2025年4月27日日曜日

東信群馬埼玉ツーリング その9

前回のあらすじ
 
関東管領山内上杉氏の居城だと思うと、さすがに感慨がありましたね。
室町時代から戦国時代の中頃まで、関東の歴史のど真ん中のお城でしたから。
 
時間の関係で平井金山城へ登るのを断念して、平井からさらに東へと進んで行きます。
今夜の宿は行田。
忍城のすぐ近くです。
時間的に、平井金山城をスルーしてなお忍城を今日中に散策するのは無理っぽいですが、ルート上にある雉岡城や鉢形城はしっかりと押さえておきたいところですね。
 
途中にある雉岡城は、史料によく出てくるという城でもないので、その歴史をほとんど知らなかったんですが、地図上で見る限りは、なかなかの城跡のように見えたので、訪れることにしました。
訪れてみると、周辺から少し盛り上がった丘陵にある城で、土塁や堀が素晴らしく、これは土の城として当たりのお城でしたね。
歴史を調べてみると、関東管領山内上杉氏の居城として築城されたものの、居城としては使われなかったということらしいですが、関東のNo.2で上野の主という大大名の居城候補だっただけあって、しっかりと築かれていたんでしょう。
それをベースとして、後に北条家臣の横地忠晴が大改修した為、現在に残っている城跡は、北条氏の城という雰囲気が強くなっていますが。
まずは入口です。
 
 
入口からすぐの所にある城址碑。
 
 
主郭部に向かっていくと、緩やかな坂が続きます。
明確に段に分かれるようになっていないのは、後に改修した北条氏のお城らしい感じでしょうか。
ただ、初期の頃の雉岡城はどうだったんでしょうか。
その頃からこんな地形ならば、北条氏ではなく、関東のお城全体の傾向ということになるんですが、少し気になりますね。
公園入口から入ると、すでにそこは本丸と二ノ丸に続く南ノ郭です。
ただ、縄張図に関して公園内には2つの案内板があり、各郭の名称が違っていました。
時代によって名称が違うんでしょうかね。
 
 
南ノ郭の東側には、明確に土塁も残っていました。
 
 
公園内の最高部はこの南ノ郭で、本丸と二ノ丸に続く郭ですが、二ノ丸方向には、ここだけ近世的になっている角馬出があります。
 
 
南ノ郭の南側は、主郭部の大手門跡。
現在は道路になっている堀に橋が渡され、南側の丘陵へと続いていたようです。
堀の切岸はそのままにされたようで、公園としての出入口にはなっていませんでした。
 
 
二ノ丸と南ノ郭の間は、深い空堀になっています。
堀底には、夜泣き石の碑がありました。
城の奥方によって非業の死を遂げた側女が大きな石になったという伝承があるようですね。
 
 
角馬出と二ノ郭方向の眺め。
 
 
本丸は児玉中学校の敷地になっていて入れないんですが、本丸東側の土塁まではギリギリ公園側で、立ち入り可能。
 
 
二ノ丸の本丸北側部分は、今は児玉高校の敷地になっているんですが、高校の近くまで行くと、綺麗に水堀が残っていました。
雰囲気がありますね。
 
 
前述のように、そんなに有名なお城ではなかったんですが、遺構がはっきりと残っていて、なかなか良い城でした。
ちょっと長くなってしまったので、鉢形城は次回にしましょうか。
 
つづく
 
参考:
 

2025年4月20日日曜日

姫路城小天守

前回の記事で取り上げたように、万博の開催に合わせた姫路城の春の特別公開で、小天守が公開されています。
仕事が休みの日に天気が良かったので、ちょいとバイクで行ってきました。
バイクで姫路城に行く際の注意点は、大型バイク用駐車場が少ないこと。
知る限りでは、大手前公園地下駐車場しか止めるスペースが用意されていません。
他の駐車場は、125ccまでなら止められる場所もあるんですけどね。
ただ、大手前公園地下駐車場は、三ノ丸大手門からすぐの場所という1等地で、台数も48台と非常に恵まれた駐車場です。
入口がちょっと判りづらいですが。
 
さて、駐車場にバイクを止め、いざ姫路城へ。
予想通り外国人観光客が多いですが、平日のためか、激混みというほどではありません。
桜の季節が終わってすぐというタイミングもあるんでしょうね。
大手門である菱の門をくぐると、まずは千姫ゆかりの西ノ丸へ。
ワの櫓の横から入って百閒廊下を歩いて行きます。
全国に残っている城郭建築物の中でも、この百閒廊下ほどの長さで多門櫓が残っている城は、無いんじゃないでしょうか。
その長さ約240m。
しかも途中で階がひとつ上がるという、ちょっと変わった構造をしています。
他に類を見ない巨大な大天守も、姫路城に現存する櫓の特徴のひとつですが、この百閒廊下も、姫路城でしか見ることができないという城郭建築物なんですよね。
 
