2025年12月8日月曜日

鉄馬

先日、こんなリリースが出ました。
 
 
タイムスケジュールとしては、2027年にライディングシミュレーターを完成させ、次回2030年の万博であるリヤド万博でモビリティとして採用されることを目指し、2035年の製品化を目指すとなっています。
Kawasakiの本気を見た!
モーターショーなんかで出展されたコンセプトモデルが、後に製品化されるというのは割とよくある話ですが、コルレオは、コンセプトモデルと言うには現実から遠すぎる存在ですよね。
4輪ならぬ4脚で走るモビリティなんて、実際に動くようにするだけで、ハードルがどれだけあるか想像すらつきません。
しかも、人を乗せて乗り心地や安全性を確保しなければならないモビリティとして成立させるとなると、もはや完成するのかしないのかすら判断できない未来の乗り物カテゴリー。
まぁ2035年も未来には違いないんですが、そんな近未来に出来上がるんか?という感じです。
その壁をKawasakiが越えてくるのか?
とてもとても期待したいですね。
バイクを鉄の馬に喩えて鉄馬という表現をすることがありますが、これぞリアルに鉄馬。
Kawasakiには頑張って欲しいですが、その頃まで運転に耐えられるよう、こちらも負けずに体をケアしないといけないですね。
 

2025年12月3日水曜日

東信群馬埼玉ツーリング その11

前回のあらすじ
 
北関東の城は、なんかどれもこれも大きいのは気のせい?
鉢形城デカすぎ!
 
鉢形城を後にする頃には、ほぼ日没の時刻となっていました。
ここから荒川に沿うように、国道140号線と国道17号線を辿って行田へと向かいます。
行田に着く頃には、すっかりと暮れていました。
ホテルにチェックインして風呂に入って汗を流し、夕食を探しがてら夜の忍城へ。
模擬天守とは言え、なかなかライトアップが映えますな。
 
 
翌朝、少し早起きして、忍城へ再び登城。
そして、模擬天守の昼の姿を拝みます。
 
 
昼の姿もまた良し。
まだ模擬天守の開く時間ではなかったのが残念でしたが、堀と橋と城門、そして模擬天守という姿が、模擬とは言え、なかなか様になっています。
天守すぐ横にある東門も良き。
 
 
内部に入ると、本丸跡には行田市郷土博物館が建っていました。
 
 
この本丸跡には、庭のような場所もあります。
 
 
近代的に整備されていますが、そこはかと無く城跡の雰囲気が感じられますね。
鐘楼も残っています。
 
 
次いで、藩校だった進修館の表門。
 


忍城の説明板も、もちろんあります。
 
 
そして、現代地図と比較できる縄張図。
忍城で一番大事なのは、この縄張図かもしれませんね。
水に浮いたような縄張図を見れば、水攻めの決断も頷けます。
 
 
ただ残念なのは、この水攻めの契機となった、城を取り囲む沼沢がほとんど埋め立てられていることでしょうか。
水城公園にその雰囲気は残されています。
 
 
当時は水城公園よりも相当に沼沢が広かったので、もし残っていたら、水攻めを連想させる壮観な景色になっていたはず。
城好きとしては、その姿も見てみたかったですね。
市街の中心部に沼沢があれば、そりゃ埋め立てて市街地にしてしまうでしょっていう地元の方の判断も理解できるだけに、もどかしいですが。
 
忍城を出た後は、県名の由来となった埼玉古墳群にも寄りたかったのですが、時間の関係で諦め、次に向かうのは風流な名前の菖蒲城。
菖蒲への一番分かりやすい道は、国道125号線なんでしょうが、1本南の県道128号線で関東平野の雰囲気を味わいながら東へ進んで行きます。
途中、月曜の朝一からファミリーカーがバンバン入って行くむさしの村に何事かとビックリしながら、国道122号線を経由して菖蒲城へ。
菖蒲城は、鎌倉から古河へと移った古河公方足利成氏が城を築かせ、完成が菖蒲の節句の5月5日であったことから、菖蒲城という名前になったといわれています。
時代的には、関東の戦国時代の幕開けとなった享徳の乱勃発の翌々年で、非常にきな臭い年ではあるんですが、名前だけは本当に風流ですね。
城自体は北条氏滅亡後に廃城となり、江戸時代は栢間陣屋が置かれていたということなので、遺構らしい遺構というのは残っていませんでした。
菖蒲城の江戸時代の流れともいえる陣屋の表門が、道路沿いすぐのところにあり、僅かに城跡の雰囲気を漂わせています。
 
