なんですが、最高部の直下まで狭いながら舗装された車道が通っていて、非常に楽に行くことができる城でしたね。
駐車場にバイクを止め、遊歩道を少し登ると、そこはもう主郭部です。
まずは案内板。
 
 
城の中心は、標高的にも最も高くなっていて重層的な構造にもなっている図の右側の部分と思われるのですが、綺麗に整備されているのは、物見台跡の基壇だったと思われる部分がある図の左側でした
 
 
細長い削平地の先にやや高い部分があるのが判るでしょうか。
その物見台跡と思しき場所は、今も同じ役目を負って展望台となっています。
 
 
日本海まで一望できて、眺望は素晴らしかったですね(^^)
さて、中心部はというと・・・
 
 
藪。
藪としては、まだ比較的マシな部類ですが(^^;)
奥にも段が見えますね。
 
 
こっちは完璧な藪。
少し歩き回りましたが、ここが最高部のようです。
従って、恐らく本丸というわけですな。
竪堀もたくさんあるみたいですが、藪で確認はできませんでした。
城としては、片面が整備されているだけに、惜しいなぁ
 
北山城を下り、来た道を戻って再び県道33号線へ。
後は案内に従って城へ行くだけ・・・と思いきや、この日はやたらと車が多い。
山道のブラインドコーナーなんかは先導の車があって楽ですが、そんなに人気のあるスポットなのか?
そんな疑問を抱きつつ、獄門原と呼ばれる大きな削平地が幾段かある所に来てみると、謎が氷解しました。
この日は、戦国のろし祭りというイベントの日だったんですな。
車がわんさかでびっくり(^^;)
バイクなので、警備員の人もバイクならそこに入るわってな感じで、空いた隙間に止めさせてもらいましたが、車はどんどん上に回されている様子。
この止めやすさがバイクのいい所やね~
しかし、後で分かったんですが、上に回された方が良かった・・・
バイクを止めて城へ向けて歩き始めたんですが、獄門原は主郭部とは結構距離がありまして、ひたすら車道を登って行くハメに。
主郭部へ続く車道の半分が駐車車両で占められていたんですが、こっちのほうが城には断然近かったやん・・・
それでも汗をかきかき登って行くと、主郭部が見えてきました。
車道は本丸こと一ノ郭の下まで通っているようですが、散策しながら登りたいので、遊歩道へと入ります。
まずは四ノ郭。
 
 
四ノ郭の奥部は広く、低いながら土塁も残っていました。
 
 
松倉城の主郭部は、尾根筋に展開されていて、それほど高低差が無いのもあって、各郭の間には堀切が掘られているんですが、それがまた鋭いんですな。
いかにも堅城という感じです。
下は、ちょっと見にくいですが、四の郭と三ノ郭の間の堀切を上から撮ったもの。
底まで7~8mはありました。
 
 
次に三ノ郭の下段の虎口。
 
 
その上には、これまた広い削平地がありました。
 
 
その三ノ郭の土塁。
 
 
なかなか立派な形で残ってますな。
続いて、二ノ郭と三ノ郭の間の堀切。
 
 
この堀切は木々が払われていて、V字ラインがはっきりと判りますね。
 
 
ここも広い。
二ノ郭も段で分かれています。
変則的な形になっている部分もありました。
 
 
そして二ノ郭最高部。
 
 
ここまで来ると、整備されていて陽光が眩しいですね。
この次はいよいよ本丸こと一ノ郭。
その前に、他と同じく堀切があります。
 
 
ここも形状がよく判りますね。
いよいよ一ノ郭。
 
 
一ノ郭は3段に分かれていて、その2段目と3段目は少し変わった形で、細長い段が鉤型に組み合わさっているような形状となっていました。
続いて1段目。
 
 
城址碑は二ノ郭にもあり、実はこれが2つ目です。
更に奥には立派な石碑が。
 
 
これで3つ目ですな。
近くには周辺の案内板が。
 
 
そして松倉城の説明板。
 
 
東屋には地形の模型もありました。
 
 
一ノ郭の先には、もちろんのことながら堀切を介して、城の鎮守であったと思われる八幡堂が。
 
 
いや~、規模の大きい城ですわ。
越中三大山城の筆頭格ですな。
おまけ。
 
 
車道の突き当りにも碑がありました。
城址碑ではなく、松倉城主の碑ですが、標としては4つ目ですな。
 
つづく
 
参考:
北山城
松倉城
地図付きはこちら
 

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