西ノ丸探索を終えた後は、順路通り大天守へ。
大天守は、紹介するサイトがたくさんあるので感想だけ。
ここでは日本人が少数派でした笑
大天守を降りて向かうのが、今回の目的の小天守とそれを繋ぐ渡り櫓。
入場料1000円を払い、いざ行かん。
順番は、東小天守から乾小天守、そして西小天守を回って大天守入口に戻るという順路です。
まずは東小天守。
 
 
東小天守から見えるのは、正面の乾小天守と左の大天守です。
大小天守の連結の内側の、このアングルは貴重ですね。
東小天守の先は、乾小天守の間にロの渡り櫓があります。
 
 
ここは、映画撮影にも使われる場所とのこと。
なかなか重厚感がありますね。
それと、別料金ということで、観光客の少なさが写真から見て取れますでしょうか。
非常に快適でした笑
このロの渡り櫓の床には、釿(ちょうな)の後が残っています。
 
 
釿の跡は、独特の雰囲気があって、個人的には大好きです。
ロの渡り櫓の先は乾小天守。
大天守の対角にある小天守で、3棟ある小天守の中で最も規模が大きい櫓ですね。
ここからは大天守がよく見えます。
 
 
東小天守とロの渡り櫓もバッチリ。
 
 
続いて最後の小天守である西小天守。
 
 
なかなか貴重な体験でしたね。
公開は25日までです。
姫路城に寄る予定がある人は、是非見学してみてください。
特にロの渡り櫓と、いつもと違う大天守のアングルは、かなりお勧めです。
 
参考:
 

2025年4月14日月曜日

しろの日

少し前になりますが、4月6日は語呂合わせで、しろ(城)の日です。
ニッポン城めぐりで城の日のキャンペーンが流れてきて、気付きました。
ニッポン城めぐりも、サービス開始して割とすぐに始めていますから、かれこれユーザー歴15年ということになります。
知らぬ間に歴が古くなりましたね。
ちなみにニッポン城めぐりでは、因幡・北但西部のエリア限定めぐりを夏ごろに開催するようで、近いだけにちょっと興味がありますな。
 
城について、もうひとつ。
大阪・関西万博に合わせて、ニュースが流れてきました。
公式サイトの案内にも出ていますね。
 
 
小天守と渡り櫓を全周できるなんて、これは滅多にないチャンスですな。
来年3月から姫路城が大幅値上げとなりますので、それまでに1度は行っておこうと思っていましたが、これはこのタイミングで行けということか?
なんとスケジュールを調整しないと!
 

2025年4月9日水曜日

相互関税

トランプ大統領が主張する相互関税が、今日9日に発動しました。
このような高関税率は100年以上振りとのこと。
これを受けて、日本を始めとする各国の株式市場には嵐が吹き荒れていますね。
日本の株式市場も乱高下ですが、アメリカも同様で、場中で上下2000ドルの幅が出たりと、パニック状態です。
しばらくは、素人が触ると火傷するような鉄火場状態が続きそうですね。
しかし、今回はトランプ大統領もなかなか方針を曲げないようですな。
1期目は、取り敢えず吹っ掛け、取り引きで有利な条件を引き出すという事が多く、商売人上がりらしいやり方だと感じていましたが、今回は吹っ掛けた後に取り引きで有利な状況を取っていくのかと思いきや、そのまま発動まで来ました。
ただ、交渉希望は50ヶ国以上になっているようで、そこで本格的な「ディール」となるんでしょうか。
この辺りは注目です。
この相互関税というには計算が大ざっぱ過ぎる関税政策には、中国が真っ向から制裁関税を発動して立ち向かい、対中国の関税が104%と、とんでもない数値になりました。
しかも、中国はどこまでも付き合うと宣言もしており、米中のデカップリングが加速度的に進行する可能性があります。
また、日本のニュースにあまり乗ってこないポイントとして、800ドル以下は関税免除という定額免税制度というのがあるんですが、これが中国と香港向けの分が免税されなくなるという方向のようですね。
これの恩恵を受けていたのが、SheinとTemuという廉価商品の多いECサイトで、アメリカ向けがどの程度の割合なのか不明ですが、大きな影響を受けそうです。
いずれにせよ、全世界的なにしばらく混乱は続くでしょうね。
早く落ち着いて欲しいものですが。
 

2025年4月3日木曜日

サイトのリニューアル 広島のお城終了

サイトのリニューアルですが、広島県で訪問したお城の作成を終えました。
お城の数は全部で25城です。
 
 
一時期、毎年のように広島県に行っていたので、訪れたお城の数が多くなっていますね。
小早川氏ゆかりの三原城や高山城、新高山城、毛利元就ゆかりの吉田郡山城、近世城の福山城や広島城。
なんだかんだ押さえる所は押さえている感じです。
でも、地図を見ると、広島県中東部と北西部がぽっかり空白域として残ってしまっていますね。
まだまだ行き足りない県です。
さて、続いてそのほかのスポットへと進みましょう。
広島県は、日本三景の安芸の宮島を始めとして、スポットも多いですから。