2025年9月28日日曜日

ステマ

自民党の総裁選が、思わぬ方向に進んでいますね。
小泉進次郎陣営がニコニコ動画で自作自演をしていたことを、文春が露わにしました。
いわゆるステルスマーケティング、略してステマと呼ばれる行為ですね。
そして、小泉家とその国家老とも称される牧島家との関係も、広く知られることになりました。
政治の世界は、武士の世界に通じるものがあるなぁなんて思いを改めて持ったんですが、義理と人情とやせ我慢なんて言葉があるように、武士よりも任侠道がその本質により近いのかも知れません。
ステマについては、2023年以降、商品や役務を提供している企業がやると景品表示法違反になるんですが、政治活動では法律違反にはなりません。
ただ、商品じゃないからと言って、同じ行為が倫理的に問題ないかと言えば、当然ながら真っ黒。
自分は、ニコニコ動画を見てはいないんですが、「顔が変わった」とか「エセ保守に負けるな」というような言葉は、他のSNSでも見かけました。
まぁ、ネット界で斜陽になりつつあるニコニコ動画だけでステマを実行してたなんてことは、効率を考えても無いわけで、証拠はありませんが、他のSNSでもやってたのは間違いないでしょう。
小泉陣営では、あっさりと事実を認めて、牧島かれん議員の広報班長辞任という形で落とし所としたいようですが、これはもっと深刻な問題だと思うんですよね。
選挙において、いわゆるステマを行うというのは、公明正大に投票を行わなければならないという建前を持つ民主主義に対しての、挑戦と言えるほど深刻な問題ではあるんですが、それに対する批判や解説は偉い人がすることでしょうから、横に置きます。
自分が1つ感じたのは、これに対する反応が鈍いオールドメディアの深刻さ。
オールドメディアも、かつては、というか今もしたいと考えているかも知れませんが、そういうブームを作り出す、批判的な空気を作り出すということをしてきたので、ステマに対しては業界として感受性が低いのかな、と。
なんか苦笑ぐらいの感じの報道に見えるのは、気のせいでしょうか。
これが、メディアの気に入らない候補だったら、鬼の首でも取ったみたいに騒ぎそうなんですがね。
この辺り、メディアの世論に対する傲慢さとして、もっと深刻に考えないといけない事のように思います。
2つ目に感じたのが、小泉進次郎議員自身に関する未来に対する深刻さ。
勝つか負けるかは分かりませんが、このまま総裁選を続けてどちらの結果になっても、明るい話にならないんですよね。
総裁選で勝った場合は、当然ながら工作があった選挙が公正だったのかという議論になりますし、その先の首班指名や来たるべき衆議院選挙でも、かならずステマは論点になります。
野党は喜々として攻めるでしょう。
それに耐えられるだけの弁舌力や図太さ、臨機応変さといった資質があるのかどうか、非常に疑問ですね。
また、負けたにしても、工作をした、しかも自陣営の持ち上げだけではなく特定候補のネガティブキャンペーンを行っていたというのは、次回以降の総裁選に重大な影響を与えるのではないかと思います。
またやってるんちゃうの?という目でこの先も見られ続けますからね。
さらに、民族的文化的に、日本人はネガティブキャンペーンが嫌いというのもあります。
他国の選挙では、ネガティブキャンペーンが常識だったりしますし、日常のCMなどでも競合製品との比較やネガティブキャンペーンというのはありますが、日本には馴染まない。
これが、正々堂々ならともかく、裏で隠れてやってたなんて、割とクリーンなイメージがあった小泉議員には、致命的なことのように思えます。
そもそも、4代に渡って政治家をやってる家に、しがらみやコネクションが無いなんてことはまず無いんですが笑
いずれにしても、近々では良い話になりそうにはない。
目の前の小さな利得を捨て、勇気を持って撤退し、禊を済ます方が、先々を考えると本人のためのような気がします。
でも、これだけ神奈川を中心とした議員に支持を明確にされてたら止まるのも難しいし、そのまま走り続けるんやろなぁ
 

2025年9月23日火曜日

2025自民党総裁選告示

自民党の総裁選が告示されました。
衆参で少数与党になってはいますが、自民党の総裁が首相に最も近いのは確かですから、次の総裁が政権の軸になってくるのは間違いないと思われます。
この総裁選に立候補したのは5人。
メディアの解説や世論調査を考えると、小泉さんと高市さんが有力のようです。
あくまで個人的なイメージですが、ざっと並べてみると下のような感じでしょうか。
 
 ・小泉さん・・・現政権の政策を継承。本人の色は控えめだが、リベラルかつ新自由主義的。
 ・小林さん・・・保守派。安全保障政策と財政に造詣が深い。
 ・高市さん・・・保守派。最も現政権とは政策的な色が違う。本人の能力はとても優秀。
 ・林さん・・・現政権の政策を継承。安定感はあるが親中的。岸田派がバックアップか。
 ・茂木さん・・・本人の能力はとても優秀。年齢的にラストチャンスか。
 
