最初は、戦国時代と仙石秀久をモチーフに描かれた、青年誌ならではの冒険活劇に近い感じでしたが、第2部、第3部と進むにしたがって史料の引用が多くなり、史料を重視しつつも独自の視点で描かれた物語となっていった印象ですね。
最後は、何だか司馬遼太郎の描く手法に近いようにも感じました。
仙石秀久と言えば、秀吉による九州征伐の前哨戦となった戸次川の戦いで、秀吉の命に背いて出陣し、島津軍に負けに負けて九州からも逃亡したという、汚名を背負った武将として有名です。
その4年後の小田原の役では、今度は無数の鈴を陣羽織に付けた鈴鳴り武者として武功を挙げ、大名に返り咲きました。
短期間の間に没落と復帰をした武将は、戦国時代は変転の時代ですから、探せば意外といるんですけど、秀久の場合は、誰が見ても大失態というのがありますから、その分、劇的ですよね。
題材としては面白い武将です。
個人的にも、兵庫県内の出石藩は仙石家で、出石そばは小諸から仙石家が移ってくる際に持ち込んだ作物ですから、出石そばを食べる度に思い出す程度には身近ですし、読み始める後押しにはなりました。
久々に先へ先へとページが進む漫画でしたね。
宮下先生の「大乱 関ケ原」も、いずれ買ってしまうんでしょう笑
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