2019年1月31日木曜日

毎月勤労統計

ここ最近、厚生労働省の毎月勤労統計の不正についてのニュースがよく流れていますな。
遡ってみると、障碍者雇用でも不正があり、財務省の決裁文書でも不正があり、自衛隊の日報問題というのもありました。
こういうのを並べて考えてみると、どうも官僚組織というがダレているんじゃないか?という疑念が強くなりますね。
どこがどうというのではなく、全体的にそういう空気が流れているのかも。
不祥事と言うのは、不思議と連続して発生します。
ある程度弛緩した状態が一度に発覚するのか、他に理由があるのか、よくわかりませんが、あれもこれもと連続することが多い。
俗で曖昧な言葉になってしまうんですが、まさに空気というやつなんでしょうな。
政治的には、これをきっかけに野党が与党を攻撃していますが、不正は民主党政権時代から続いており、野党は本質を捉えていません。
負担を減らし、コンプライアンスを遵守させる制度的改善を目指すべきなのに、矛先はそこに向かわず、与党を攻撃できるという目先の利益の為に、問題を矮小化していると言えるんじゃないでしょうか。
 
ま、それは置くとして、自分が一番驚いたのは、大規模事業所だけとは言え、訪問による調査員調査が行われるよう定められていたことです。
オンラインで色んな事ができるようになっている今の時代に、郵送ですらなく、訪問調査とか、あり得ない。
そりゃ負担が増して、抽出調査になりますわ。
手間が増えれば人間は手間を減らそうとするようになる。
それは合理化にも繋がる行動ですが、時にはコンプライアンス違反を起こすことにも繋がってしまうわけです。
しかも、追加報道によれば、抽出が認められる中規模事業所の調査を少なくしていた為、その数を戻したことで負担が重くなり、大規模事業所を抽出する結果になったとのこと。
根本的に作業量が回らない状態になっている可能性が高いですな。
と、なると、解決策としては、予算を増やして人員を補強するか、同じ作業人数で回るよう作業内容を合理化するか、あとはサンプルを減らすかです。
ただ、統計は同じ手法で取り続けてこそ意味があるので、サンプル数を減らすのは難しい。
残りは2択。
というか、
今の時代に合ったように合理化しろ。
ほんまこれに尽きますわ。
こんな合理的でないやり方がまだまだ公部門には残ってるんやろな~
 

0 件のコメント:

コメントを投稿