2014年2月24日月曜日

入城料

入場料ならぬ、入城料。
 
姫路城の入城料金が、補修後は1000円になるらしい。
そして、竹田城も入城料が要るようになりました。
双方の城を何度も訪れた地元民としては、気軽に行けなくなったなぁ、という感はありますが、料金徴収については賛成です。

約20年前に竹田城に初めて登った時は、陽が沈むまで居ましたが、その時は2時間ほどの間に2~3組の人が来ていただけで、あとは自然の音だけがする世界でした。
晩夏の夕刻から薄暮にかけての、あの茫漠とした時間は忘れられません。
それが今や、年間20万人が訪れるスポットになっています。
そら石垣も痛みますわ。
芝生が剥げ、表土が流失し、上部の石垣が歯槽膿漏のように浮いてしまう。
訪れる人が多いと、どうしてもこうなります。
しっかりとお金を掛けて、山中城のように観光と史料価値を両立できるように整備して頂きたい。
それが、城好きとしての願いですな。
 
姫路城は、かなり前から観光地化されているので、その点では安心です。
しっかりと対策が施されているし、ノウハウも確立している。
しかし、文化財というのは痛みますし、保護にもお金が掛かる。
ただ、1000という大台には乗って欲しくなかったという思いはあります。
遠方から来る観光客にとっては、1000円なんて行かない理由にはならない額ですが、地元の人にとっては、大台は心理的な壁になりそうです。
素晴らしい城であるが故に、身近な場所でもあって欲しい。
これは地元民の贅沢な願いなんでしょうかね。
 
ともあれ、歴史資産というのは無くそうと思えば一瞬でできますから、四苦八苦しながらでも、次代に残して行って欲しいものです。
 
参考:
竹田城
姫路城
 

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