 
その横に藩主だった内藤氏の説明板。
 
 
内部には城址碑が建てられていました。
 
 
城内は、名前にちなみ、今は一面のあやめ園になっています。
 
 
あやめ園もそうですが、城跡の外側も一面畑地という中にある城跡で、平野部が続く関東平野らしい城跡かもしれませんね。
 
つづく
 
参考:
 

2025年11月27日木曜日

日本版DOGE

先日の財務大臣の記者会見で、片山大臣から日本版DOGEについての言及がありました。
 
 
この中の後半の質疑応答部分ですが、XやSNSで国民の意見を集めて政策に反映しようという方向のようです。
米国版DOGEが、トップダウンの中央集権的な運営方法だったのに対し、日本版DOGEは、政治家+半ボトムアップ型の体制というところでしょうか。
この前の記事で沈黙の艦隊の話を出しましたが、その中の世界情報サミットの世界が、いよいよ現実の世界で形になろうとしてるんだなと、そういう感想を強くしました。
ちょっとポピュリズムの危険性はあると思いますが、有権者も、自分の意見が多少なりとも政策に反映されると考えれば、政治への興味を強くするんではないでしょうか。
そして、近視眼的な意見がどんな結果を生むかという責任も。
色々と問題は出てくるとは思いますし、結果的に授業料を払ったなということも出てくるとは思いますが、国民主権の民主主義国家としては、凄くいいことだと思いますね。
この先、どう転ぶか、良くも悪くも楽しみです。
 

2025年11月22日土曜日

お米の存在感

令和7年産の新米が出る頃となりましたが、お米の価格が下がりませんね。
元々新米は前年産よりも高値で出るんですが、今年は新米の値段が高すぎて、売れ行きがかなり悪いとのこと。
米問屋の倉庫も新米が出ないために空きが作れず、新米を入庫できていないようです。
 
 
 
 
何やら、実需が減るほど高騰が続き、どこかが耐え切れずに投げ売りを始めて、バブルが崩壊する寸前にも見えますね。
鈴木農水大臣が、価格は市場に任せると言うのも、このような需給が数字として見えていて、判断に影響しているのは間違いないんでしょう。
 
しかし、かつては米以外の主食は考えられないなんて時代がありましたが、ネット上のコメントを見ると、パンや麺類に主食が移行しているようですね。
隔世の感があります。
よく「産業の米」なんて喩えられ方もしますが、何十年も経つと、必需品という意味での「〇〇の米」という感覚が、もしかしたら失われているかもしれませんね。
そんな米と移行先ですが、データで見ると面白い答えがあるようです。
 
 
パンに移行したというコメントは結構見るんですが、パンは微増程度で、実際に大きく移行した先は麺類。
そして上の記事には、ヨーグルトの増加が大きいことが示されています。
つまり、朝食が和食から洋食に変化していると。
意外な品目が出てきて、なかなか面白い。
さらには、朝食や昼食で米食を抑えつつも、夕食は米食というこだわりも見え隠れします。
これも、日本人にとっての、今のお米の存在感というものが見えて、面白い結果ですね。
 

2025年11月13日木曜日

午前3時 その2

引き続き、高市首相の午前3時の勉強会の話をば。
午前3時の勉強会について質問を受けた際、高市首相はこんなことも言ってました。
「衆院宿舎のホームFAX、10枚ぐらいで紙がガーッと詰まるやつ」
もっと良いやつを設置してやれよぅ・・・
議員宿舎なんですから、家庭用ではなく、業務用の安定稼働するFAXを置いてあげてください。
ただ、業務用FAXというのも、脱紙業務、ペーパーレス化という流れもあって、今は選択肢が少なくなりつつありますね。
かつて業務用FAXを製造していたメーカーの内、パナソニック、NEC、リコー、京セラ(ミタ)といったところが、すでに生産を終了しました。
なので、買い替えたくても、物も無ければサポートも切られるという状況が出てきており、調達に工夫が必要だったりします。
まだ現在も生産しているのは、キヤノンとかエプソンとか、あとは家庭用やSOHO向けで存在感を出していたブラザーとかが粘っています。
それでも、純正のファックス単体機能の機器というのは無くて、コピー機能やスキャン機能が付いている場合がほとんどです。
と言うか、プリンターにFAXが付いている、という形ですね。
あと、卓上機ではなく、大型コピー機にFAXが付いて複合機になっていたりします。
こちらもコピーだけではなく、プリンターとして印刷したり、FAXとして使ったりという感じですが、FAX自体が減っている今、大型複合機での運用が増えているんではないでしょうか。
そんな中、FAXの業務をお客さんの絡みもあってやめられないけどデータとしても残しておきたい、という要望がありまして、色々と探した結果、富士フイルムの複合機を利用してデータ化したことがありした。
それについて、備忘録的な感じで少しだけ。
まずは、複合機に届いたFAXをSAMBAを使ってファイルサーバーに保存をする設定をします。
保存は、プール用と保存用フォルダの2ヶ所に。
ここまではどこのメーカーでも多分同じだと思いますが、富士フイルムの場合は、富士フイルムのDocuWorksという形式で保存できるのがミソ。
DocuWorksはビューアーがバッチ起動できて、印刷ジョブを飛ばせるんですよね。
なので、ファイルサーバーに30分間隔などでバッチ起動のタスクを設定しておき、プール用に溜まったFAXデータを印刷するようにしておく。
同時に、プール用フォルダのファイル削除も仕込んでおきます。
一方で、PCにインストールしたDocuWorksトレイに、新着プール用フォルダに保存されたFAXが表示されるので、PCに取り込んでファイル上で受信スタンプを押すなどといった編集し、FAX業務を処理することも可能。
従来の方法でFAX業務をしたい人も、PC上ですべてを済ませたい人も、どちらにも対応可能なハイブリット運用が可能というわけですね。
ペーパーレス化したいが、混乱の懸念があるので緩やかに進めたいという時に使えます。
また、紙が必要な現場と事務所が離れている場合とか、FAX回線の場所に縛られず小さな卓上プリンターを好きな場所に置いて出せますので、これもなかなか便利ですね。
 

