前回のoppoの件と同じ線上にあるんですが、アメリカの中国への半導体規制に対抗し、中国もアメリカの半導体の規制を発表しました。
ま、分かり易い対抗処置ですね。
中国らしいやり方です。
これで、マイクロンは10%強の売上の喪失となり、反射利益を得るのはサムスンやハイニックスといった韓国勢が思い浮かびますが、韓国勢には先手がもう打たれているんですよね。
これが4/23日の話ですから、1ヶ月以上前から中国政府の動きが伝わっていたんでしょう。
韓国勢は、インテルの中国工場を買ったりしてるので、メイドインチャイナの半導体があります。
中国政府はそれをあてにしていると思うんですが、アメリカ政府に先手を打たれ、しかもこれがアメリカに建設する工場の補助金問題にも絡んできそうで、要請を受け入れるしかないでしょうね。
しかも、今後は半導体技術の中国と西側の分断が進むことは目に見えていますから、そのうち、中国工場は中国企業に売るしかなくなるんじゃないでしょうか。
結局、難しい対応を迫られるのは、間でオロオロしている韓国勢ということになりそうです。
マイクロンと言えば、日本のエルピーダを買収したDRAMメーカーで、その関係で広島に工場を持っています。
日本政府の支援を前提としてですが、今後最大5000億円の投資をすると先日ニュースになったばかりですね。
そのほか、日本で投資を増やすという半導体に関するニュースもいくつかありました。
全体で見ると、これら最近の半導体関連のニュースは、半導体に関するドラスティックなサプライチェーンの組み替えから表出してきたものなんでしょう。
こういうのをリアルタイムで見ることができるというのも、ウォッチャーとしては面白いですね。