2016年7月26日火曜日

ソフトバンクのキャッシュ集めのその後

ソフトバンクが何やらキャッシュを集めてるというのは、
 
http://oshiro-rider.blogspot.com/2016/06/blog-post_23.html
 
で触れましたが、予想通り次の動きが出てきましたね。
しかし、ARMとは少し驚きです。
たしかにポンドは暴落しましたけどね。
ARMが持ってるのは、ARMアーキテクチャという低電力CPUの技術ですが、これはもうモバイル用プロセッサでは無くてはならないものとなっており、企業としては超優良です。
競合他社に押されて苦境にあったスプリントの買収に比べれば、かなり良い買い物と言えるでしょうね。
財務体質もすこぶる健全ですし。
しかし、ARMを買ってどうシナジーを出していくのかといった事が全く見えない買収でもありますな。
携帯キャリアであるということぐらいしか、繋がりがありません。
どちらかと言えば、高値で売れるまで育てて売るという、ファンド的な買収策かもしれませんね。
これと関連して、みずほがソフトバンクに1兆円を融資したというニュースが出てますが、1兆円とはまたこれも勝負ですな。
ARMは実際に製造はしないファブレス企業ですから、何か実業を立ち上げるわけでもない単純な買収に1兆円というのは驚きです。
やや気になるのはその有利子負債。
春の段階で約12兆円でした。
買収の内、約2兆円は売却で1兆円はブリッジローンで手当てしていますが、この1兆円もいずれ長期債務に転換するとのこと。
しめておよそ13兆円。
しかし、最大の買い物だったスプリントではほとんど成果が出てませんからね。
また、スプリントに関係する話としては、こんなニュースもあります。
 
http://jp.reuters.com/article/yahoo-m-a-verizon-idJPKCN1051D1
 
米ヤフーの中核事業を通信王手のベライゾンが買収したというニュースですね。
個人的には、ソフトバンクはこっちを買うと思っていたんですが、違いましたな。
携帯とネット、ヤフーの看板。
買収して日本と同じような形態で商売するのかと思ってたんですが、そういうつもりは無いようです。
ま、アメリカの携帯ユーザーはドライですから、日本のようにヤフー圏に囲い込みができるかと言ったら難しいでしょうけどね。
ARM買収直後の株価を見ると、日本の携帯事業で手元キャッシュは安泰ですが、市場では否定的な評価が多かった模様です。
スプリントが今後どういう方向で商売を立て直していくのか、このあたりも長期的に見ていきたいですね。
 

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