2023年11月7日火曜日

38年ぶり

阪神タイガースが、38年ぶりの日本一を達成しました。
バファローズも、とても強かったですね。
流れを取れそうで取れない、とは言え取られそうになりながらも粘る、そんな7戦でした。
前回の日本一は子供の頃でしたから、同じ間隔やったら次は生きてへんな、なんて話もチラホラ出ますが、今はただ喜びたいですね。
ただ、今回、気になったのは、第4戦、第5戦の中嶋監督の采配に議論があったこと。
スポーツの結果というのは、歴史と同じで、ifはありません。
同じ状況を再現して検証のしようがないからです。
なのに、ミスという言葉が飛び交っていたのは気になりますね。
采配には、当然ながら成功と失敗があります。
意図する結果が得られれば成功、得られなければ失敗。
すこぶる単純ですが、ただ、ミスとなると、意味が違ってきます。
missとfailの違いですね。
敗戦した以上、失敗=failですが、采配に合理的理由があれば、それはmissでは無いと思うんですよ。
 
第4戦の満塁策は、前提として、俊足の盗塁王の近本がサードランナーでタッチプレイになるとアウトにできる確率が減る、ということがあります。
前進守備であれば、内野の正面にそこそこの当たりのゴロが飛び、かつ、きちんとキャッチャーに返球しないと、アウトにできない可能性が高い。
となれば、当てるのがうまい2番中野とは、有利なカウントでもなかったので、リスクを取って無理に勝負する必要が無くなります。
で、3番の森下ですが、前日も当日もタイムリーを打っている上、外野まで飛ばせる力があり、さらにホームはタッチプレイのまま。
そして、4番は調子の上がっていない大山。
となれば、塁を埋めて大山で勝負する事に、十分な合理的理由があると思うんですがね。
1点取られれば試合終了の場面ですから。
ただ、コントロールの定まらないピッチャーを替えるという選択はあったとは思いますが、そこは先の投手の配分を考えたのかもしれません。
 
第5戦の継投策は、阪神打線を抑えていた田嶋投手を引っ張るかどうかという話ですが、田嶋投手は明らかに中盤でギアを上げて飛ばしていた上、今期は完投の実績が無く、直近のCSで突如崩れています。
監督としては、7回もいい当たりを打たれていたので、先手を打って替えるというのも十分考慮に入るでしょう。
投入した山崎颯一郎が、前日までベンチ外になっていたいうのはありますが、宇田川は連投でしたし、シーズンでは勝ちパターンの投手でしたしね。
山崎颯一郎、平野という継投で締められれば、使い過ぎの感じがあった中継ぎも休ませられ、次戦以降で余裕が出ますから。
岡田監督も、6月以来の登板となった湯浅のぶっつけ本番投入という勝負手を打っていますから、勝負という意味では、それと同じだと思うんですけどね。
策が成功した岡田監督と、失敗した中嶋監督。
そこには明確な差がありますが、ミスって言葉には、なんだかモヤっとしますね。
 

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