自分は自民党員ではないので、外から見ている立場ですが、取り敢えず小泉さんと林さんについては、党を立て直す気があるのか?とは感じます。
僅か1年で支持率を失って退陣する政権の政策を継承と言ってますからね。
不人気政権の延長戦をしてどうすんの?というのが率直な感想。
政策としても、対米交渉が進んだとは言え、問題点も出て来てますし、内政的にはこれといった成果の無かった石破政権ですから。
それにプラスして、何かを乗せられるような期待感も、両氏には無いですしね。
当然の話ですが、石破首相は閣僚であった両氏に期待しているようですし、両氏も閣僚としての立場もあるので、180°の転換とはいかないでしょうが、それにしても・・・というのは思ってしまいます。
あと、各陣容を見渡して思うんですが、小泉陣営には、加藤さん、河野さん、野田さんといった総裁選の敗退者が多いのも気になりますね。
勝ち馬に乗りたい心情が働いているんでしょうか。
良い言い方をすれば、チームとしての安定感とも言えますが、トランプ大統領を筆頭に習近平国家主席、プーチン大統領、南北朝鮮の元首といったアクの濃い面々と、首相として伍していけるのかと言えば、不安しかありません。
いや、絶望と言ってもいいかも。
2世かつ甘いマスクのリベラルという共通項から、トランプ大統領に歯牙にも掛けられなかったカナダのトルドー元首相が連想されます。
何より、小泉構文がネット上で無能のネタとして散々に扱われている人を首相にするのは、一国民として勘弁してくれという気持ちが強いですね。
なんか最後は愚痴っぽい感じですが、総裁選がどうなっていくのか、かなり心配です。
 

2025年9月17日水曜日

サイトのリニューアル 沖縄の全スポット終了

サイトのリニューアルですが、沖縄県で訪問した全スポットの作成が完了しました。
 
 
沖縄県では、お城が1城、史跡が2ヶ所、自然が1ヶ所、資料館が1館、道路が1本、合計6スポットです。
沖縄県を訪れた回数は1回しかないですし、僅かに2泊3日でしたから、スポット数は少ないですし、沖縄本島の南部に集中していますね。
沖縄となると、関西から気軽に行くというわけにはいかないので、まとまった連休が必要になりますし、じっくりと観光して回るというのは、現状ではちょっと難しい。
難しいんですが、琉球様式のお城もあちこちと巡ってみたいですし、離島めぐりもしてみたいので、なんとか頑張って休みを確保したいですね。
次に訪れることができるのはいつになるのか、自分でも少し楽しみです。
さぁ、最南端の県が終わりました。
最北端の北海道を進めつつ、九州上陸で鹿児島へと進んで行きましょう。
 

2025年9月12日金曜日

トップニュースの行方

トップニュースという単語があります。
意味はそのまま、注目度が一番高いニュースのこと。
このトップニュース、9/7に阪神タイガースが優勝を決めたことから、翌日のニュースではちょっと面白い現象が見られましたね。
何故かと言うと、石破首相の退任発表が被ったから。
ニュースの大きさで言えば、自国の政治トップの退任ですから、石破首相退任のニュースの方が大きいのは自明です。
ですので、全国系のニュースでは、同日に発表された石破首相退任のニュースが当たり前のようにトップでした。
しかししかし、関西系のニュースでは、阪神タイガースのニュースがことごとくトップだったんですよ笑
確認したテレビやラジオでは、パーフェクトのトップ率!
関西におけるタイガースの存在感というのを、改めて思い知りました。
ふと、新聞はどうなんだろうと思って見てみると、新聞は紙面の調整で並立が可能なので、見ることができた新聞では、1面上段に石破首相退任、その下にタイガース優勝が配置され、両方とも1面でした。
写真の大きさも、退任会見と胴上げが同等の大きさ。
関東版では、紙面を確認することができた毎日新聞だと、上段に首相退任、その下にタイガース優勝という配置は変わりませんでしたが、写真は胴上げの方が小さく、半分程度でしたね。
関東関西で同じ1面記事にはなっていますが、扱いは全く違いました。
地方紙は特色が色々出ていると思いますが、全国紙にも、地域性が色濃く出るのは興味深いですね。
 

2025年9月7日日曜日

石破首相退任

石破首相が退任を表明しました。
正直なところ、遅きに失した感は否めません。
総裁就任直後の衆議院議員選挙はともかくとして、東京都議会議員選挙、参議院議員選挙で大敗しているわけですから、そのまま何もなく続けられるわけがない。
地位にしがみついて総裁を続けられたとしても、下が付いてこないですからね。
俗に言う求心力の低下というやつで。
やりたいことはあったでしょうし、まだまだ続けたかったとは思いますが、組織で動かしていくものは、自分ひとりがもがいても、どうしようもない。
やるのであれば、総裁就任直後の期待感があった内に、強烈なリーダーシップを示してダイナミックに体制を変え、僅かでもいいからやりたいことの成果を示すべきでしたね。
自分の立場にしか興味を示さず、第1次安倍政権の際にも、麻生政権の際にも、公然と退陣を主張し、後には離党してしまった人物で、復党してからも仲間作りを重視していなかった人物ですから、総裁や総理になりたいとの思いはあっても、組織をどう動かしていくのか、どうやったら自分に共鳴してくれる人を増やせるのか、そういうものを理解できていないんでしょう。
さて、これで自民党は総裁を決めるプロセスに入るわけですが、挙党一致できる当主を出せるのか、少数与党として総裁を支える体制を構築できるのか、改めて注目されますね。
これからが、真価が問われる場面と言えます。