2016年12月12日月曜日

厄落としツーリング その3

前回のあらすじ
 
天方新城は警備員のおっちゃんに阻止された!
天方本城も急峻な茶畑農道に阻止されかけたが、なんとか攻略完了!
 
天方本城を下り、南へバイクを走らせると、天方新城へ行く前に白山城というマイナーな城のすぐ下を通ることになります。
時間があったら寄るかもな、という程度で下調べはしてたんですが、ここの城は道が無く直登になるということで、まぁ無理なんちゃうかと思ってました。
でも、せっかくすぐ下を通るんだからと、麓の谷本神社に寄ってみることに。
 
 
静かな神社ですが、境内が広く、秋祭りの頃には賑わいそうな神社ですね。
地元の人々が大切に守っていそうです。
さて、問題はここから直登路があるのかどうかなんですが、しばらくウロウロしてみても、取り付くような場所が無さそうでした。
道が無いなら無いでしょうがないかなと神社に向かって左手の脇に進んでみると、なんか取り付けそうな場所が。
数m程度の崖ですが、取り付いた形跡も朧気ながらある。
ちょっくら登ってみるかと、生えてる竹を支えに体を持ち上げていくと、崖を乗り越えた先は尾根筋でした。
しかも、天方本城と同じで、シダ系の植物が生えており、整備されてなくても草が浅い。
なかなか歩き易い尾根でした。
しばらく登ると、尾根筋を削平した城の段郭が。
おお、もう城域かと、段郭を縫って登って行きます。
数えてみると、しめて9段もの段郭が。
途中には、堀切だったであろう凹みがありいくつかありました。
下から数えて4段目の段郭付近の堀切は不明確でしたが、その凹みは谷本神社方向へ綺麗に下っています。
 
 
写真では判りにくいですが、完全なる竪堀ですな。
しかも、無名の城でこんな確認しやすい竪堀はなかなか珍しい。
ええもん見させてもらいましたわ(^^)
この少し上の6段目の段郭付近には、明確な堀切もあります。
これはかなり綺麗ですな。
 
 
このまま、段郭沿いに頂上近くまで登ってみると、登った道と直角方向に同高の尾根筋がありました。
ここを右手に行くと最後部の削平地があります。
 
 
この先に本丸と思われる三角形の削平地があるんですが、大きさはかなり小さかったですね。
尾根筋に少し幅がある程度。
尾根の隅部らしい三角形の郭でしたが、もしかしたら物見台的な機能があったのかも。
この同高の尾根と直交する形で、やや下がったところには次段もあります。
T字型の尾根というか、鈎型の尾根というか、そんな感じで繋がっており、最後部の郭よりも広いですね。
ちょうど最後部から延びる尾根から直角に折れた所から次段全体を撮ったんですが、判りにくい・・・
 
 
木々が無ければ写真でももう少しはっきりするんですがね。
下はその削平部分。
 
 
最後部の郭より広いといっても、あくまで中世的な感じで、居住性はほぼ無しといったところですな。
次段から最後部の尾根筋に戻り、先ほどの郭と反対方向へ歩いていくと、堀切と土橋という明確な遺構もありました。
 
 
ただ、これより先は、?がつく所ばっかりなんで、明確な遺構というのが判断しにくかったです。
ん~郭かな?
ん~埋もれた堀切?
ん~櫓台と言えなくもないかな?
そんな感じです(^^;)
しかも、ほぼ同じ高さで延々と尾根筋が続くんですよね。
城の区切りがはっきりしないから、こちらも区切りが付けにくいという・・・
発掘調査がされれば、かなり明確に城になるとは思うんですけどね。
ただ、今のままでも、驚くほどはっきりしている部分が多いので、古城好きにはそれはそれで魅力があるのかもしれません。
訪れて損のない城でした。

つづく

参考:
白山城
地図付きはこちら
 

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