2025年7月3日木曜日

対日関税の行方

7/9にアメリカとの関税交渉期限終了を迎えますが、それを前にトランプ大統領の日本批判の回数が、ここ数日でぐっと増えてきていますね。
下のブルームバーグの記事を始めとして、各メディアでその内容が報じられています。
 
 
記事によると、関税は最大35%、もしくはそれ以上も考えられるとトランプ大統領はコメントしていますね。
これが、ディール大好きトランプ大統領の駆け引きなのか、単純に交渉が進んでいないことへの苛立ちなのか、読めません。
この辺りは、本当かどうか腹の底を窺わせない、かつ過激なことを本当にやりかねないという懸念を抱かせるという、トランプ流交渉術なんでしょう。
しかし、7回も渡米している赤沢大臣は、ちゃんと交渉できているのでしょうか。
今回は、関税政策を任されているベッセント財務長官と会談すらできなかったようなので、交渉は進んでいないと見るのが妥当そうです。
そもそも、アポイント無しで訪米することが多いようなので、相手にされていない感すらありますね。
訪米の回数の割に、どの分野で妥協するなどの取引内容がほとんど漏れ伝わっていないですし、真摯に交渉して理解を求めろという命令だけで、取引できるカードを持たされていない可能性も。
もしそうなら、ディール大好きで結果を早く求めたがるトランプ大統領に対しては、苛立たせるだけで悪手のような気がしますね。
近付いている交渉期限を考えると、個人的なパイプを持っている安倍昭恵さんや、麻生派のパイプも活用すべきとは思いますが、石破首相には、時には政敵すら使うというリアリスト的側面や、清濁併せ持つといった政治家特有の感じは、言動からもあまり感じられませんから、このまま時間切れになるかもしれません。
期限まで残り1週間ですが、なかなか厳しそうです。