2023年6月5日月曜日

アクリル板

新型コロナ感染症が5類の分類となり、もうすぐ1ヶ月ですね。
飲食する機会も増えましたが、飲食店でアクリル板を見る機会がかなり減りました。
大手チェーン店でも、撤去しているところが多いようです。
そもそもアクリル板なんて、飛沫の飛散抑止効果はあまり無い上に飛沫が滞留もしてしまうというシミュレーション結果が出ていますから、今思えばかなり過剰反応でしたな。
また、アクリル板があることによって声が大きくなり、飛沫の量は逆に増えてしまうという論文もありました。
過剰に防護して安全を演出するという意味では、店にとって効果はあったかもしれませんがね。
まぁそれは横に置くとして、その使われなくなったアクリル板ですが、産業廃棄物なので、燃えないゴミで出すわけにいかず、廃棄処理をお願いすることになります。
で、ネット上で見つけた小ネタですが、アクリル板メーカーが廃棄会社を作っていたというお話。
 
 
もう全文は読めないんですが、2年前からアクリル板廃棄処理の会社を作って研究し、80%以上が新たなアクリル板として再生されるとのこと。
なんか、昔懐かしい1リットル瓶の再利用を思い出しますね。
買った店に空き瓶を返しに行くと、30円貰えました。
当然、ビンは再利用に回されるか、破砕して新たなガラス瓶の原料になりますから、意外と昔もSDGsだったんですよね。
遡れば、江戸時代なんて、糞尿すら農村へ運搬されて再利用されていましたし、着物の古着は反物として仕立て直されるし、相当レベルの高いSDGs社会でした。
もったいない精神のある日本は、民族的な性格としてSDGsには向いてると思うんですよね。
話がちょっと逸れましたが、メーカーが廃棄再生にも携わるというのは非常に合理的です。
性質も熟知しているでしょうしね。
何よりも凄いと思うのは、パニック的にワーワー言っていたあの頃に、ちゃんとそこまで見通しているところ。
冷静ですよね。
宮沢賢治じゃないですが、
「サウイウモノニ ワタシハナリタイ」
ものですな。
 

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