2025年11月9日日曜日

午前3時 その1

首相が午前3時に勉強会を行ったことが話題になっていますね。
そして、国会質問で首相の周辺職員の勤務時間への影響を突っ込んだ党が、事前通告が遅くなりがちな党だったというのも明らかとなり、質問者への盛大なブーメランとなったのも面白いところです笑
よく練られた上質な喜劇を見ているようですね。
国会にそれは求めて無いんですが・・・
 
それはともかくとして、午前3時に仕事を始めるとは、夜型の自分から見ると、なかなかにハードルが高い。
この猛烈なハードワークで思い出したのが、早雲寺殿廿一箇条。
北条早雲こと伊勢新九郎盛時が制定した心得兼分国法ですが、この2条に早起きが記されています。
午前4時の寅の刻には起床し、明け六ツである午前6時には出仕しなさいとあり、夜は五ツである午後8時には寝るように心がけよと。
最初にこれを見た時には、毎日4時起きなんてハード過ぎると思ったものですが、午後8時就寝というのを考えると、かなり朝シフトなだけなんですよね。
睡眠時間はたっぷりで、実はQOLが高い。
当時の燈明は荏胡麻油の時代で、まだまだ生産量も少なく高価ですから、質素倹約が生活信条だった盛時は、光熱費の節約を促すという面もあったようです。
夏ならば、ちょうど日の出から日の入りの時間ですしね。
欧米で導入されているサマータイムの趣旨に通じるものがあります。
無駄が無く合理的。
ただ、冬の午前4時は、布団が強烈な魅力を持つ時間ですが笑
今回の首相の働きぶりを見て、久々に思い出しました。
ハードワークもいいですが、国家のトップが倒れるのも都合が悪いですから、体調管理をしっかりして、今後も頑張って欲しいものですね。
 

2025年11月3日月曜日

あ行

アサヒ。
アスクル。
近々でランサム攻撃を受けた大きな企業です。
障害がかなり長引いていますので、どういう対応を行っているのかは不明ですが、どちらも身代金を払う事なく、システム再建を行っているのではないでしょうか。
アスクルへの攻撃が明らかになった後、ネット上では、日本の企業が、あ行から順番に選ばれているんじゃないかという噂が立ちました。
4月には近鉄エクスプレスがランサムウェアの攻撃に遭っていますし、攻撃集団もロシア系とは言いつつも違う集団ですから、もちろん与太話の類ではあるんですが、確実に日本企業がサイバー攻撃を受ける数も増えてきていますね。
アサヒやアスクルは、日々の生産や出荷が非常に重要となる事業をしており、その影響の大きさ故に狙われたのかも知れません。
また、近年は生産や出荷、財務など、情報を一元化する動きが盛んで、一部のシステム障害が企業のあらゆる業務に波及するようになっています。
サイバー攻撃ではないものの、先年のグリコのシステム障害も、色んな業務に影響が出たという障害範囲で考えると、一元化の弱点という本質的な意味では、同じでしょうね。
自分の周りという小さな範囲でも、一元化を進めようという話は耳に入るので、世間全体での機運は高まっているように感じます。
企業としての決断や分析が早くなるのは、一元化の効能としてもちろんあるんですが、利便性とセキュリティはトレードオフ。
そして、セキュリティはいたちごっこなんですよね。
とすると、今後も大規模障害が発生する企業は無くならないんでしょうな。