2025年11月3日月曜日

あ行

アサヒ。
アスクル。
近々でランサム攻撃を受けた大きな企業です。
障害がかなり長引いていますので、どういう対応を行っているのかは不明ですが、どちらも身代金を払う事なく、システム再建を行っているのではないでしょうか。
アスクルへの攻撃が明らかになった後、ネット上では、日本の企業が、あ行から順番に選ばれているんじゃないかという噂が立ちました。
4月には近鉄エクスプレスがランサムウェアの攻撃に遭っていますし、攻撃集団もロシア系とは言いつつも違う集団ですから、もちろん与太話の類ではあるんですが、確実に日本企業がサイバー攻撃を受ける数も増えてきていますね。
アサヒやアスクルは、日々の生産や出荷が非常に重要となる事業をしており、その影響の大きさ故に狙われたのかも知れません。
また、近年は生産や出荷、財務など、情報を一元化する動きが盛んで、一部のシステム障害が企業のあらゆる業務に波及するようになっています。
サイバー攻撃ではないものの、先年のグリコのシステム障害も、色んな業務に影響が出たという障害範囲で考えると、一元化の弱点という本質的な意味では、同じでしょうね。
自分の周りという小さな範囲でも、一元化を進めようという話は耳に入るので、世間全体での機運は高まっているように感じます。
企業としての決断や分析が早くなるのは、一元化の効能としてもちろんあるんですが、利便性とセキュリティはトレードオフ。
そして、セキュリティはいたちごっこなんですよね。
とすると、今後も大規模障害が発生する企業は無くならないんでしょうな。