2019年7月22日月曜日

2019参議院議員選挙

参議院議員選挙が終わりましたね。
年金問題や徴用工問題等ありましたが、マスコミが騒ぎ過ぎていただけのような感じで具体的な争点としては薄く、淡々と終わった選挙だったような気がします。
選挙結果を見ると、自民党が大幅に議席を減らし、立憲民主党が大幅に議席を伸ばしたように見えますが、6年前の前々回の選挙で自民党がどちらかと言えば勝ちすぎており、その反動と言えるでしょうか。
実際、前回3年前の選挙結果と比べても獲得議席は増えており、順当に評価されていることが窺えますね。
米中貿易摩擦で輸出企業の業績悪化が広がっていますが、まだそれほどの悪影響は実生活に表れていないですし、安倍政権はそこそこという意味での及第点を与えられたようです。
これに対し、野党第一党の立憲民主党は議席を大きく増やしました。
ただ、これはリベラル勢力の結集という意味でしかなく、その獲得数を見ても、大きな動きにはならないようですね。
要は、かつての民主党支持層の受け皿として認められつつあるものの、その器の大きさは民主党よりも小さくなってしまっているというところでしょう。
もう少し現実的な政策を掲げ、政策論争をしていかないと、揚げ足ばかり取っているようではダメですな。
今のままでは、批判勢力にすらなれていません。
個人的に注目したいのは、れいわ新選組とN国党、そして社民党。
山本太郎元議員は、なかなか面白い動きをしていました。
そこに賛否両論はあるものの、ああいう独自の動きをする党があってもいいと思います。
瓢箪から駒ではないですが、従前にない活動が何か新しいモノを生む可能性がありますしね。
もちろん、生まない可能性の方が高いんですが、多様性としてはアリですな。
それと、国会のバリアフリーが進むという副次効果もいいんじゃないでしょうか。
N国党については、政見放送もかなり突飛でしたが、それでもこれだけの得票を得て政党要件を成立させてしまったというところに、NHKに対する潜在的意見を見た気がします。
新社屋に3700億円とか、現役層の支持を失いつつあるレガシーメディアに対する投資としては異常に高いですしね。
望めばネットから情報を得られる人がどんどん増える中で、もう公共放送としての役割は終えたんではないでしょうか。
ドラマや海外スポーツなどは無くすかペイパービューにし、国会中継や政府広報を淡々と流すスモールな国営放送に組織改編するべきかと。
最後に、社民党。
この党も、NHKと同じく役目は終わっていると個人的には思うんですが、55年体制時代のかつての支持層が根強く投票しているようですね。
そこに、シルバー民主主義の一端を見た気がします。
 
さて、選挙を安定的にこなした安倍政権は、対韓国、対アメリカ、それに加えて貿易などの外部環境の悪化にどのように対応していくのでしょうか。
まだまだ山場は続きますな。
 


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