2015年8月24日月曜日

アメリカ共和党大統領予備選挙を見つつ

ちょっとまた話題が戻るのですが、安保法制に関連ということで。

アメリカの大統領選挙の予備選が、現在行われていますね。
アメリカでは、共和党、民主党がそれぞれ大統領候補を出し、大統領選挙を行うというのが通例です。
もちろん、それ以外の党も大統領候補を出す事はできますが、実際上は二大政党以外で大統領になる事はほぼ不可能と言えるでしょう。
この二大政党の大統領候補という立場を得る為、党内でも選挙があり、それを勝ち抜かなくてはなりません。
党内の選挙を勝ち抜いた人間が党候補となり、大統領選挙に挑む。
これは、日本でも同じようなシステムがあって、党内で総裁もしくは代表を選び、国会で首班指名という首相選挙を行うわけですが、アメリカの場合はどちらも直接選挙なわけです。
アメリカ人は4年に1回民主主義を勉強する、と言われる事があるのも、この直接選挙という仕組みからですね。
で、今、共和党の大統領候補選挙がどうなっているかと言うと、ブッシュ一族のジェブ・ブッシュ氏とドナルド・トランプ氏が有力です。
最近、優勢になってきたのは、トランプさんですね。
暴言王との異名もありますが(笑)
この人、お金持ちなんです。
金の掛かる大統領候補選挙で、自前のお金でやってると公言できるのは強い。
支持層、支持勢力というのは、当然ながら資金的にも言える事で、その協力が無くてもやっていけるというのは、ブレない要素になる。
その辺りと、過激な発言が保守層に受けて、急速に支持を伸ばしています。

で、本題なんですが、トランプさんは日本に対しても発言をしました。
「日本が攻撃されたら我々は助けないといけないが、我々が攻撃されても日本は助けてくれない。こんな片務協定は良い協定ではない。」
と。
訳し方はメディアによって幅があるんですが、要は、お互い様の協定になってないし要る?という主旨ですね。
現実的なアメリカの戦略を考えると、日米安保の放棄というのはほぼ有り得ないですが、政権によって体制に変化が起こるということは十分有り得ます。
とある芸能人が、自衛隊の方もアメリカの為に命を落としたくないと思ってると思いますよ、と言ってましたが、その時に書いたように、アメリカにもそういう主張はあるわけです。
特にアメリカは、何かあるとモンロー主義という孤立外交主義の殻に閉じ籠ることがあるヤドカリ的な性格がありますからね。
このモンロー主義の元となる不干渉政策を提唱したのも、共和党のモンロー大統領。
ですので、伝統的に共和党は孤立外交主義と親和性があるわけです。
こっちの兵隊ばっかり命を落とす片務協定なんて損やからお互い不干渉で行こうや!なんて主張が出てくる可能性は無いとは言えません、というかそれに近い発言だったわけだけど。
この辺り、安保反対派はどう考えてるんかな~
ぶっちゃけ、現在の日米安保は日本が甘い汁を吸う立場ですからね。
もともとアメリカが押し付けた、という側面はあるにしても。
日米安保をやめて軍備を増強して独立独歩で行くならそれもいいし、ベルギーやルクセンブルクのように相手国の機嫌頼みで中立を宣言してもいいんです。
でも、それを現実に落とし込む対案ってのが全く無いのは問題外。
しっかりとした対案、それに沿った政策を提示して、国民の理解を得ようとしなければいけない。
なのに理想の夢物語ばっかり語ってるから、どうしようもないんですよねぇ
ほんまもうちょっと成熟してほしいわ・・・
 

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