2019年9月11日水曜日

お友達内閣論

今日、9/11に第4次安倍再改造内閣が発足しました。
それについて、色々な分析やニュースが飛び交っていますが、一部のメディアや野党は、お友達内閣と評しています。
これ、今まで何度も耳に入っていますし、発信側は批判的な表現として言っているとは思うんですが、自分は何が悪いのかあまり理解できないんですよねぇ
首相の方針を理解する近しい人をスタッフとして入閣させるのは、当然だと思うんですよ。
でないと、首相のやりたいことが実現できない。
調べてみると、第1次安倍政権の時代から言われ出した表現のようですな。
庶民には、お友達だけで政権ごっこをしているというようなイメージを与える効果があるんでしょうかね。
なんだが、大山鳴動して鼠一匹の結果に終わった、モリカケ問題に通じるものがあるような気がします。
あれも、安倍首相の個人的な繋がりが問題視されていましたから。
安倍首相には、内輪だけで何かやってそうなイメージでもあるんでしょうか。
 
ま、それはともかくとして、民間の会社でも当然ながら社長交代劇があり、組閣や内閣改造と同じような状況があります。
組織形態によって各方面から承認を得る必要があるので、内閣ほどフリーハンドではありませんが、社長交代が平和な禅譲であった場合は徐々に、追い落としであったのなら急激に、新社長に近しい役員の面々へと変わることが多いですね。
新社長の立場が強ければ強いほど、その傾向は強いようです。
新社長がイニシアチブを握る以上、社長の方針を理解する役員を配置するのは当然のことですからね。
ただ、方針を理解するとは言っても、その役員をイエスマンで固めるのか、直言できる人間を置くのかは、もちろん社長のやり方次第。
ですが、それをお友達と言ってまとめてしまうのは浅すぎると思うんですよね。
 
社会学の世界では、人間がある程度のチームで仕事を行う場合、同じタイプを多くすると意思決定や実行が早くなり、色んなタイプを入れてバランスを取ると安定的な運用になると言われています。
これをお友達内閣という言葉に当てはめてみると、前者のタイプと言えるでしょう。
それだけ安倍首相は、突破力を期待しているのかもしれません。
具体的には、憲法改正と対韓国への対応、そしてオリンピックというところでしょうか。
ただ、内閣の面々を見てみると、言われているほどお友達内閣でもないんですよね。
確かに、主要ポストは安倍首相の方針に近くて有能な政治家が据えられていると思いますが、一方で、初入閣が多い、つまり大臣待機組にポストを与えたという側面も大きいんでよ。
更には、派閥のバランスも取られています。
これについては、突破型かバランス型かと言われれば、間違いなくバランス型の配置と言えるでしょう。
つまり、この分類でもお友達内閣という批判は当たらないんですよね。
だから余計に、お友達内閣と聞くと、批判の型に嵌めようとしているようで、凄くもやっとするんですよねぇ
 

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