一昨日、北朝鮮が核実験を行いましたが、年始早々、色々と動きが出ていますな。
年末の慰安婦問題合意を含むと、南沙諸島での中国の試験飛行もあり、あちらこちらで事態が大きく動き始めているようです。
中国の場合は、上海市場でのサーキットブレーカー発動やその撤廃、株売りに関する新ルールなどが注目されており、南沙諸島の件は霞んでしまっています。
確かに、中国当局が為替の基準値を引き下げ、中国当局が管理できないオフショアの市場ではより元安が進み、株安で通貨安という完全なキャピタルフライト状態なんで、トピックとしては大きいですよね。
通貨防衛で使ったとみられる外貨準備は、12月で1000億ドル強も減ってますし。
政経共に、この後どう動いていくのか、ちょっと目が離せませんね。
しかし、北朝鮮はどうするんだろう。
中国は北朝鮮に核があることを認めておらず、前回も独自の経済制裁をしたようですが、今回もするでしょう。
今、北朝鮮の経済的な拠り所は中朝関係しかないわけですが、石油とか輸入必須な品目をどうするのかが注目ですね。
とは言え、2013年の核実験の際も経済制裁はあったといわれていますが、その年の石油の輸入は10%ほど増えてたりするので、何とも言えません。
しかし、このニュースで改めて思うのは、安保反対派の想像力の無さでしょうか。
ネットでは、
http://www.sankei.com/politics/news/151107/plt1511070011-n1.html
という共産党志位委員長の番組での発言が槍玉に挙げられていますが、どこにリアルな危険が無かったのか、ちょっと問い詰めたいぐらいですな。
ほんの2ヶ月前ですからね。
それから劇的に情勢が変化したわけでもないのに、核実験ですから。
前述のように、南沙諸島でも中国の試験飛行が始まり、実用化寸前です。
ま、共産党については、上の記事にリンクされていた、
http://www.sankei.com/premium/news/151123/prm1511230014-n1.html
を読むと、昔に比べて今はかなり歪に凝り固まってしまったのかな、という印象もありますが。
共産党もその辺は自覚があるようで、天皇陛下が臨席する為にずっと欠席していた国会開会式にも出席しました。
選挙や議会での野党共闘を目指す姿勢とリンクしてのことでしょう。
実際、60年安保や70年安保で運動した支持層が老齢となっており、機関紙である赤旗の購買数も右肩下がりとなれば、党の存続に危機感を持つのも当たり前。
このまま理想論を語っているだけではどうにんもならん、という思いがあるのでしょう。
しかし、現実認識はまだまだですな。
民主党など他の野党も含め、もっと実現的な策を語ってほしいものです。
でないと、選ぶ方としても選択肢が無いままですから。
あと、話し合いで解決したらいいと言ってた方々はどこへ行ったんですかね。
いまこそ中国や北朝鮮と話し合いの好機だと思うんですが、一向に活動が報じられません。
今こそ、頑張ってほしいものです。
きな臭いのは、東アジアだけでは無い模様で、中東ではイランとサウジアラビアの冷却化が進んでいます。
昨日も、イランの在イエメン大使館をサウジアラビア軍が空爆したとの主張をイランがしたというニュースがあり、いよいよ本格的な国交断絶の寸前という所まで来ていますね。
もともとスンニ派とシーア派という対立はありますが、ペルシア人のイランとアラブ人のサウジアラビアでは微妙に民族的背景が異なります。
その辺りの影響もあるんでしょうな。
人種的にはほぼ同じみたいですけど。
しかし、こんなトピックがあったのに、ドバイ原油は30ドル割れ、アメリカのWTIもヨーロッパの北海BRENTも32ドル台というニュースが。
石油をガブ飲みしていた中国経済の減速に加え、アメリカの石油輸出解禁、イランの経済制裁解除と、下げ要素が強すぎます。
比較的調子がいいのはインドぐらいのものでしょうか。
また、中東諸国だけではなく、ブラジルやロシアなどの資源国も大変ですな。
ロシアでは政府系の銀行VEBが政府に支援を要請したとあり、ソチ五輪の後始末もありますが、金融を牛耳る欧米の制裁がずっと効いている状態です。
対ISISで米ロは和解のきっかけを掴んだようにも見えますので、中東での仲介もありますし、こちらも今年1年で動きが出てくるでしょうね。
なかなか、今年も荒れる年になりそうです。
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